トマス・リゴッティのレビュー一覧

  • 悪夢工場

    Posted by ブクログ

     赤の背景に黒文字という装丁の強いコントラストに惹かれ、手に取った。ホラー小説を好んで読むことはこれまでなかったが、本作では、良くないことが起こりそうな予兆や理屈の通らない現実、物語全体に漂う不穏で不明瞭な感覚を味わうことができた。
     未知の世界に足を踏み入れるようで刺激的であり、不穏さそのものを楽しむこともできた。しかし、ラストに読んだ「赤塔」は苦しかった。読み進めながら、どこかで理解することを拒んでいた。嫌悪ではないけれど、これ以上は踏み込めないという感覚があった。それは恐怖だったのかもしれないし、世界そのものが歪んでいるという感覚に耐えきれなかったのかもしれない。
     あとがきによれば、リ

    0
    2026年03月01日
  • 悪夢工場

    Posted by ブクログ

    存在の無意味さ、夢と現実の曖昧さ、宇宙的な恐怖をテーマにした哲学的なホラー短編集。時に難解で、時に非常に恐ろしい展開を見せます。印象に残ったのは冒頭の作。刑務所の精神科医が、連続殺人犯との面談で動揺する話。子供を標的にする犯人が医師の娘を標的にした事を示唆する不穏な話です。

    0
    2026年01月23日
  • 悪夢工場

    Posted by ブクログ

    悪夢の中を彷徨っているのか…? 物の怪に襲われるような感覚に浸れる幻想&ホラー作品集 #悪夢工場

    ■きっと読みたくなるレビュー
    タイトル通り、悪夢の中を彷徨っているような体験をさせてくれる幻想&ホラー作品集。

    数行読み進めるたびに理解が追い付かなくなるという魔の小説。たぶん読書力がどれだけあっても全部を解釈できる人はいないんじゃなの? というほど難解。ただ決してつまらない訳ではなく、むしろ物語に吸い込まれてしまうように、むさぼって読んじゃうんすよねー

    誰しも一度は存在意義ってのを考えてしまうけど、こういった虚無感と超現実に満ちた物語に浸っていると、モノノケに襲われるような気分になるんすよ

    0
    2026年02月11日
  • 悪夢工場

    Posted by ブクログ

    最初の「戯れ」はすごく好きだったけど、後半はあまり好みじゃない話が多かったかもしれない。
    ラヴクラフトのクトゥルフ神話的な話が多く、そういう話が好きな人にはささるかも。

    真っ赤な装幀はインパクトもあり洒落ていて好き。

    0
    2026年03月04日