谷岡一郎のレビュー一覧
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大学時代に読んだ本を再読。
当時は新聞を始めとする報道メディアに日々触れる中での自分の判断を確かなものとするためのリサーチリテラシーを身につけたたい、と思って手に取った本だった。今でもその思いは変わっていないし、10年以上ぶりに読んで、その間にいくつか統計学の本を読んだりもしたけど、リサーチリテラシーの基本的な思想はこの本を読んで身につけたことが多いように感じる。
一方で現在はNPO等の公益活動の支援に関わることが多く、その中で社会調査を実施する機会も少なくないので、自分自身が本書でいう「ゴミ(社会調査の体を成していないにも関わらず身勝手な分析結果を撒き散らし、二次利用三次利用されて誤解を -
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「ビジネス定量分析」クラス、講師推薦の第2弾。
世の中にはびこるデータの真意を考えるキッカケに最高の1冊。
P.9 「ゴミ」は1回だけで終われば、さして問題ではない。ところが迷惑なことに、ゴミは次々と引用されることで、他のゴミを生み出すことがある。
P.13 街頭で「サッカーくじ反対」などと書かれたタスキをかけたような人の対話に応じてくれるのは、『そもそも似たような意見をもっている人が多い』という可能性が無視されている。
P.16 客観的というのは、分かりやすくいえば、その定義に従って計算すれば誰がやっても同じ結果になること。
P.21 調査とは真実がなんであるかを知るために行われるべ -
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□ この本が向いている人
・ より確実にお金を増やしたいと考えている人
・ ギャンブルの確率論を学びたい人
□ この本が向いていない人
・ 必勝法を知りたい人
・ 的中率の大切さを知っている人
まず、こちらの本は確率論・統計論に沿って書かれている事が前提となります。
確率論とは、ある1点を当てる可能性から、年間を通して当たる可能性に至るまで、
数値が示されているものであれば何でも確率は発生します。
分かりやすい例でいえば、ギャンブラーの誤謬ですが、
ルーレットで5回連続して黒の出る可能性は少なく、
次は赤だろうと考えがちですが、
1/2の確率はどこまでいっても1 -
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ネタバレまず最初にやってはいけない(勝つ確率が低い)ギャンブルは、宝くじです。
その根拠として、期待値(投資額から期待できる返金額を%で表したもので、簡単に言えば胴元側が取る金額が少ないほど期待値は高くなる)というインデクスが使われる。低いものから順に並べると、宝くじ(47%)、競馬など公営ギャンブル(75%)、ビンゴ(80%)、ルーレット(95%)、スロットマシン(96%)、パチンコ(97%)、バカラ(99%)、ブラックジャック(96~102%)となる。
つまり、1000円分の宝くじを買った時点で500円以上ドブに捨てていることになるし、当選確率も天文学的に低い。さらに言えば、7億円の高当選額も14 -
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「ツキ」とは何だろう。そんなウナギのようにつかみどころのない「ツキ」の正体を解き明かす。
この本は1997年に発行されたものだが、2022年に読んでも役に立つ。
「強引な屁理屈」で、科学的に証明されたふりをするので、競馬、宝くじは、始末が悪い。
ギャンブル必勝本と新興宗教には似ている点があると述べている。「科学」を利用してもっともらしい味付けをして人々をたぶらかすからだ。
ギャンブラーとは迷信深い生き物であり、宗教人と同じくギャンブル教の信者たちはピュアな人々ではあると述べている。
客観的な「ツキ」の正体のついて次のように述べている。「ツキと