本書では現代のオンラインでの消費の流れが区分されていたり、消費行動の時代の変化が解説されています。
欲しい物を検索したり、レビューを参考に比較したり、インフルエンサーの発信を見て購入、注文してから配達されるまでの時間も短くなり続け、届いた商品はSNSにアップする、という一連の流れはいつの間にか私たち
...続きを読むの日常になっています。キャッシュレス決済はもちろん、リピートしている消耗品は必要なタイミングで定期的に届く設定もでき、買い物をしているという意識すら薄まっていると言えます。
しかしながら私の地元のように、未だに店舗での買い物が主流の田舎が日本には多く存在します。オンラインでの購買をしない田舎の多くの中高齢層は、人に会うために買い物を利用しているのではないかと感じます。つまり本書にもある通り、店舗での買い物はモノを消費しているというよりも、買い物という体験をするほうが目的と言えます。
加速していくデジタル化についてはアンテナを張って対応しなければならない反面、高齢社会においては対面での買い物を求める消費者少なくないことも忘れずに頭に置かなれけばならないとも思いました。
ビジネスをする側としても消費者としても、本当に重要なのは人間が何を考えてどう行動するかという、生きた情報。
未来の話というより、まさに変革の潮流の中にある〝今〟のオンラインでの消費についての一冊。