朝宮夕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人生の最後を考えるとき、家族に看取られながらとか、病院や介護施設で、とかを大抵想像する。突然の最後を迎える可能性もあるのだけど、想像するときにはその可能性を見ないようにしているかもしれない。
あんまり考えたくないから。
この物語は、特殊な状況で亡くなられた方を専門に扱う納棺師のお話である。
顔が欠けていたり、損傷が激しかったり、体が棺に納められないような形になっている方を、棺に納めて見せられるようなきれいな状態にしてご遺族にお渡しする。
納棺師といえば『おくりびと』という映画のイメージだったけど、亡くなり方も多種多様であればこういう処置が必要なのは当然。それなのに、そういうことを想像したこと -
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5人の納棺師たちは全力を尽くす。遺された人々が、最後に顔を見てお別れを言えるように。
「どんなに考えても、探しても、人が死んだ理由なんて絶対に見つからないんだよ」
納棺師、遺品整理士、生花装飾技能士……葬儀関係のプロ集団「株式会社C・F・C」。
とりわけ損傷の激しい遺体を専門に扱う「二課」は、無残な状態から生前の面影を復元するのがミッション。
事故、事件、自殺ーー二課には毎日のように遺体が運ばれてくる。入学式を明後日に控え線路に正座していた少年、ゴミ屋敷で餓死した男性、幼い我が子を残して事故に遭った母親、飛び降りる瞬間を動画配信していた少女ーー
二課の納棺師たちはその手で、失われた生前のお -
Posted by ブクログ
2泊3日で読み終えた。
死についての描写ではなく、登場人物の人数分の抱えている背景を読むのが辛かった。人と人が出会うときの化学反応によって、それぞれの抱えている辛さが、少しずつ前進して終わってよかった。
人は1人では生きていけないし、明日が来ることは当たり前ではないし、死はすぐそばにいる、忘れがちなことが思い出された。
柳瀬博一さんの「親父の納棺」をまた読みたくなった。
この本でいうところの1課の話だけどね、ハードではなく、おすすめ。
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追記
他の人の感想を読んでいると、
登場人物のそれぞれの物語として捉える人と、
納棺師の話として捉える人の2パターンに分かれるの、面白い現象 -
Posted by ブクログ
納棺師という仕事は知っていたが、破損されたご遺体を修復するというのは想像していなかった。確かに静かに亡くなる方ばかりではない。
中々に痛々しい表現になっていたが不思議と嫌悪感はなかった。
やはり死に方、自分がどんな最期を迎えるのかというのを考えさせられた。もう半分以上生きているのだがまだ死に際というものを想像できていない。
当然の様に明日がくる、来週、来年があると思っている。予定も入れている。
事故に遭ったり、外的要因であっさり逝ってしまうのかもしれない。考えたくなかったのかお気楽に考えていたのか分からないが、死を近くに感じるきっかけにはなった。
各話毎にメンバーに照明があてられるが皆闇を抱 -
Posted by ブクログ
いわゆるお仕事小説と言って良いのでしょうが、それにしても最初の遺体の損傷状態や復元していく過程の描写で、文章なのにとてもリアルで重く読むのを止めようと思いましたが、とりあえず最後まで読み切りました。
私は祖母、両親と看取ってきて、(特殊な亡くなり方ではなかったですが)遺体(人の死)と向き合うというのはただ近しい人が亡くなって悲しいとか寂しいだけではない生きる意味や死とは何かを考えさせられました。
一課(一般処置衛生課)であっても死の裏側にあるものに揺さぶられるものがあると思うが、二課(特殊復元処置衛生課)ともなると同じ死を扱うにしても相当精神が追い込まれていくのがヒシヒシと伝わる。奇麗に復