朝宮夕のレビュー一覧

  • 海月の骨

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    前作の『アフターブルー』がとても良かったので、2作目発表時から楽しみにしていた。タイトルも素敵!
    前作と同じ会社の、別の部署の話なので、前作の登場人物との絡みはほとんどなく、ここから読んでも問題なし。

    今作は遺品整理の仕事を軸にしている。
    故人の家や部屋を片付けると、その人が生前何を考え、どう生きていたのかがありありと浮かび上がってくる。生きた証がそこにあるのに、遺族からは「ゴミなので処分してほしい」と依頼され、すべてを廃棄していく。
    思い出とゴミの違いって、一体なんなのだろう、、、。

    主人公の水生や同僚の鳴海は、過酷な家庭環境で育っているせいで、故人と遺族の両方の視点から物事を見てしまう

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    2026年09月11日
  • 海月の骨

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    今回は遺品整理の話。前作ほど死体が絡まないと思っていたけど、そうでもない。残された部屋の状態が生々しい。
    孤独死。
    将来の自分にも重ねられるんだけど、まだ実感のないところへ一撃を喰らった感じだ。
    残されたものはゴミ?本人にとっては大事な思い出か。遺族にとってはやはり意味のないゴミに見られる。
    ゴミ屋敷になる人を同じく想像してみる。本文には満たされたい思いがあるのかも、っていうのもあったがやはりまだ分からない。その気持ちが分かる時がいずれくるのか。
    それでももう無駄に物を買ったり溜め込んだりする気にはなれてない。

    中々に重たいんだけど、辛くなく読めた。

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    2026年09月11日
  • アフターブルー

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    いろんな方が絶賛されていたので気になっていた作品。遺体の復元をするお仕事に携わる人たちの人生の物語。二課の全員が自分の人生に暗いものを抱えていて、でもお互いが精神的な支えになっていて、少しずつ心を修復して、前に進んでいく姿がとてもよかった。遺体の状態は想像も難しいようなひどいものが多いけれど、対照的に風景の描写がとても美しいのが印象的でした。

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    2026年09月05日
  • アフターブルー

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    葬儀関係といっても色々な仕事に別れていて、納棺師の中でも遺体修復をする人たちの話。
    文章だからすらすら読めるけど、色や虫や臭いの描写を自分はリアルには想像できてないんだろうなと思った。

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    2026年09月03日
  • アフターブルー

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     株式会社C・F・Cの納棺部二課『特殊復元処置衛生課』は、身体や顔の損傷の激しいご遺体の復元処置をおこない、ご遺族が対面できるようにすることが仕事であることから、『二課は途切れた人生を繋げる場所』と言われており、それはご遺体とご遺族の人生であると共に、二課のメンバーである有明、八宵、朝未、入相、東雲の人生でもあることに、著者朝宮夕さんの本書に対する思いの強さや力の入れようを感じられた、渾身のデビュー作。

     死という最も理不尽と思われるところに関わる仕事ということで、現場の生々しさには凄まじいものを感じられた一方で、その仕事の存在がどれだけ必要不可欠で大切なものであるのかを痛感させられた、そん

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    2026年08月31日
  • アフターブルー

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    良作。帯にも書いてある通り大型新人すぎた。
    納棺師てすごい仕事だなあ、のあとに絶対自分にはできないがいろんな意味で込められてると思うけど改めてすごい仕事て思った。
    いろんなご遺体が作中にも出てくるけど、死にたくて死ぬ人ばっかりじゃない巻き込まれた事故で思わぬ損壊を受けたご遺体、家族は辛すぎる。
    自分がなるかもしれないし家族がなるかもしれない。家族の立場の方が辛いね

    章ごとの名前がおしゃれ

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    2026年08月29日
  • 海月の骨

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    ネタバレ

    デビュー作が素晴らしく、これからもずっと読み続けたいと思っていたので、二作目の出版がとても嬉しい。

    前回とは違う仕事だが、死そのものと向き合う物語。人間の最期がリアルに描かれており、また、人間の心の奥底に触れることができる。
    決して綺麗事で終わることはない。それでも、ほんの少しの希望が確かにある。
    心が重くなる話なのに、一気に読んでしまった。
    まだまだこの方が描く物語を読みたい。

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    2026年08月28日
  • アフターブルー

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    聞き慣れない納棺師という仕事。こういった仕事があるって初めて知った。必要な仕事だけど、ものすごく大変な仕事だ。
    二課の人たちにはそれぞれ抱えた事情があって、それぞれに一生懸命生きている。
    彼らが故人に向き合って、綺麗な形でお別れができるようにしてくれるからこそ、前に進める人もいるのだろうな。

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    2026年08月27日
  • 海月の骨

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    ネタバレ

    誰にも看取られず逝った、その人の「生きた証」に触れる物語

    圧倒的なリアリティで描かれる特殊清掃と遺品整理の現場。決して綺麗事ばかりではなく、思わず目を背けたくなるほど生々しい描写に胸が締め付けられます。

    今作で扱われるのは、「ゴミ屋敷」「シングルマザー」「親ガチャ」「孤独死」といった、現代社会の重いテーマ。決して他人事ではないリアルな苦悩が突き刺さります。

    前作『アフターブルー』(朝宮先生の衝撃的デビュー作!)未読でも十分に楽しめますが、既読者ならニヤリとできる繋がりや別部署の視点が描かれており、ファン必読の一冊!

