綿原芹のレビュー一覧

  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    人魚が登場するホラー要素の連作短編集
    3章『へしむれる』は、水族館が舞台のぶっ飛んだストーリーで、前の章の伏線回収もあり非常に面白かった
    最終章では、全体に流れるルッキズムというテーマを、しっかりとした結論で締めくくり、後味もスッキリ
    巻末に次回作が来年夏に刊行予定とあり、今から楽しみだ

    0
    2025年12月06日
  • ぬひんさまの塔

    Posted by ブクログ

    タワーマンションの闇を、怪異とヒトコワの両方から攻めてくる一冊。
    都会のタワマンなのに、因習村と何も変わらない閉鎖的な小さな世界。
    古くからこの敷地に祀られていた「ぬひんさま」信仰が、マンション内でもしっかり息づいている。
    それを知らずに、上昇志向の高いバリキャリの主人公がこのマンションを買ったことで、怪異とタワマンヒエラルキーを目の当たりにする。
    因習村もタワマンも、閉鎖されて独自の文化が確立されたら結局同じ。場所ではなく、人間の思考が閉鎖的になり、エゴや猜疑心から他力本願に何かにすがることで、因習というものは出来上がっていく。人間の本質が変わらなければ、どんな場所でも因習は生まれるのだな、

    0
    2026年09月11日
  • ぬひんさまの塔

    Posted by ブクログ

    2025年『うたかたの娘』で第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉〈カクヨム賞〉をダブル受賞した綿原芹さんの2作目はタワマンホラー。

    主人公は都心のタワマンに住むことを熱望していた清那。
    格安でヴィンテージタワマンの低層階を購入したものの、入居直後から違和感が募る。

    全戸のバルコニーに挿された黒い風車、意味不明なルール、高層階からの露骨なマウンティング、そして敷地に祀られた神〈ぬひんさま〉の存在。

    終始じっとりとした空気感。

    説明のつかない怪異も恐ろしいが、人間の業の深さこそ最大の恐怖。

    こんなタワマンは無理。

    0
    2026年09月05日
  • ぬひんさまの塔

    Posted by ブクログ

    ホラー小説を読んだ事が無いので、新刊コーナーにあったこの本を読んでみました

    最初は怖っと思いながら楽しんで読めましたが、読み終わった感想はストーリーもホラーの原因の謎解き要素もパッとしない。
    ホラー小説は文章が上手くなくても成立するんだというのが素直な感想です

    次もこのジャンルの本を読みたいとは思いませんでした。

    0
    2026年08月27日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    オリに入れて なんかずっとくらいとこ

    悠久の時を生きる人魚と不死の力、呪いを巡る4つの物語。

    ルッキズムというテーマの物語への落とし込み方が巧い。また、登場する男達が悉くK点を楽々越えるクズっぷりで清々しい。

    ちいかわ"島編"のオマージュと思しき一文が出てきて思わずニヤリ。

    0
    2026年08月23日
  • ぬひんさまの塔

    Posted by ブクログ

    「ぬひんさま」に護られたタワーマンション。
    主人公は低層階に住む。
    中層階、高層階の住民とは関わってはいけないルール。

    ストーカーに脅えたり、飛び降りがあったり前半はハラハラドキドキ。

    隣に住む胡散臭い男性が霊能力者とわかり、共に調査に挑む。

    結局は人間の業が恐ろしいってことかな。

    0
    2026年08月15日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞作。
    人魚伝説の連作短編。人魚の肉を食べると不老不死となる伝説の変形版。美人の人魚を食べると美人に変わり、食べられた元の人魚が人間を乗っ取ってしまう。
    食べたい人間自体が良い人間では無いし、食べた人間も良くは無い。悪意に満ちている。ホラーではあるが、読んでいて爽快感が無い。
    最後の章で原点に戻るのだが、その展開も分かりづらいし、「へしむれる」という人魚もどきの生き物も想像しづらい。それが飼われていた水族館の生き物達が影響で耳が生えたり、色々変形していくのも不気味。やはり、自分には合わなかった。

    0
    2026年05月30日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    ルッキズムが主題テーマの話し。ルックスは大事?大事だろうけどそれぞれの、時代の、価値観で変わる。ルックスに悩む人も居るし、気にしない人もいるし人様々。

    0
    2026年03月25日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    人魚伝説の新たな解釈と
    外見至上主義、不老不死に対する
    ささやかな抵抗みたいなものに
    なるほど、そういう考え方もあるか
    と妙に納得させられてしまった。
    「にんぎょにんぎょう」「へしむれる」など
    謎のアイテムも不気味で興味深かった。
    うたかたとは
    泡のように儚く消えやすいもののはずなのに
    生きることに
    貪欲でしたたかな娘たちばかりだった。

