谷岡一郎のレビュー一覧
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ネタバレ著者は大阪商業大学の学長とのこと。大学人だからだろうか、時折波長の合う本だった。例えば、指示を待つとき、その指示を出している側の人間がいること。マニュアルやノウハウをネット検索したりするとき、それを作った側の人間がいること。ペーパーレス化が進んでも本が無くなる事は無いこと。会合で自分の意見を言うこと。いずれも、探す方が探され、本屋の規模が地域の知性の規模、発言しないのなら存在しない、と日頃から思い、口にしていることととても似ていて、嬉しかった。嫌な目にあったら、この嫌な奴と人生を取り替えたいかと自問すべしというところは、禅や論語などとは違う視点で、苦境を支えるエールになると思った。
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ギャンブルにおける「ツキ」とは何か、ギャンブルに必勝法はあるのか、ギャンブルとどう向き合うか、に迫る本。
冒頭から、はっとさせられる。いわく、
「残念ながらギャンブルに必勝法はない。世に存在する何万通りもの必勝法のうち、ひとつでも正しければギャンブル産業を支える基盤は崩壊するはずである。が、今のところギャンブル産業は健在である。過去数世紀そうであったように。」
まったくもってその通り。必勝法が編み出されて消え去ったギャンブルも当然あるのだろうが、胴元が儲かっているうちはギャンブルも成立し、繁栄するということである。
さてしかし、「確実に勝つ方法」はないものの、「確実に負ける方法」ならわ -
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「その順位、本当ですか?」
普段何気なく目にするランキングのカラクリをあなたは知っていますか?視聴率、赤ちゃんの名前、内閣支持率などの様々なランキングを例に、その裏に隠された数字のトリックを説明する。
数字と聞くと、正確さを求められるような印象を受けるが、ランキングに至ってはそうではない。例えば、同じ事柄を扱ったものでも、新聞社が違ければその数値には少なからず開きがでる。
ひとえにランキングといっても、適正な計測によるものや、少々いい加減なものもある。しかし、正確なランキングが必ずしも良いわけではない。雑誌やテレビなどでよくある、理想の〇〇ランキングなどの適当なランキングの方が、かえつて -
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色んな社会調査はリサーチリテラシーにかける(著者曰くゴミ調査が多い)から鵜呑みすべきでない。ではどの点がオカシイか、をひたすら批判しまくる本。
社会調査は自然科学のように絶対的な理論が無いので、解釈次第でいかようにも結論を持って行きやすく、そこを利用したゴミ調査が多いとのこと。
まぁそうだよねーって事は理解しつつ適当に読み流せば良いかなと言う本。
社会調査の際は以下に気をつけるべきと言っている。
・母集団の提示、定義
・回答率
・仮説ありきの演繹アプローチであるべき(帰納的解釈はいくらでも出来る)
・誘導する質問はすべきで無い
・目的の明確化
などなど -
Posted by ブクログ
やっぱこういう本はあんまおもしろくないな。
ギャンブルにあるツキを客観的に見ると、ただの統計学上の必然的な偏りだったり、そもそもギャンブル自体が大数の法則によって、回数を増やすと必然的に負けるのなんてわかっているから、読んでいて改めてそこらへんを認識して興ざめしただけだった。
興ざめしながらも、こういう本読んでたから今週の競馬買いたくなった。
実際、麻雀は実力差が出ると書いてあったがほんとそうで、勝てるピンのフリー雀荘を狙って行くのが一番いいんだろう。大きく勝つことはないが。
まぁ自分としては麻雀、競馬はギャンブルというよりも遊びとしておもしろいからいいんだけどね。
この本を読んだ時間を他の本