無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
■日本の刑務所では性犯罪者が再犯をしないように「指導」が行われている。プログラムはオリエンテーションの後,5つの項目について行われる。
①自己統制:事件につながった要因について検討,特定する。
②「認知のゆがみ」と変容:偏った考え方を修正させる。
③対人関係:対人関係における問題点を改善させる。
④感情統制
⑤共感と被害者理解:被害者の苦しみを考え他者への共感性を高めさせる。
■性犯罪者が軽々と乗り越える「4つの壁」
・第1の壁「謙譲な性的はけ口」:パートナーとの交際などによって満たされている対人関係
・第2の壁「内的なバリアとしての良心」:合意のない相手に性的な関係は強要しないなどの通常の良心
・第3の壁「機械の欠如」:加害対象となる子供や女性と接触する機会がないという状況
・第4の壁「被害者の抵抗」:目の前の相手が嫌がる行為をしないという判断
Posted by ブクログ
性犯罪とは性欲から生まれるものばかりでない。
異性に対する支配欲や自己顕示欲、また社会的ストレスを多く抱える人ほど性暴行に及ぶのだ。
特に興味を惹かれたのは、性犯罪を犯した者は皆、自分の犯した罪に対して「なんであんなことしてしまったんだろう」と後悔の気持ちを抱えていること。
ストレス社会に疲れ切っているオモテの自我と、その腹癒せとして計画的に性犯罪をこなしていくウラの自我。ストレスや支配欲が強い程、ウラの自我はあっという間にレベルアップしていき、オモテの自我ではコントロールしきれない存在になっていた。
彼らは逮捕されてやっと気づくのだ。
さらに凄いなと感じたのは、逮捕された後刑務所で過ごす内に、性犯罪者達はかなり緻密に自己分析ができるようになっているケースが多いことだ。その点に関して、性犯罪者に一つの憧憬を覚えた。自分はこういう人間だと、自己分析をしっかりとできる人が、この世界にどれほどいるだろうか。
著書では主に性犯罪者の心理について語られている。被害者についても少しは触れているが、あくまで立っているポジションは性犯罪者側である。よって我々一般人には少々理解できない感情や精神状態も表現されており、個人的にはそれがまた面白かった。
最後に一つ言うならば、海外の性犯罪事情も詳しく知りたい。著書にはそれに関することは述べられていない。日本と海外では性認識にどれほどの差異があるのか、性犯罪に至るまでの経緯など、興味深いことだらけである。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。