    0
    2026年03月11日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラーだけど、それほど怖くはない。「へしむれる」が一番好き。耳や手足のついた魚たちが水族館で泳いでいる姿を、怖いもの見たさで見てみたい。ホラーって、真実をうやむやにするイメージだったけど、4編目ではしっかりと物語の発端となった薄紅の物語を描いていたので、驚いた

    0
    2026年03月06日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ


    横溝正史ミステリ&ホラー大賞 大賞受賞作

    1. あぶくの娘
    2. にんぎょにんぎょう
    3. へしむれる
    4. 鏡の穴

    ホラーでミステリですが、怖いだけじゃない。
    壊れそうな儚さと揺るがない強さ、
    絶望的なほどの孤独に屈しないしなやかさ。

    1〜3は人間の醜さ、身勝手さ、歪んだ思考に
    ライトが当たっていて嫌気がさしますが、
    4は人間以上に人らしい部分が、どこからか
    人よりも悲しみをかんじた。

    0
    2026年02月25日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    ⁡人魚を食らって不老不死に成りたい
    ⁡⁡
    ってな事で、⁡綿原芹の『うたかたの娘』⁡
    ⁡⁡
    ⁡3編からなる連続ショート短編集かな?⁡
    ⁡⁡
    ⁡横溝正史ミステリー&ホラー大賞ってのを取ったみたい。⁡
    ⁡⁡
    ⁡それぞれ、面白かったよ、うん、面白かった。⁡
    ⁡⁡
    ⁡じゃが、そこまでホラー感は無かったかな⁡
    ⁡⁡
    ⁡今現在でも人魚は居ると思うな。⁡
    ⁡⁡
    ⁡死なない程度に人魚の血でも日本酒で割って呑んで、ツヤツヤなオジさんになりたいなっと⁡
    ⁡⁡
    ⁡2026年1冊目

    0
    2026年02月09日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    4篇の短編からなる連作短編集。
    昔の同級生が人魚だったのでは…から始まり、身の回りに現れる人魚ではないかと疑うほど美しい女性。少しずつ、その女性が繋がっていき人魚の謎に迫っていく。
    短編の中で前に出てきた人がまた登場、はよくあるけど先輩の裏側はそうだったんだ…と結構なクズっぷりに戦慄。

    見た目に振り回されていく人々をみて、『見た目より内面』とか安易に言えないなと思いながら読み進めていった。『見た目を気にしない』とか言う人は、そもそもがほどほどの良い見た目、そしてそれを気にしてしまう自分。なかなかルッキズムから抜け出すのは難しい。見た目しかない人魚の生き方も哀れだなぁ…

    0
    2026年02月08日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【収録作品】
    1.あぶくの娘
    2.にんぎょにんぎょう
    3.へしむれる
    4.鏡の穴

    「人魚」と彼女が関わる人間たちの物語。
    八百比丘尼のように「人魚」を食べて不死となるのではなく、「人魚」が自分を食べさせることで相手の体を乗っ取るという仕組みが恐ろしい。
    ろくでもない人間ばかりでてくるので、気の毒がる必要がない分、読みやすい。

    0
    2025年12月10日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人魚を食べた者が人魚になるのではなく、人魚が食べた者の体を乗っ取って千年近く生き続けるという設定が新しい。
    人魚に振り回される人間たちの心理描写もエグくていい。

    0
    2025年12月09日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    老婆はいったい何者なんだろうとずっと気になっており、もしかして種明かしなしなのかと思いきや、さすがにそんなわけはなく、そういうことでしたか。外見至上主義については、異議を唱えられようとも、正直これ覆んないだろうね。それをうまく主題にしてて、悲しいけど俺は数々登場する下衆野郎のいずれかに当てはまるんでしょう。さすがに飯田、あいつにだけは重ねて欲しくない。神田くん、自分を卑下して縋り付いてくる女が好きって傲慢なようで優しさでもあるけど、結局DV野郎だったとは。お前にも重ねられたくない。火丸、まあ彼ならましか。

    0
    2025年12月04日
  • うたかたの娘

    Posted by ブクログ

    美人をナンパした男の語りは、故郷の人魚伝説に展開していく。
    人魚にまつわる連作短編集。
    第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞「大賞」、「カクヨム賞」をダブル受賞。

    最近のブームだからか応募作はホラーばかりだった模様。
    少しずつ関連性が明かされていく過程が上手い。
    ルッキズムに囚われている。人間も人魚も。
    美人になれるとして、どれだけの人間が人魚を食べるのでしょうね…

    0
    2025年11月05日