望月智之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
面白かったです。
買い物の歴史から「人はなぜモノを買うのか?」「買い物のスタイルはどう変わるのか?」を説明してくれています。
自分や近い人の買い物のスタイルは見聞きできますが、もっと広い世界の人々が何をどう買っているかはなかなか見えないものなんだなと思いました。
(どんなモノが売れているか、の情報は入りやすいですが、どうやって買われているか、は把握しにくいですよね)
万人がほぼ毎日関わっている「購買」行動の変化がなぜ起きているのか、これからどうなっていくかが丁寧にまとめられていますので、小売や製造に携わっていない方も参考になると思います。 -
Posted by ブクログ
本書では現代のオンラインでの消費の流れが区分されていたり、消費行動の時代の変化が解説されています。
欲しい物を検索したり、レビューを参考に比較したり、インフルエンサーの発信を見て購入、注文してから配達されるまでの時間も短くなり続け、届いた商品はSNSにアップする、という一連の流れはいつの間にか私たちの日常になっています。キャッシュレス決済はもちろん、リピートしている消耗品は必要なタイミングで定期的に届く設定もでき、買い物をしているという意識すら薄まっていると言えます。
しかしながら私の地元のように、未だに店舗での買い物が主流の田舎が日本には多く存在します。オンラインでの購買をしない田舎の多くの -
Posted by ブクログ
ネタバレ【ざっくり要約】
消費者の購買意欲は今や、マス広告よりもAIやインフルエンサーによって掻き立てられるものとなっている。AIによりパーソナライズされた商品、インフルエンサーが薦める商品、製作者のストーリーに共感できる商品が人気を獲得するようになった。
テクノロジーの進展により、買い物にかかる時間はますます短くなっている。より速く、効率よく必要なものを得て、余った時間を好きなことに使いたいという消費者のニーズに合わせて、メーカーの間で可処分時間の獲得競争が行われている。
買い物をしなくなるだけでなく、サブスクによる非所有化も進む。必要なものが、必要なとき、必要なだけあればいい。こうして、人がモノを -
Posted by ブクログ
2020年に著されたが、2025年の今読んでも確かに時代の流れを外していない内容だった。
人々は買い物をしなくなる。それは、一つは所有せずにサブスクに移行すること、そしてもう一つはセンサーとAIが必要なものを勝手に注文又は購入直前まで整えて提示してくるため人々は意識せずにモノを手に入れることを意味している。
前者は社会に張り巡らされる情報ネットワークとマッチングの精度向上によって、後者はセンサーの網羅的な設置とAIによる行動分析への全幅の信頼によってもたらされる。
そのような時代に、マスを追うことは難しくなり、ストーリーに共感するモノを買う、信頼する人が推すものを買う という行動様式に変化して