ジェイムズ A ロビンソンのレビュー一覧

  • 自由と国家 下 繁栄する国 衰退する国

    Posted by ブクログ

    自由と国家を国家の力と社会の力の均衡で説明しようとする試みの下巻。
    上巻はより分かりやすいモデル。
    過去の典型的な事例や、過去から引き継いでモデルが説明しやすい事例だったが、下巻はより複雑な状況について、モデルを適用して説明しようと試みる。

    本書の半ばくらいまでは、政治経済に不具合が生じたまま解消に至らなかった事例を様々にモデルを使って説明するが、中盤以降は、回廊の外から回廊内に入り持続できている例(日本はこのモデルで説明された)や、社会福祉の観点から最も成功した北欧諸国がどうやってそれを成し遂げたかを説明している。
    そして最後の例を引き合いに、現在の社会たちはこの後、何に気を付けて社会を構

    0
    2026年02月14日
  • 自由と国家 下 繁栄する国 衰退する国

    Posted by ブクログ

    ノーベル経済学賞を受賞した二人の著書。ギルガメッシュ問題が導入。強い国家がなければ、人は自由を得られない。強い国家と、これを不断に制限していく社会があってこその自由であり、その過程は狭い回廊である、というのがこの本の結論。ここにたどり着くまでの歴史的考察が厚いコンテンツだ。

    自由は上からは降ってこない。一般の人々、社会によって獲得するもの。アリスの物語に出てくる赤の女王の「長い間、とても早く走ることで同じ場所にとどまることができる」という言葉を比喩的に使い、「赤の女王効果」と呼んで自由を維持する社会の努力と重ねている。
    社会の力と国家の力の間に「狭い回廊」があり、その中で自由が生まれる。ある

    0
    2026年02月10日
  • 自由と国家 上 繁栄する国 衰退する国

    Posted by ブクログ

    ノーベル経済学賞を受賞した著者が読み解く「国家のかたち」に関する書籍。

    今、世界を見渡しても実に様々な国がある、そしてあった。
    ある国家の国民は自由で豊かで幸福を追求することが当然と思う一方で、とある国は多大な人口を抱えながらも、国家の監視の目に絶えずさらされ、隣人さえ信用できず、熾烈な競争の中を生き残ることに人生を終始してしまう。

    なぜ、その国はそうなったのか(だったのか)?
    を俯瞰的に考察する本。
    小難しい話ばかりが並ぶのかと思いきや、過去に起きた事件を生々しく描いているので、これはなぜこれが起きたのかを知らなければ!と時折、モチベーションを上げてくれる。

    かなり重たい本ではあるもの

    0
    2025年12月25日
  • 自由と国家 下 繁栄する国 衰退する国

    Posted by ブクログ

    現在の日本は、専横のリヴァイアサンと不在のリヴァイアサンの間にある狭い回廊、足枷のリヴァイアサンに留まっている状態である。
    つまり、国家と社会が均衡状態にあるといえる。

    本書を読むと、狭い回廊に居続けるのは容易ではなく、国家か強くなりすぎると専横のリヴァイアサンに、社会が強くなりすぎると不在のリヴァイアサンに陥ることになるという。

    その国家において、市民か自由で居られるかどうかはとても重要なことであり、ただ、それを手にすることがいかに難しいかを、本書では古今東西のさまざまな国家の歴史や出来事を例に挙げながら説明している。

    内容が分厚いため本書の全てを理解したとはとても言えないが、国家と社

    0
    2025年12月17日