朝宮夕のレビュー一覧

  • アフターブルー

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    タイトルと表紙からは全然想像できない、死者と生者を取り持つ葬儀社の人たちの話。新聞記事などでよく見かける事故死や事件死、病死や自殺、そんな簡単な単語一言ではまったく片付けられない様々な状態の死体を修復して遺族のもとに引き渡す納棺師の仕事。職業として日々、死に向き合い仕事をこなしてくれる人がいるからこそ遺族はきちんとお別れができるし前に進むこともできる。頭が下がる。グロい描写も結構あるがそれが人間の肉体に起きる事実だからしっかり読ませてもらった。空や陽光などの自然が色彩豊かな語彙によって美しく描かれて、人間界の苦しさや哀しみや緊張を和らげる。葬儀社に勤めるそれぞれが近親者を突然失った哀しみに苦し

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    2026年07月17日
  • アフターブルー

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    納棺師という仕事をリアルに描いた作品。

    私たちが普段何気なくニュースで聞いている溺死、交通事故死、殺人、自殺など予想もつかない死に対して正面から向き合い、最期の家族との時間を少しでも意味のあるものに変えてあげるのが納棺師の仕事なんだと改めてわかった。

    町田その子さんの「夜明けのはざま」でも葬儀屋さんの差別はあったけど、納棺師も同じように職業差別を受けているのが現実なんだなぁ。

    物語後半でやよいとあさみの同期が特課に居ると触れていたので何やら続編も期待できそうな。

    ところどころ、かなりグロテスクな表現がありますが現実はもっとなんだろうなと思います。
    この作家さん、これがデビュー作とは驚き

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    2026年07月16日
  • アフターブルー

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    『だから、ちゃんと顔を見てお別れできるようにしたい』
    『(死んだ)理由なんて、生きている人間が決めるんだよ』

    葬儀関係の作者が書いたとしか思えない、生々しい死体処置の描写と、納棺師たちが抱えるどこが現実味を帯びた辛い過去。
    ラストに希望は感じられるけど、子どもを突然亡くしても、旦那が急に自殺しても、妻が理由を告げず失踪しても、のこされた者たちはその事実を心の中で整理して踏ん切りをつけるしかないということ。
    物語としてはもやもやしますが、そうやって心を整理して生きていくしかない人の方が現実には多いんですよね。
    鉛を抱えたような気持ちで読み終えました。

    5章構成で、葬儀場の二課で働く納棺師たち

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    2026年06月27日
  • アフターブルー

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    ネタバレ

    うまく言えないけど、文章だけじゃなくて出てくる言葉や文字が綺麗だな、とゆうのが最初の印象でした。
    本当に存在するのか分かりませんが、納棺師の中でも特殊なご遺体を扱う部署で、損壊の激しい方の修復をして、出来るだけ元の姿に戻す、もしくは残された方の望む姿にすることを仕事にしている人達のお話しでした。
    上記の通り、惨い、酷い、悲惨な見た目の方が出てくるので、その描写が苦手な方もいるとは思いますが、私の印象としてはそこまで事細かく書いているわけではないと思いました。あとは想像力の問題かと。そういった表現よりも私は働いているメンバーの気持ちに寄っていったので、あまり気にならなかったのかもしれません。

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    2026年06月23日
  • アフターブルー

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    事故や事件、自殺などによって損傷の激しい遺体を、生前の姿へと少しでも近づけるために尽力する納棺師たち。彼らが遺体の状態と真摯に向き合い、遺族が故人との最後の対面を穏やかに迎えられるよう細心の注意を払う姿は、本作において非常に印象深く描かれている。その仕事は高度な技術だけでなく、故人への敬意と遺族への深い思いやりを必要とするものであり、決して容易なものではない。

    損傷の大きな遺体を前にした納棺師が、動揺や無力感を抱えながらも自らの感情を整理し、黙々と作業を続ける場面に胸を打たれた。一人の人間としての尊厳を取り戻そうとする彼らの所作には、深い敬意と覚悟が込められており、死を単に恐れるべきものでは

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    2026年06月15日
  • アフターブルー

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    どうしてもグロい描写が苦手なので、読むのがキツかった部分もありました。しかし、裏を返せばそれだけリアルに納棺師の仕事が描かれていました。「死」とどう向き合うか、残された遺族はどのようにして大切な人の「死」を受け入れるのか。少なくとも、自分は残された人たちの迷惑にならないような死に方をしたいと思いました。

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    2026年05月28日
  • アフターブルー

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    損傷の激しいご遺体を整え、遺族がきちんとお別れできるようにする仕事の描写が印象的。
    普段知ることのない世界に圧倒されると同時に、故人を送り出すことの意味を改めて考えた。

    物語全体を通して、人生の儚さと、人それぞれが抱えている見えない傷の重さを感じる。
    誰にでも簡単には手放せない感情や過去があり、それを抱えながら生きているのかもしれないと思った。

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    2026年05月27日
  • アフターブルー

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    納棺師という仕事を舞台にした小説。でも普通に亡くなった方の納棺ではなく、さまざまな理由で遺体の修復が必要な方々の話。なので、遺体の状態の説明にはビックリすることばかりだが、たしかに轢死、飛び降りなどの自殺や激しい交通事故など、生前の姿からはほど遠い方もいるという現実もあるわけで…。
    小説初執筆でこの内容。新人賞も受賞し、次はどんな小説を書くんだろう。
    章ごとに二課のさまざまな喪失を抱えた方々を中心とした短編小説的なつくりになっているので、しぼったほうがよかった、との感想もあったが、私的にはそれぞれ抱えたものがありながらも希望がある終わり方だったので、よかったと思う。

