ヨハン・ハリのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
おもしろい!!!!「残酷な楽観主義」めちゃくちゃ良い考え方を知った。他の本の内容と繋がることも多くて、自己責任という言葉で追及したとき得をするのは誰か、個人のコントロールが必要とされるようになったそもそもの環境に疑いを向けるべきではないかってまじでそうだな、、、個人の問題に帰着させるのはどこか組織側の怠惰、というよりは組織の利益のための設計と個人の充実のための設計は時に反することがある、か。
書かれている通り自己啓発本ではないし取り上げる問題が重要だからこそ簡単な対処なんてないことはないって明確にした上で著者はこれを試してみてるよってまとめてあるのもよかった。食べ物が悪い空気が悪い子供たちの教育も良くない!って言われちゃうとこういう考え方もあるかーに留まったけど、やれるところからはじめていきたい -
Posted by ブクログ
ネタバレ――――――――――――――――――――――――――――――
ほとんどの人が、典型的な一日のうちの一時間で、一度も邪魔されずに仕事ができることはないという。
こうした状態が何ヶ月も続くと、自分が何者で何をしたいのかを理解する能力が混乱に陥ってしまう。人生で何をしたいのかがわからなくなってしまうのだ。19
――――――――――――――――――――――――――――――
ぼくは友人たちと、「ワイヤード」という言葉が持つ二つの意味について話しあった。これには、躁、つまり精神的に興奮している状態という意味と、ネットにつながっている状態という二つの意味がある。
ぼくには、この二つの定義が結びついて対になっているように思えた。ぼくは「ワイヤード」でいることにうんざりしていた。22
――――――――――――――――――――――――――――――
人は自分が自由であり、自ら選択をして、何に注意を払うかを選択する複雑な知力を持っていると信じている――だが、それはすべて神話に過ぎない。
あなたとあなたの集中力は、人生で経験したすべての強化[学習あるいは条件付けを通じて反応を維持し、強めること]の総和でしかない。62
――――――――――――――――――――――――――――――
ぼくらは、自分が接する声の質感を内面化するものだ。
どのテクノロジーを使うのか、注意することだ。時間の経過とともに、自分の意識がそのテクノロジーと同じようになってしまうからだ。100
――――――――――――――――――――――――――――――
元グーグルエンジニアのジェームズ・ウィリアムズは、何百人もの一流の技術設計者の聴衆を前に、簡単な質問をした。「みなさんが設計している世界に住みたい人は何人いますか?」。会場は静まり返っていた。聴衆は周りを見回した。誰も手を挙げなかった。135
――――――――――――――――――――――――――――――
画面から離れて友だちや家族と会うことを提案するボタンのない理由がわかる。そういう機能は、ぼくらが最大限画面を見ているようにする代わりに、誰かと直接会う時間を最大化するだろうからだ。140
やつらはぼくらの気を散らせる必要がある。よりたくさん稼ぐために。141
――――――――――――――――――――――――――――――
本当に議論しなければならないことは、どのようなテクノロジーが、どのような目的で、誰の利益のために設計されたのかについてだ。143
――――――――――――――――――――――――――――――
もしたくさんの人が怒って長い時間を過ごしているとしたら、文化が変わり始める。
そうなると、トリスタンがぼくに言ったように「憎しみが習慣になってしまう」。145
――――――――――――――――――――――――――――――
仕事や人間関係から切り離されて、リツイートという甘い当たりくじを求めるようになってしまうのだ。147
――――――――――――――――――――――――――――――
トリスタンは、ぼくらが目にしているのは「人間の集団的ダウングレードと仕組みのアップグレード」だと考えている。156
――――――――――――――――――――――――――――――
多分誰でも経験があると思われる資本主義の代替となるあり方は、サブスクリプションだ。174
――――――――――――――――――――――――――――――
企業が既存の消費者を説得して消費量を増やすことである。もっとたくさん食べてもらうとか、睡眠時間を削らせることができれば、経済成長の源泉を見つけたことになる。今日の経済成長は主にこの二つ目の選択肢によるものだと彼は考えている。
新しい市場がない限り、同じ時間でぼくらにより多くのことをさせなければならないのだ。
もしすべての人が脳と身体が必要とするだけ睡眠をとる生活に戻ったら、「経済システムに激震が走ることになる。だって、このシステムは睡眠不足の人びとによって成り立っているんだから。」302
――――――――――――――――――――――――――――――
アテンション・エコノミー129
監視資本主義140
ネガティビティ・バイアス145
過覚醒193
―――――――――――――――――――――――――――――― -
Posted by ブクログ
●集中力を奪う現代社会の文化・ビジネスモデルに警鐘を鳴らした本。
●集中力を奪う要因には、テクノロジーそのものよりもビジネスモデルに大きな要因がある、と著者は主張する。集中力を奪う原因には、著者が述べるように多岐に渡るが、その多くがスマホを介するサイトやアプリにある。スマホを手放せば集中力が回復するという単純な話ではなく、社会がビジネスモデルが集中力を奪うような仕組みになっていて、そこを打破することが必要なのだと理解した。では、どうするか? 残念ながら、著者は本書でも触れた「残酷な楽観主義」的な解決策しか提示できていないと感じた。集中力を取り戻すための組織的な運動の目標は提示されたが、それをどう実行するかは不十分に思う。