小林照弘のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
原発事故後の「フクシマ」の現状を知りたいという方には、まずこの漫画(全2巻)をお勧めしたい。10代の女性向け月刊誌に連載されていたため、存在を知らない大人が多いのは残念。小説『ピエロ――夜明け前』を下敷きに、綿密な取材によってリアルな被災者の声を代弁する。
主人公は福島市内に住む元バンド仲間の女子高生。ごくありふれた彼女たちの日常は、3月11日の震災と原発事故で一変する。避難する友人との別れ、風評被害、故郷への思い、卒業後の進路、家族や恋人との葛藤、怒り、悲しみ……。描かれるテーマこそ深刻なものの、キャラクターの台詞や表情にみずみずしい感性があふれているのは、やはり少女漫画ならでは。改め -
購入済み
もう10年以上前のストーリー
2011年3月11日東日本大震災
すっかり薄れてしまった
そして原発事故
当時は避難大変だったのが
コミック読んでから思い出す -
Posted by ブクログ
ネタバレ取材に基づいた構成だけあって、かなりリアルな物語だと思います。
萌ちゃんみたいな、偏見による悲劇に遭遇してしまった子も少なくないと思います。でも一方で、なっちゃん先生の婚約者・杉内さんのように、今も被災地に足繁く通って(移住して)くれる人もいます。
被災した当時は、何の情報も得られないままに過ごす中で雨に打たれたこともありました。あの当時知ることができなかった福島県民(女子高生)の気持ちを、今ようやく知ることができました。
彼女たちの葛藤の日々を、同じ被災者として、日本人として、見つめていきたいと思います。ぜひ日本中の女子高生に読んでほしいです。