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婚約者に逃げられ、心機一転志願したラバウル基地で、新しく組むペアを探していた操縦員の谷藤十郎(たにとうじゅうろう)。ついに切望したペアが決定するけれど、その相手は曰くつきの新型爆撃機≪彗星≫の操縦員・緒方伊魚(おがたいお)だった──!? 他人を避け、ペアの藤十郎にも心を開こうとしない伊魚。実は極度な潔癖症で、飛行中以外で他人に触られると具合が悪くなってしまうらしく…!? 戦時BLの名作≪1945シリーズ≫新装版第二期スタート!! ※口絵・イラスト収録あり
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Posted by ブクログ
「俺の一生を貴様にくれてやると言っているんだ!」 もうこれ… プロポーズじゃないか!!ちくしょー!(キュンし過ぎて怒り出した) 1945シリーズの第二弾が復刊!ロスっていた私にはなんとも有難い話であります! 今回もペアのお話。『蒼穹のローレライ』以降は2人がずっと同じ艦内にいるし部屋(と言うより兵...続きを読む舎)も一緒だし安堵感が増しますね。 とは言っても、今回はかの問題児『彗星』に搭乗する2人。トラブル必至で私は心配…。 婚約者に逃げられて居場所が無くなり南方のラバウルへ志願してやって来た操縦員の藤十郎と、訳あって左遷のような形でラバウルに送られて来た偵察員の伊魚。 この伊魚が左遷された理由も実際に有りそうで悲しすぎたのですが、とにかくこの2人がペアになります。 結果的に伊魚が後ろに乗る事にはなるのですが、前のペアが最悪で思うように戦果も挙げられなかった藤十郎は、戦闘機の乗り換えを機に今度こそはと有能な厚谷とペアを組みたいと必死になって厚谷を口説こうと探し回っていました。 そう、『碧のかたみ』の主人公、厚谷です。 厚谷と琴平ペアはシリーズ中最も登場回数が多いので、読者人気が高いのか尾上さんのお気に入りなのか、どちらにせよシリーズを追っている読者には嬉しい限りです。 整備員の秋山もよく出て来ますが、そんな事より本作の2人の出会い方がもう、いきなりロマンティックが止まらない案件、この後保ちますか?!(保ちました) 突然のスコールの中、彗星の傍で帆布を傘変わりにして佇む伊魚の美しさよ。挿し絵があったので余計にそう思ったのかも知れませんが、とにかくシリーズ中で1番ドラマティックな出会い方でした。期待が高まります! 他シリーズと同様に、初めはペアとして上手くやって行けるか不安になる藤十郎。伊魚は有能だけどクールで誰ともつるまず、命を預ける相手なのだからと絆を深める為に飲みに誘っても全く応じず何を考えているかも分からない。 こんな相手に命を預ける事ができるのか? 確かにこれは大問題です。空の上では2人きり、伴侶以上に心を通わせねば正に命取り。 このシリーズの良さの一つがここです。特殊な状況下なのでお互いが次第になくてはならない存在になって行く過程がスムーズ。 だからと言って、吊り橋理論で終戦後に冷める訳ではなくちゃんと愛を育てて行く。 こういう設定はともすればくっ付けたいだけの為に使われたように思われる危険性もある所を、尾上さんはきちんと文学の一部として盛り込んでらっしゃる。 もうね… 良いわ!!良い!!ロマンティックは止まらなくて良い!!(語彙力が死んだ) 彗星はやはり手のかかる子なので、故障してあわや墜落かと言うシーンもあります。冷や冷やしましたがお陰で藤十郎の中で伊魚に対する印象が変わるきっかけに。 本作の私が最も好きなシーンは、タイトルにもなっている彩雲を2人で彗星から見る所。 見られる確率が低い虹色の雲。冒頭に牧さんのカラーイラストで描かれているのですが、読み終えた後に見直すともう…止まらない!!(Rで始まる例のアレが) 今回の2人は藤十郎が明るく、伊魚が意外と天然なので笑わせて貰う事も多く、ハラハラ感もいつもよりは少なかったです。 全く詳しくない私でも、伊魚の俳句が凄い事が分かってしまう。(色んな意味で) なのに、この俳句に終盤で泣かされるとは…。使い方が上手いな、ちくしょー。(また怒り出した) とはいえですね、今回もやはり来るんです。敗戦濃厚という暗い影…。 彗星は空に出れば速度も出るし軽やかで優秀な機体ですが、一度不調を起こすと爆撃機としては致命傷になり一気に役立たずになってしまいます。 そんな機体と共に、2人一緒に散って彩雲の城で再会しようと誓う2人。この時に再度、厚谷と琴平ペアが出てくるのですが、2人は藤十郎から見れば共に生きる為に飛ぼうとしているように見えています。比べて自分たちは死ぬ為に飛ぼうとしているのか…。 