園池公毅のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
身近な植物、根があって、茎があって、葉っぱがあって、花を咲かせ(無いものもあるが)、実をつけ子孫を残す。
エネルギーは光合成でつくられ・・・。
は知っていたものの、なぜ葉は平たいのか、空気(二酸化炭素が重要)はどこから吸っているのか、茎の存在意義は、花の色と形の多様性や生存競争に勝つための特徴等、へぇ~そうだったのね があった。
光合成を専門とされている方のようで、得意分野以外では少し断定的な表現が少なかったが、もっとも例外が多いだろうし、真実を述べること自体が難しいのでしょうね。
ちょっと面白かった項目。
イチゴの表面にあるぽちぽちが種子だろう、というのが普通の考え方だが、生物学的にいうと、そもそも赤いのは果実ではなくて、花の柄の端が肥大したもの。そして、表面のぽちぽちが果実。種子はどこにあるかというと、ほとんど果実そのもの。種子がごく薄い皮で覆われたものが果実であるぽちぽちだ。
ツクシを新聞紙に包んで1日2日放っておくと、もわもわとした緑色の綿のようなものが出てくるが、これがツクシの胞子。これを顕微鏡で見ると、奇妙な4本足のタコのようなものが見える。これにゆっくり息を吹きかけると、胞子の4本の足が本体に絡まって小さくなり、しばらくすると、ゆらゆらとまた元に戻る。ツクシの胞子の4本の足は弾糸と呼ばれ、乾燥した状態では弾糸を伸ばし、空気抵抗を大きくして、風などによって遠くまで飛ばす。そして湿度が高いときには、弾糸を縮めて風に飛ばされにくくし次に晴れるチャンスを待つ。
植物の種子は小さくとも立派な植物。最初は1つの細胞から出発するが、細胞分裂を重ね胚の段階まで行き、そこから水分が減って休眠に入る。
例えば草の茎のてっぺんに地面と平行に伸ばした葉を置いて、すべての光を吸収する植物を考えてみる。その場合、強い光を独占できるが、光合成は一定値よりは大きくならない。そして茎の下のほうにたとえ葉があったとしても、そこには光がほとんど当たらないので、そこではそもそも光合成ができない。
稲のように葉を斜めにしてつけた場合、吸収する光の量は葉の面積あたりで比べると少なくなるが、光が少し弱いほうが光合成の効率は高いので、光合成できる量はそれほど低下しない。一方で、投影面積は小さくなるので、その葉の下に別の葉をつけておけば、その葉にも光が届いて光合成をすることができる。上から下までの光合成の量を足し合わせれば、葉を斜めに伸ばす植物の方が断然有利になるのだ。
植物の多様性を生み出すものは、環境要因の多様性に加え、時間的な変化、植物が環境に及ぼす影響、そして外敵との駆け引きがある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ研究で人工光合成を扱うようになったのでそもそもの「光合成」って何?という疑問から購入。後々から聞くとその世界ではなかなかの有名書らしい(?)
光合成は植物内供での働きを見れば生物的な観点としても見れるし視点をマクロにすれば化学的な働きがあることもわかる。また気候変動の観点まで視点をずらせば科学全般ないしCO2吸収の炭素固定のような政治的な要素のキーワードにもなりうる。(実際政治を動かす人間が光合成の詳細まで把握しているとは到底思えないし必要もないだろう)基本的な要素から少し専門なことなことまで広く学びたい人向けの作品という認識。