『都市伝説解体センター』(墓場文庫)のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレりぼん連載なのにコミックスはヤングジャンプ?って、そうか。集英社か。集英社ゲームズのゲームのコミカライズを集英社のりぼんで行い、単行本は集英社のヤングジャンプで行う、と。全部揃ってるー!
本来は全部のゲームタイトルでこういう動きをしていきたかったのかもしれない。
唯一の前情報として、あざみーが高校生になってると言うから話も全部変わってくるのかと思ったら、基本的な流れは同じだった。美桜も高校生になってるとかそのくらい。
それよりも大きな変更点として、なんとメガネをかけず、テレパシーで話しかけてくるセンター長のパワーアップで痕跡が見えるようになるという設定に。
りぼん読者に向けて主人公の年齢を下げて高校生にしたことで親しみを持ちやすくしたのかと思ったらテレパシーというのは…どうなんだろう。メガネよりもテレパシーの方が受けがいいのか…?不思議。こっちもテンポ重視なのかな。
コミックでは四谷みわ子の父親が出てきたし、あざみーたちがみわ子の墓参りもするという、良い補足展開。ゲームでは四谷一家はポッと出てスッと消えちゃったからなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレオリジナルストーリーと勝手に思っていたが、完全にゲームのノベライズだった。
新規絵はないが、ゲーム内のスクショがふんだんに使われているのと、トシカイ君の都市伝説コラムがところどころに出てくる。普通にゲームプレイ後の読み物としても楽しいし、何ならゲーム前でも楽しめそう。3章までしかないから。って、続き無いんかい!
みらい文庫だから漢字が少なめだし全漢字にルビが!うーん、完全に新規ターゲットを狙っている。子供の頃から沼に落としていくスタイル、いいですね。
でも、ゲームと比べると圧倒的にテンポが良い。ゲームのほうが遅いと言ってるわけではなく、ゲームだからああなってるところを割と省いてる、という印象。例えば第一話で、美桜の部屋に初めて行った時点でベッドの下の男を特定した直後に天井裏についても判明して、更に栄子が共犯者だと告発。解体どころか一気に事件解決!テンポが良すぎる!あざみーの名探偵っぷりがすごすぎてマッチポンプを普通に疑われるレベル。
第二話では四谷みわ子の父すら出てこないままこれもスピード解決。
第三話、変な場所に迷い込んだときは来た道を戻る、とガイドが説明した直後に「今の内にサクッと特定を済ませましょうか」とセンター長から電話。テンポ良いぃ〜。
あと、ゲームだとプレイヤーがその都度調べたり話しかけなきゃならなかったが、ノベルなのであちらから話しかけてくるというのもまた読みやすくてテンポが良い。
二話でもお隣さんが会話に入ってきたりするし、三話でも松田や藤原が話しかけてきて説明してくれる。ゲームだと毎回あざみーが歩き回って調べたり話しかけたりして、他の人は全く動かないというのが気になってるプレイヤーもいたっぽいしな。ゲームに慣れてる自分みたいな人たちは気にならなかったが、そういう感じ方もあるんだなーと思った。
また、ゲームの内容を省いているというだけではなく結構補足情報もある。例えば三話の最初の頃はガイドが資料を隠れて見ながら内容を暗記してたのに、そのうち堂々と見ながら話すようになったとか、ゲームではなかったはずのちょっとしたディテールが良い。ゲームでは地の文がないからなぁ。
続きはゲームを遊んでね!かと思ったら、普通に第二弾が12月に出るらしい。最後まで行っちゃうんだろうか。 -
Posted by ブクログ
あざみと美桜は、どうして友だちになったのだろう。本篇で性格の違う二人を見て、そんなことを思っていた。ゲーム『都市伝説解体センター』のスピンオフである本書は、六人の作家によるアンソロジーだ。中でも今村昌弘の「ムラサキカガミ殺人事件」は、構成の妙で最もよかった。謎めいていた富入の人間性や有能さが浮かび上がり、司書との関係を知ると、本篇での振る舞いにも背景が見えてくる。事件を追う面白さと、人物を知る楽しさがつながる一篇だ。月並きらの「降り注ぐ凶兆」は、都市伝説の使い方や意外な展開が本篇に近く、満足度が高い。日部星花の「容疑者:ガイド」は緩急がうまく、読後のぞくっとする怖さでは一番だった。梨の「N番目の臨時ニュース」は、都市伝説系モキュメンタリーの手法で読ませる。宮本深礼の「囲う絆、祟る器」では、松田が意外とちゃんと仕事をする男だったとわかる。本篇で少しうさんくさかった人物が、ぐっと身近になる。そして田中創の「幽霊の手が繋ぐもの」が、あざみと美桜の出会いを描いてくれる。六篇それぞれの怖さや謎解きを楽しみ、本篇の人物たちを前より少しよく知ることができた。本篇を知っている人にこそ読んでもらいたい。
-
Posted by ブクログ
都市伝説解体センターはゲームも配信も未体験で読みました。小説としても楽しめる展開で、ゲーム人気あったのも納得の内容でした。
都内大学3年生の福来あざみは体質的に人が見えないものがぼんやり見え困っている。そんなとき怪異でお困りの方!という貼り紙に惹かれて行った都市伝説解体センターというところで廻屋渉という怪しいセンター長に合い、流れるままに調査員として働くことになった。センターが受けた都市伝説めいた依頼を調べて報告すると、所長が安楽椅子探偵よろしく謎を解体する流れでした。少し怪異が混ざるのが面白いポイントです。
第一話 闇から覗く目
大学の友人の美桜がベッドの下に潜む男に襲われた。美桜は栄子という元インフルエンサーの就活コンサルタント(大学の先輩でもある)のもとへ相談に行った時と同時期だった。
第二話 鏡像から迫る死
心霊系配信者の背後にある鏡に写った幽霊。本物?そもそもそこは有名な事故物件らしい。
第三話 辺獄への階段
オカルト&ダークの招待でミステリーツアーに行くと参加者が行方不明になるという。なぜか潜入捜査できることになり、集合場所の上野恩賜公園へ向かう。
ネットの書き込み描写が過激だったり、パパ活の過去などある登場人物いたりするので、中学校以上向け。 -
Posted by ブクログ
ゲーム版は序盤で脱落してしまったので、小説版を…
起きた事件を既存の都市伝説に結びつけ、それを解体することで事件も解決するというストーリー。オカルトめいたタイトルとは裏腹に、ミステリーとしても十分楽しめた。
一見都市伝説かと思われた個々の事件が、よく検証してみると人の手によるものだったという筋書きなので、都市伝説自体が解体されたのかと言えば違うような?むしろこの作品が解体しているのは、「なぜ人は都市伝説を信じ、既存の物語の枠組みで現実を理解しようとするのか」という認知のメカニズムなのかもしれない。
まだまだ裏に隠された謎もありそうなので、下巻も楽しみ。