綿原芹のレビュー一覧

  • うたかたの娘

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    導入部こそガツンとした恐怖物語なのかと思わせてくれたが、その後にやって来たのは古来から続く呪いと宿命の物語だった。だからと言って本作が退屈かと問われれば答えは否、終章まで余すところなく楽しんだ。
    怖い話ではあるが、「女」を巡る話でもある。美醜も出てくればねっとりとした執念の話もある。果たしてこれは現実なのか、あるいは誰かの妄想か危険な異界か。悪夢のメリーゴーランドはゆっくり、ただしひたすらにグルグルと回り続けるのだ。

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    2025年11月09日
  • うたかたの娘

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    第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞を福井県出身の方が受賞したというのでさっそく読んでみました。人魚をテーマに4編の作品がつながっているオムニパス形式を取った1冊。これが面白い設定で一気に読みました。ミステリもホラーもそう感じることはなかったですが、設定そのものがなんとなくホラーかな。リトルマーメイドに比べたらホラーぽいかもしれません笑
    3章が面白く4章で人魚の過去が分かる構成もよかったので、次回作にも期待したいところです。

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    2025年10月26日
  • うたかたの娘

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    人魚を軸に4つの話から成る作品。なんかの受賞作とのことで後ろに選評も掲載。個人的には十分楽しんだので、やはりプロの小説家の視点は厳しいと感じる。ただ、出てくる男がみんな下衆という評は秀逸。自作も楽しみ。

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    2026年01月11日
  • うたかたの娘

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    ネタバレ

    若狭湾。人魚。薄紅。濃紅。水嶋藍子。家政婦のユミコ。吉村、神田先輩。ブス好き。ルッキズム。
    藤野。営業。茗荷谷夕海子。
    へしむれる。水族館。神田尚輝。夜明夕海子。鏡の女。人魚の顔は時代で変わる。ナユ。火丸。人魚の成れの果て。へしむれる。

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    2025年12月28日
  • うたかたの娘

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    ホラーで人魚だったので、期待しないで読み始めたら、とても面白かった。時代がつながったり、人がつながったり、人魚もつながったり、最後まで飽きずに読めた。ホラー感は、1話目が1番あったかな。

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    2025年12月15日
  • うたかたの娘

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    人魚が登場するホラー要素の連作短編集
    3章『へしむれる』は、水族館が舞台のぶっ飛んだストーリーで、前の章の伏線回収もあり非常に面白かった
    最終章では、全体に流れるルッキズムというテーマを、しっかりとした結論で締めくくり、後味もスッキリ
    巻末に次回作が来年夏に刊行予定とあり、今から楽しみだ

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    2025年12月06日
  • うたかたの娘

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    読み進めやすく面白かった。
    この話のジャンルは何?ミステリー?ホラー?ファンタジー…ではないな。
    他の方の感想で4話目は賛否あるだろうと書かれていたが、わたしは好きだ。好きというと語弊があるかもしれないが、話としてしっくりきた。
    1.あぶくの娘
    2.にんぎょにんぎょう
    3.へしむれる
    4.鏡の穴
    結局 神田先輩はいい人だったんだろうか…

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    2025年11月16日
  • うたかたの娘

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    四編目はたぶん評価がわかれます。同じ人魚でもアンデルセンとは大違いです。ファンタジーの考え方が違います?

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    2025年11月13日
  • うたかたの娘

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    人魚の話と聞いて興味が湧いて、手に取りました。
    人魚伝説のある、とある港町。人魚の肉を食べると美人になれる?人間の美醜についての話が多くて、まぁ確かに美しい方が得だよなと思った。人魚伝説ではあるが実際に人間と同じように生きている人魚が登場してファンタジーのような、でもホラーというかサスペンスというか。四つのお話だけど、少しずつ繋がっていて最後まで読むと人魚伝説が何なのかわかる。言葉で説明するのは難しいけど面白い視点の本だった。


    人魚は美しい。その美しい人魚の肉を食べると美しくなれるという。しかし実際には自分が美しくなるのではなく、その人魚に自分の体を乗っ取られてしまうのだ。人魚は次から次へ

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    2025年11月02日
  • うたかたの娘

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    短編だけど登場人物が繋がってて面白かった
    最後の話はなんか切なかったしかなり好きな話だった
    ホラーだけど恐怖ってよりは切なくなった
    女性の美醜について書かれてたから、女性が読んだ方が面白いのかも。

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    2025年10月31日
  • うたかたの娘

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    誰もが美人と誉めそやす謎の美女夕海子は『わたしは美人の国をつくりたいのです』と言う。その真意は──

