新見正則のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この頃特にお医者さんの書く本が多い気がする。スピリチュアルな人まで出てきたし。けれど本書は、医療否定本でもスピリチュアル本でもない、いい塩梅の本である。
著者自身も、否定本の代表的存在、近藤誠医師を、当初は困ったと思っていたが、今では6割ぐらい賛成だという。この6割位、半分以上というなんとも突き抜けない数字、だがそれがいい。
「運と縁」という言葉が度々出てくる。疾患をアナログとデジタルにわけて考えると、医療に対する期待の目も結構かわるなあ。
現代医療はそれなりに歴史と根拠を重ねてきていて、効果のあるものだ、という矜持もある。
ただ、医療=医師ではないし、人の身体もひとい -
Posted by ブクログ
医療は壮大な人体実験。
高カロリー輸液とビタミンで食事が取れなくても栄養が取れる。
PSAが陽性でも70%は前立腺がんではない。
1型糖尿病の人はやせている。2型とは異なる病気。
骨粗しょう症の治療薬は、破骨細胞の機能を抑制している。古い骨が残るだけで骨折しやすくなる。
骨粗しょう症の薬を売るために、検査機器を配って病気を作り出した。
ピロリ菌を除去すると、胃酸が増えるので食道がんが増える可能性がある。
風疹、はしかはかかったほうがいい。
「麻黄湯」で解熱できる。
杉田玄白の患者のうち7割は梅毒の患者だった。
ストレプトマイシンは結核の特効薬、難聴が副作用。結核は排菌している間は、隔離する。