綿原芹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タワーマンションの闇を、怪異とヒトコワの両方から攻めてくる一冊。
都会のタワマンなのに、因習村と何も変わらない閉鎖的な小さな世界。
古くからこの敷地に祀られていた「ぬひんさま」信仰が、マンション内でもしっかり息づいている。
それを知らずに、上昇志向の高いバリキャリの主人公がこのマンションを買ったことで、怪異とタワマンヒエラルキーを目の当たりにする。
因習村もタワマンも、閉鎖されて独自の文化が確立されたら結局同じ。場所ではなく、人間の思考が閉鎖的になり、エゴや猜疑心から他力本願に何かにすがることで、因習というものは出来上がっていく。人間の本質が変わらなければ、どんな場所でも因習は生まれるのだな、 -
Posted by ブクログ
4篇の短編からなる連作短編集。
昔の同級生が人魚だったのでは…から始まり、身の回りに現れる人魚ではないかと疑うほど美しい女性。少しずつ、その女性が繋がっていき人魚の謎に迫っていく。
短編の中で前に出てきた人がまた登場、はよくあるけど先輩の裏側はそうだったんだ…と結構なクズっぷりに戦慄。
見た目に振り回されていく人々をみて、『見た目より内面』とか安易に言えないなと思いながら読み進めていった。『見た目を気にしない』とか言う人は、そもそもがほどほどの良い見た目、そしてそれを気にしてしまう自分。なかなかルッキズムから抜け出すのは難しい。見た目しかない人魚の生き方も哀れだなぁ…