鈴木伸元のレビュー一覧

  • 加害者家族

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    加害者家族支援に関する本を連読。先に読んだのが支援団体の立場、こちらは取材者としての立場からですが、ともに前提としているのが被害者支援でして、それにかかわりながらも加害者家族ひいては加害者に関心を持ってしまうのは、私の愚禿さゆえなのか考えてしまいます。

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    2017年12月08日
  • 加害者家族

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    刑事事件の加害者でも被害者家族でもない、加害者家族に焦点を充てた一冊。

    当然、加害者家族として責任を感じつつも、マスコミやインターネットの過熱報道もあって、必要以上に大変な実態を知ることができた。
    また、印象的だったのは、アメリカの銃乱射事件で加害者家族に山ほど手紙が来たけど、ほぼ全て励ましの内容だということ。
    もちろん、日米双方で良し悪しはあるものの、こと加害者報道の捉え方においてはアメリカ人の方がはるかに成熟してると感じた。

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    2017年10月02日
  • 性犯罪者の頭の中

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    性犯罪とは性欲から生まれるものばかりでない。
    異性に対する支配欲や自己顕示欲、また社会的ストレスを多く抱える人ほど性暴行に及ぶのだ。

    特に興味を惹かれたのは、性犯罪を犯した者は皆、自分の犯した罪に対して「なんであんなことしてしまったんだろう」と後悔の気持ちを抱えていること。
    ストレス社会に疲れ切っているオモテの自我と、その腹癒せとして計画的に性犯罪をこなしていくウラの自我。ストレスや支配欲が強い程、ウラの自我はあっという間にレベルアップしていき、オモテの自我ではコントロールしきれない存在になっていた。
    彼らは逮捕されてやっと気づくのだ。

    さらに凄いなと感じたのは、逮捕された後刑務所で過ごす

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    2017年05月30日
  • 加害者家族

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    宮崎勤,神戸の少年A,林眞須美,畠山鈴香,彼ら彼女らには当然ながら家族がいる。彼らはどんな状況に追い込まれるのか。「ニュースが怖い」「加害者の家族は一瞬でも幸せを感じてはいけない」。世間から偏見の目で見られ疎外され攻撃される被害者家族。逃げ回り困窮しときには死を選ぶ…,加害者以上に辛い加害者の家族がたどる悲惨なその後を取材したノンフィクション。加害者になんぞなるものではない,そう思いました。

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    2016年12月07日
  • 性犯罪者の頭の中

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    私も世間同様の思い込みがあったので
    なかなか新しい観点と面白く読んだ。
    でも、せっかく実際の加害者と話したなら
    逆にどういう対応を被害者側がとれば
    未遂で終わらせられる可能性があるか、
    という役に立つ視点の問いが欲しかった。
    多分取材担当が男性だからだろうけど、
    自分でもやめたいと思う人たちが多いならば
    万が一襲われた際にそのやめたいスイッチを
    そこで入れられるきっかけが知りたい。
    ないのかもしれないが、あるかもしれないし。

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    2016年08月06日
  • 性犯罪者の頭の中

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    報道の情報は性犯罪=性的衝動というイメージを与えてくるが、それは「神話」に過ぎない。加害者本人はもちろんだが、私達も性犯罪に至るプロセスを分析・理解する必要がある。それが性犯罪者の更生や再発防止に繋がるのではないか。
    しかし、性犯罪には未だに解明されていない部分が多く、たくさんの課題があるのだということを思い知らされた。

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    2016年06月22日
  • 加害者家族

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    悲しかった。
    読みながら、自分が加害者家族になる場合もあるかもしれない、と思ったり、
    子供を、2度転校させる親心を切ない気持ちで読みながら泣きそうになった。

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    2016年03月15日
  • 加害者家族

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    年末に読んだ本でしたが、かなり衝撃を受けた一冊でした。

    加害者の家族という本来であれば全く同情されない、全く配慮されない

    人権も全く尊重されない、そんな感情が今はネットへもつながって

    すごい状況に追い込まれていくということが分かりました。




    これを読んだら絶対自分の身内を加害者家族にしてはいけないと

    本気で思えます。

    自分にその気はなくても交通事故だったり痴漢の冤罪だったり

    そういう状況に陥ってしまう扉が日常にいくつもあります。

    用心して生きないといけない、読後には本当に息苦しさが残りました。

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    2016年01月18日
  • 加害者家族

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    長崎の弁護士の父親が自殺した事件があまりにも衝撃で、この本を読んだ。日本にも、欧米のような加害者家族を支える組織やプログラムができてほしい。そして、それを当たり前の事として受け入れる社会になってほしい。

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    2015年07月31日
  • 加害者家族

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    NHKクローズアップ現代で放送されたものを書籍化したもの。著者の鈴木伸元さんは、Nスぺやクローズアップ現代でディレクターを務めていて、『沸騰都市』や『新聞消滅大国アメリカ』などの書籍化に関わっている。

    TVの取材という制約があるのか、加害者家族の描写は、最初に描かれた殺人事件の事例と宮崎勤の事件以外はやや浅いという感がある。宮崎勤の場合は、偶然事件前から面識があったということで直接単独インタビューを実父に対して行っている。宮崎勤の連続幼女殺人事件、和歌山毒物カレー事件、オウム事件、神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇少年)など有名な事件では加害者家族へのマスコミ取材含めた影響が甚大であることは想像

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    2015年03月29日
  • 加害者家族

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    「幸せ」「不幸」の両方を共に分かち合う「愛」の絆が家族・「幸せ」を分かち合えばその「幸せ」を壊す「不幸」な行為は起こせないのでは・・ということは・・・「幸せ」な「家庭」「家族」の存在の意味がそこにあるのでは・・・・「育て方」をしたかではなく・・・・・分かち合う「愛」があった「家族」「家庭」だったのかだ!