この辺りから涙腺がやばくなって来た私、電車のど真ん中で必死に堪えていたのですが、2人が待ち合わせの場所を決めている会話のくだりで遂に陥落。 やめてちょうだいよ…。そんな、よりにも寄ってそこで待ち合わせるとか…。いや、知ってるんだよハッピーエンドって事は。 でもさ、もし私の買った本だけ別ルートだったらどうすんの?! と、迷走し始める位に涙で文字が歪んでしまった。周りはスマホに夢中で見てないからもうええわい!と開き直って読書再開。 最後の出撃に飛び立つ2人。与えられた任務はせめて遂行したいと必死に彗星を操る藤十郎。それを後ろから支え続ける伊魚。彗星はよく頑張った…。 ここから、本当に私のだけ別ルートになるのでは?!と不安が蘇る展開が続きましたがそんな特例は無く、最後には安堵の溜息を吐きつつ盛大に天を仰ぎました。(クライマックスは落ち着いて自宅で読みました) シリーズも5作目ですが、どのペアも個性的で魅力的。これも本シリーズの良いところ。今回の伊魚もクールだけど天然で、でも自分を汚い存在だと思い込んで藤十郎を不器用に避けてしまう繊細な所もある放っておけないキャラクター。養子に出されてばかりいたせいもあり居場所を探していた彼にとって、ずっと居たいと思った場所が藤十郎の傍って… あー、もう…止ま(強制終了) 復刊のお楽しみの一つ、書き下ろし作品も藤十郎と伊魚らしくて良かったです。 ここでも懐かしのキャラが1人登場してくれてサービス満点!元気そうで嬉しかった! それにしても毎回思うんですが、尾上さんのラバウルの空の描写のバリエーションが凄いんです。 特に南国特有の美しさと禍々しさが同時に感じられる夕暮れの描写には溜息が出るほど。 おびのりさんも書かれていましたが、自分がこの作品の素晴らしさを体感出来れば満足だし、無理に読ませたりもしたくは無いのですが、男同士の恋愛という点も含めたとしても世間的に広く高く評価されてもおかしく無い作品だと思います。 アレが無ければ何かしらの賞も夢ではないのでは、というおびのりさんのご意見に激しく同意です。 次回作が今から待ち切れませんが今月発売という事で全裸待機をしようと思います。 そして読む度に『蒼穹のローレライ』をざっと読み返してしまうんだよなあ。これに関しては私のだけ別ルートになってくれても良いのに…涙。 よーし、気を取り直して、私もモールス信号を覚えるぞ!! いつの日か、ロマンティックな告白が出来るように!!(絶対に伝わらない)
復刊第5弾 ありがとうございます。 今回はなかなかに癖のあるペアでした。 頻繁にコメディが展開されるが故に、戦中における平和に未来は存在しないということを、かえって思い知らされるようでした。 (以下ネタバレ) 奇跡的に生きて辿り着いたのは、戦とは無縁の孤島の楽園。 花は咲き乱...続きを読むれ、色鮮やかな蝶が舞う。 そこにはヒトの居場所は無く、緩やかに命が尽きていくのを待つだけで... 文明と隔たった静けさが印象的でした。
尾上与一1945シリーズ第二期連続刊行の 第一作 彩雲の城 初出は2014年 今までのシリーズと同じ舞台はラバウル 戦闘機は“彗星”大日本帝国海軍の艦上爆撃機 この彗星がなかなか手がかかる 過酷な前線に婚約者に逃げられた男と 上官の結婚で彗星の偵察員として赴任した男 ペアとしての活動が始まる 訳...続きを読むありわんこ系操縦員 クール美人な偵察員 なんて呑気な事を言ってられない戦況 危うく300ページくらいで潤みそうになったけど 乗り越える だって このシリーズはハッピーエンドってわかってる 戦地の彼らの心情描写も素晴らしく もはや、あれさえなければ 直木賞は違うとしても山本周五郎賞とかは シリーズのどれでも取れてしまうのではと思う 友情ではないのもわかる 同僚以上なのもわかる 「俺の一生を貴様にくれてやる⁉︎」 泣けるでしょー この極限の関係性は他では描写できないのかも 知らない人は知らなくって良い 私が読めればそれで良い! とは思うけど、この文学的センスをもっと広めたとは思うのです
シマシマ本なのにシマシマしてない…… はい!泣けるBL1945シリーズです!! 連続刊行第2弾始まりました‹‹\(´ω` )/›› 曰くつきの新型爆撃機《彗星》 そして魔性の操縦員・緒方伊魚 伊魚が切ない… 内地でのある事が原因で彗星と共にラバウルに送られてきた伊魚。 他人を避けペアの藤十郎にも...続きを読む心を開かない… でも伊魚の過去と心のうちを知って…… 伊魚がクールで可愛いです♪ このペア好きです♪ って毎作言ってます(●︎´艸`) 書き下ろしがあるので買ってしまうよね…
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