    第45回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞の大賞作品。
    人魚伝説を元にしたホラー小説です。
    歳を取らない美しい人魚を通して、ルッキズムにまつわる女性への呪縛について描かれた作品でした。
    とても面白かったです。
    連作短編集なのですが、2話の『にんぎょにんぎょう』と3話の『へしむれる』が好きでした。

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    2025年10月30日
  • うたかたの娘

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    王様のブランチで特集されていて衝動買い。

    オムニバス形式で、前のストーリーの伏線を想像しながら読むのが楽しい。

    語り部の怪しさ・不安定さにハラハラ。
    人魚・へしむれる、等の奇妙や設定が異世界感。

    長い時間スケールで「見た目」に焦点を当ててる。
    薄紅の娘が作りあげたい世界の続きが気になる。

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    2025年10月30日
  • うたかたの娘

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    初めてのホラー小説
    章毎に別の話かと思いきや、登場人物がそれぞれ繋がってて「因果応報」が一つのキーワードだった

    嫉妬のコントロールが利かなくなった時、自分はどう行動してしまうだろうか。悪口の一つや二つ、陰湿な嫌がらせをしてしまわないだろうか。他人の不幸を喜んでないか、他人を下に見るような振舞いになってないか。
    いつも仲良くしてくれる人ほどそういうところをよく見てるし、その人の素性が本当に出る部分だと思った。

    ホラー = 幽霊や妖怪の怖い話というイメージだったが、今回の話は人の感情に焦点があてられて進んでいき、読み手にも実体験を回帰させるような話の流れが自分にとっては一番怖さを感じた。あれ、

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    2025年10月27日
  • うたかたの娘

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    面白かったです。
    人魚伝説のまた違った解釈、角度からの話の展開が読んでて、先が気になって一気に読み進められました。

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    2025年10月26日
  • うたかたの娘

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    伊藤潤二氏の富江を優しくしたホラーという感じ。
    汚くなりそうな描写もなんだか美しく、引き込まれました。
    ルッキズムの加害者は人間。暴力をふるうのも人間。人魚は美しいだけ。
    「人間よりも人魚の方が情がある」そんな感じの本でした。

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    2025年10月10日
  • うたかたの娘

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    さらっと読める。
    内容も難しくなく、びっくりさせられるようなトリックがあるわけでもない。
    なのに物足りなさもなく面白かった。
    あとにじんわり残る気味の悪さや哀しさになんだか甘い味がついているような気がする。

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    2025年10月07日
  • うたかたの娘

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    ネタバレ

    【収録作品】
    1.あぶくの娘
    2.にんぎょにんぎょう
    3.へしむれる
    4.鏡の穴

    「人魚」と彼女が関わる人間たちの物語。
    八百比丘尼のように「人魚」を食べて不死となるのではなく、「人魚」が自分を食べさせることで相手の体を乗っ取るという仕組みが恐ろしい。
    ろくでもない人間ばかりでてくるので、気の毒がる必要がない分、読みやすい。

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    2025年12月10日
  • うたかたの娘

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    ネタバレ

    人魚を食べた者が人魚になるのではなく、人魚が食べた者の体を乗っ取って千年近く生き続けるという設定が新しい。
    人魚に振り回される人間たちの心理描写もエグくていい。

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    2025年12月09日
  • うたかたの娘

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    老婆はいったい何者なんだろうとずっと気になっており、もしかして種明かしなしなのかと思いきや、さすがにそんなわけはなく、そういうことでしたか。外見至上主義については、異議を唱えられようとも、正直これ覆んないだろうね。それをうまく主題にしてて、悲しいけど俺は数々登場する下衆野郎のいずれかに当てはまるんでしょう。さすがに飯田、あいつにだけは重ねて欲しくない。神田くん、自分を卑下して縋り付いてくる女が好きって傲慢なようで優しさでもあるけど、結局DV野郎だったとは。お前にも重ねられたくない。火丸、まあ彼ならましか。

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    2025年12月04日
  • うたかたの娘

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    短編集と思って読み進めていたら、登場人物がいろんな形で繋がっていました。4話で全体を見通せる感じになります。
    ファンタジーな面で捉えられがちな「人魚」に、ホラー要素を含ませているのが面白かったです。昔からの言い伝え「人魚伝説」が土台にあってのストーリー展開の仕方が、懐かしさを感じました。
    ただ、3話の水族館の状況が変わっていく様子は、あまりにも現実離れしていて、少しついていけなかったです。
    全体を通して「美しさ」がテーマでもあり、風刺的でありながら、切なさも感じました。

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    2025年12月04日