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    2026年05月16日
  • アフターブルー

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    産婦人科のように、生を扱う仕事があるならば、この本のように、死を扱う仕事もある。

    表の反対は裏、光の反対は影。
    そんな当たり前に気づき、世界が2倍に広がって感じられた本。

    人は必ず誰かとつながりをもっているので、誰かの死を扱うことは誰かの生を扱うということでもある。
    全ては生きている人のための物語

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    2026年07月19日
  • 海月の骨

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    アフターブルーの続編。

    とはいえ前作とは別の課が舞台なので、前作登場人物の出番はほとんどないです。

    特殊遺品整理課が舞台。要は孤独死した人のお部屋の整理。前作ほどのえげつない描写はないが、遺された状況から、その人の人生を色々想像させる。

    整理される遺品ふほとんどゴミとなる。遺品の意味、という論点は結構深くて、自分は物語の趣旨を読み取りきれていないと思う。
    海月のように消えて無くなるモノなのか、それとも見えない「骨」をそこから掬い取るのか。おそらくは遺された側にとって、それまで見えていなかった故人の人生や感情を垣間見て、感情の落とし所を決着させる機会なんだろうな、と思いましたが。うーん、難

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    2026年08月23日
  • 海月の骨

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    ネタバレ

    アフターブルーと同じ葬儀屋さんの話。苦手な描写もあったけどあっという間に読んだ。ちゃんと3人で家借りれたみたいでよかったな。しかし孤独死、色んな意味で人ごとじゃない。

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    2026年08月21日
  • アフターブルー

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    納棺師は納棺師でも二課という損傷が特に激しい遺体の処置を施すお話。表現がかなり鮮明で、読んでいて遺体の背景や納棺師たちの心情がダイレクトに伝わってきた。
    かなり生々しい状況ではあるけど、どこか儚く繊細な感じも伝わってきて不思議な気持ちだった。
    ただ、5人の納棺師を中心に章が変わっていて、オムニバス?調の展開もあってか、ストーリーの本筋や終着点がよくわからなかったのが正直なところでした

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    2026年08月20日
  • アフターブルー

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    展開がドラマみたいだった。
    仕事内容も、それぞれの登場人物が抱えているものも、ずっしりと重たい。しんどい。描写も生々しくあまり想像したくない。でもどこか希望を探して、掴もうともがく姿に心打たれる。これは必然的に。

    朝宮さんの選ぶ言葉には、透明感がある。文章が素敵だったので、ぜひこれからの作品も手に取ってみたい。

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    2026年08月05日
  • アフターブルー

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    人生に躓いてる人の応援譚を、無理矢理に納棺師に絡めただけの物語のように思ってしまった。人の生き死にに絡めた物語にすれば感動物語っぽくなるよね、という安易さを感じる。多分、損傷の激しい遺体を施工する納棺師の話にしてなくても、なんなら他の職業にしても、割と物語成り立っちゃいませんか。性的マイノリティーの話も盛り込まれてて、個性てんこ盛りすぎます。何回も「右耳でフープピアスが輝いた」って表現出てきて、もはや鼻に付きます。

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    2026年07月20日
  • アフターブルー

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    損傷の激しいご遺体の復元処置を行う納棺部二課。
    その二課メンバーそれぞれが抱える過去や苦悩が章ごとに徐々に明らかになり、納棺師の仕事を通し、自身が抱える問題とどう向き合っていくかが描かれる。

    少し前後の繋がりが分かりづらく感じる部分があり、自分の集中力不足のせいか話に入り込みきれなかった。

    飛び降り自殺中の動画を、施行した八宵や他の二課メンバーが、検索して見ている場面に驚いてしまった。単なる興味ではなく、八宵が抱える問題と向き合うためというのは分かるが、それぞれが大切な人を突然失ったことで、その理由を探したり後悔したりしているのに、その行動はありなのか?と疑問に思ってしまった。

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    2026年07月03日
  • アフターブルー

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    納棺師にスポットを当てた話。
    様々な遺体がやってくる納棺師の現場について書かれているだけでなく、そこで働く人たちの心情についても書かれていた。それぞれがどういう気持ちでこの仕事をしているのかみたいなのが分かって、好きという気持ちだけでは出来ない仕事だなと深く感じることができた。
    実際に想像を絶するほどハードな仕事だとは思うが、家族が顔を見てご遺体との最期のお別れや覚悟ができるようにしていく大切な仕事だなと感じた。

    本作品が初執筆らしくこのテーマで!?と驚いた。

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    2026年06月12日
  • アフターブルー

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    納棺師の物語。
    母が亡くなった時に、メイクしてくれた納棺師さんのこと思い出した。
    メイク終わった時、思わず泣いたんだよな〜
    メイクしただけなのに、いつもの元気な頃の母を思い出し、ただ眠っているだけかのように綺麗にしてくれて。。。
    すごく誇れる職業だと思う。
    故人にも家族にも満足させて、素晴らしい職業だと思う!
    と、改めて読んで思えた。

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    2026年06月01日
  • アフターブルー

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    葬儀関係の職場で働く5人の納棺師たち。彼らは無残な死者の姿を生前の面影へと戻していきます。

    高校の入学式を数日後に控え線路に正座して自ら命を絶った少年。幼い娘を二人残し、事故で亡くなった母親。飛び降りる瞬間をSNSで配信していた少女――。

    この作品に描かれる死は、想像以上に悲惨で私の想像を遙かにこえるものでした。こんなに無残になるのかと。

    けれど、この物語が見つめているのは死そのものではない。死者を生前の面影に残るように復元していくなかで、納棺師たちが自分自身が抱える傷とも向き合っていく姿。

    女の子が好みそうなものを愛してきた男性。突然、妻に去られた男性。夫を自死で亡くした女性。親の期

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    2026年05月27日