朝宮夕のレビュー一覧

  • アフターブルー

    Posted by ブクログ

    新人の作家さんとは思えないほど、読みやすい文章でした。

    内容は死を扱う納棺師のお仕事小説。しかも、ただの納棺師ではなく、事故死や自殺などで亡くなった状態から元に復元する仕事。筆者の実体験から生々しい表現もあるが、自身では経験がない仕事なので凄く勉強になった。

    読み終わって少し残念だなと思った点は、
    ・有明課長の子どもが亡くなった件のエピソード掘り下げが浅い感じがした
    ・同期だった望月さんが独立した理由は?
    ・東雲の入社志望理由が弱いような
    ・装丁は"空"のが良いのでは?

    勝手な思い込みで、東雲が納棺師を志望した理由を詮索しながら読んでいたけど、納棺師を志望した理由に深

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    2025年10月23日
  • アフターブルー

    Posted by ブクログ

    納棺師という職業について今まで全くイメージが湧かなかったのですが、本作を通して想像以上に厳しく辛いものだなと思いました。
    登場人物達が様々な想いを抱えながら仕事と向き合う姿がとても良かったです。

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    2025年10月22日
  • アフターブルー

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    納棺会社で損傷の激しい遺体に特殊復元処置を施す部署の5人の納棺師たちを描いた作品。
    ベテランから新人まで、5人それぞれが重い過去や悩みをかかえていて、故人や遺族と向き合う中で自分なりの答えを見つけて前を向いて進んでいく姿が描かれる。

    様々な事情で亡くなった人達や突然愛する人を失った遺族の事を思うと胸が締め付けられるような気持ちになる。
    復元によって故人の尊厳を守ったり、遺族が納得して最後のお別れができるようにする、納棺師という仕事の尊さを感じた。

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    2025年10月20日
  • アフターブルー

    Posted by ブクログ

    納棺師の話ということで、映画おくりびとをイメージしながら読み始めたら、かなり路線が違いました。こちらは、損傷の激しい遺体を取り扱っています。誰かがやらなければならない仕事ではありますが、過酷な処置の様子も垣間見れて勉強になります。
    死者の描写は事実のみでさらっとしています。メインは5人の納棺師の過去から現在にかけてです。重い話のはずですが、読みやすすぎて逆に肩透かしな感じでした。職場の人間関係はうらやましい限りです。

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    2025年10月21日
  • アフターブルー

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    新人の作品である事を思えば凄く良く書けていると思います。ただ主な登場人物のバックボーンが特異なため、今一つ感情移入がし辛かったです。

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    2025年11月26日
  • アフターブルー

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    生きる意味は生きる当事者が決めるものであり、他者に委ねたり搾取されるものではない。自分がいいと思えることをまっすぐに続けられる環境で、ほんのきっかけから自分の大切なものの本質を見直して少し方向を変えまた歩きだす面々。人生は二度とない一瞬の連続。

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    2025年11月24日
  • アフターブルー

    Posted by ブクログ

    亡くなった方の身体を清め、身なりを整え、棺に納める専門職である納棺師。
    その中でも、事故や災害などで損傷した故人の外見を生前の姿に近づけるための修復を行う復元納棺師がこの物語の主人公たちである。

    「おくりびと」とも言われるこの職業、死にまつわるだけに差別も多い。
    でも、尊い職業だと思う。
    死は身近にあるもので、決して忌避するものではないのだから。

    登場人物それぞれが強い喪失感を抱えている。
    彼らは、目の前の絶対的な「死」という存在に向き合い、残された遺族に寄り添うことで、自らの生を獲得していく。
    そう、再生の物語だ。

    タイトル「アフターブルー」のブルーは薄明(ブルーアワー)から連想されて

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    2025年11月18日
  • アフターブルー

    Posted by ブクログ

    テーマというか設定がそれだけに、まぁまぁどぎつい描写も多いのに、描かれる納棺師は5人が皆んなとても優しくて、その振れ幅が不思議な感覚

    皆んな、名前が良い

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    2025年11月05日
  • アフターブルー

    Posted by ブクログ

    納棺師、それも事故や自殺などで損傷が激しいご遺体を生前の姿に復元するハードなお仕事を扱った作品でした
    すぐに2週間も経たずに辞めてしまう、そんな納棺師の部署に新しく入社した東雲、
    みんなそれぞれにいろいろなものを抱えて、そして答えを見つけるために納棺師を続けていたり、
    ご遺体のそれぞれひどい状態の描写はありますが、嫌な感じもなく読めました

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    2025年10月23日
  • アフターブルー

    Posted by ブクログ

    納棺師のお仕事小説だと思って読み始めたが、
    微妙に違った。

    葬儀社からの依頼をこなす「株式会社化C・F・C」
    納棺師や生花装飾、遺品整理といった部署があるなか、本作でフォーカスが当てられるのは、損傷の激しい遺体を生前のように復元するのが専門の「二課」。

    丁寧な描写ゆえに、時々読み進めるのが辛くなってしまう遺体の復元処理。
    二課のメンバーそれぞれが抱える事情も描かれるが、やはり案件毎の生々しい遺体の損傷具合と、それに対応すべく施される処理内容のグロテスクさに圧倒されてしまった。

    私も今までの人生で、死化粧を施された遺体に触れた経験はあるが、損傷の激しい遺体は復元が難しく、棺桶を閉じたままで

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    2025年10月20日