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    2015年03月24日
  • 性犯罪者の頭の中

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    過去にこの手の事件を担当したことがあり,なぜこの犯罪を犯したのかと山ほど話し合ったが,結局最後まで理解できなかった。もう少し早くこの本と出合いたかった。

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    2014年10月16日
  • 性犯罪者の頭の中

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    (簡潔)
    ○犯罪者の更正やその心理等についての著作の多い鈴木氏の作品。
    ○性犯罪者へのインタビュー等を踏まえ、その犯罪に至る経緯や動機、更正手法の提言などを行っている。
    ○なぜ「フツー」の人が犯罪に手を染めるのか、生々しく伝わってくる。

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    2014年08月29日
  • 性犯罪者の頭の中

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    男の人は性欲でなくて可能性で勃起することがあると宇多さんがゆうてたけど、なるほどなあ。
    日本でも外科的去勢、化学的去勢を導入すべきと思うけど。女性の政治屋がもっと増えないと無理?
    赤線復活したらええんか。うーん…

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    2014年08月18日
  • 性犯罪者の頭の中

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    帯に「性欲じゃない。これはゲームだ!」とあるように、性欲由来と思われがちな諸問題をあぶり出した一冊。累犯の多さや認知の歪みについても、成る程と深く納得。
    となると、再犯防止策について是非とも知りたいところではあるが、その辺はなかなか難易度が高そうではあるが、それは性は実存と切り離しては考えられないから故なのだなぁ。

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    2014年06月14日
  • 性犯罪者の頭の中

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    性犯罪以外の犯罪もかもしれないけれど、軽い内に矯正することが本人の為になると思う

    軽い犯罪の時から顔も名前も出して、薬物治療やって病気を治療してあげて、GPSで性犯罪者の居場所を公にして次の犯罪を出来ない状態にするのは良いことだと思うんだけど。

    この犯罪者達の計画性を見ると、商売とか政治とかに使っていたら社会的にも成功しそうに思える。

    性犯罪者が計画的なのは非常によくあること

    A犯罪者は勉強もスポーツもできて就職先でうまくいかなくて死ぬならなんでもやってやるってなって、性犯罪を始めた。自身の結婚式の数日前にも性犯罪をしていた。

    就職先でも先輩にでもなく、性犯罪を選ぶあたり元々の脳の問

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    2024年10月12日
  • 加害者家族

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    前半の半分近くが加害者家族が苦悩した事例で、目新しい情報が少ないのが残念に感じたが、主に後半は海外との国民性の違いや加害者支援の仕組みについて解説されており、参考になった。犯罪率が高いアメリカなどの方が、加害者家族に対して励ましの手紙が送られてきたり、マスコミに対して顔出しで自らの意見をはっきり述べたりするというのは面白い指摘だと思った。
    ある日突然自分が加害者家族になるというのは、交通事故のように誰に起きてもおかしくない。ワールドオープンハートのような団体の存在や活動を知っておくことは、加害者支援だけでなく自分が社会で孤立しないための自衛策にもなると思う。

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    2023年10月23日
  • 加害者家族

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    P21)口を閉ざす加害者家族「被害者を思うと、加害者側の人間は苦しいとか悲しいとか、そんかことを訴える立場では無い」

    P41)夫が殺人事件を起こし、パパラッチたちに自宅を包囲され、夜中に自宅に帰ると落書きされていることを知り愕然。
    学校を転校することになり、息子がお別れをしに校庭へ行った時、無邪気に遊ぶ彼を見た母親の心境。「事件に直接関係のない子供に、なんでこんな(辛い)思いをさせなければならないのか。」

    P46)夫の件を友人に相談したことで、友人は主人と仲が悪くなり離婚、本人もうつ病になってしまった。
    「誰かに相談することにより、その人をかえって追い込むことになる。」

    P67)加害者の

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    2023年06月30日
  • 加害者家族

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    先日読んだ釈放前教育でも触れられており、前から気になっていたこともあって読みました。
    犯罪が生み出すのは、被害者と被害者家族、そして加害者家族もまた然り。
    身内の犯罪のせいで失職や転居を余儀なくされ、昨今はSNSでの特定や拡散ももはや当たり前となって誹謗中傷の悪意に晒される。自殺してしまう人も多い。
    「連続幼女誘拐殺人事件」「神戸連続児童殺傷事件」「和歌山毒物カレー事件」等々、本書ではこれまで実際に日本で起きた事件の、犯人逮捕後に加害者家族が突き落とされていった底なしの悲劇がたくさん紹介されている。
    加害者が絶対悪いことは分かっている上で、加害者家族もこれほどの罰を受け迫害されなくてはならない

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    2023年06月10日
  • 性犯罪者の頭の中

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    ★★★
    今月6冊目
    思ってるキモオタみたいな奴が犯人より高学歴、会話も普通で人当たり良い奴が犯人て事が多いらしい。これは病気みたいなもんで再犯率は高く、教育が大切だそうで。

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    2023年04月15日