    「遺品整理は、人生に触れられる仕事」——その重みと温かさに、ページを

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    2026年08月22日
  • 海月の骨

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    孤独死と向き合う特殊清掃員。
    なにが思い出?
    なにが貴重品?
    その差は?
    モノだけで測れないもの。
    わからない。
    “その人の人生に触れられる“

    そんな2人の背景も重く。
    ヤングケアラー、認知症、ゴミ屋敷。
    現代の闇が重なってくる。
    重いよ。
    読んでいて、ココロ沈むよ。落ちる。
    救われるものがあるとしたら、
    それは“人“なんじゃないのかな。

    「アフターブルー」の東雲くんがでてきてニヤつく。
    頑張ってるんだね。
    みんな、頑張れ。頑張れ。
    沈んだココロが上を向く。また一歩踏み出せる…

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    2026年08月18日
  • アフターブルー

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    納棺師のお話。それも特殊な処理を必要とする納棺師。皆それぞれの想いを抱えながら、この特殊なお仕事をしている。
    誌面で読むから状況を理解できるけれど、実際に直面したら耐えられないと感じる。
    でも、納棺の処置をテキパキとする八宵さんと同期の朝未さん。なぜこの仕事をしているのか。2人の背景や同僚たちの抱えている背景が次々に語られていく。そして新人の東雲さんの背景は最後に語られる。彼は納棺師として、会社に残るのか?2ヶ月の研修で彼が自分で掴んだものは何か。

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    2026年08月17日
  • アフターブルー

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    全く知らなかった仕事
    納棺師のやわらかな心になんだか心がぐっときた

    自死を選んだ人の話が多く出てきて
    やよいさんの「結局、自死の理由は分からない。
    他人がわかるものではない。」
    っていう結論が私の中でかなり響いたかな。

    他人の心は勝手に決めつけるものでもないし
    これからもそういうスタンスでいたいと思った.

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    2026年07月19日
  • アフターブルー

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    タイトルと表紙からは全然想像できない、死者と生者を取り持つ葬儀社の人たちの話。新聞記事などでよく見かける事故死や事件死、病死や自殺、そんな簡単な単語一言ではまったく片付けられない様々な状態の死体を修復して遺族のもとに引き渡す納棺師の仕事。職業として日々、死に向き合い仕事をこなしてくれる人がいるからこそ遺族はきちんとお別れができるし前に進むこともできる。頭が下がる。グロい描写も結構あるがそれが人間の肉体に起きる事実だからしっかり読ませてもらった。空や陽光などの自然が色彩豊かな語彙によって美しく描かれて、人間界の苦しさや哀しみや緊張を和らげる。葬儀社に勤めるそれぞれが近親者を突然失った哀しみに苦し

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    2026年07月17日
  • アフターブルー

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    納棺師という仕事をリアルに描いた作品。

    私たちが普段何気なくニュースで聞いている溺死、交通事故死、殺人、自殺など予想もつかない死に対して正面から向き合い、最期の家族との時間を少しでも意味のあるものに変えてあげるのが納棺師の仕事なんだと改めてわかった。

    町田その子さんの「夜明けのはざま」でも葬儀屋さんの差別はあったけど、納棺師も同じように職業差別を受けているのが現実なんだなぁ。

    物語後半でやよいとあさみの同期が特課に居ると触れていたので何やら続編も期待できそうな。

    ところどころ、かなりグロテスクな表現がありますが現実はもっとなんだろうなと思います。
    この作家さん、これがデビュー作とは驚き

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    2026年07月16日
  • アフターブルー

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    『だから、ちゃんと顔を見てお別れできるようにしたい』
    『(死んだ)理由なんて、生きている人間が決めるんだよ』

    葬儀関係の作者が書いたとしか思えない、生々しい死体処置の描写と、納棺師たちが抱えるどこが現実味を帯びた辛い過去。
    ラストに希望は感じられるけど、子どもを突然亡くしても、旦那が急に自殺しても、妻が理由を告げず失踪しても、のこされた者たちはその事実を心の中で整理して踏ん切りをつけるしかないということ。
    物語としてはもやもやしますが、そうやって心を整理して生きていくしかない人の方が現実には多いんですよね。
    鉛を抱えたような気持ちで読み終えました。

    5章構成で、葬儀場の二課で働く納棺師たち

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    2026年06月27日
  • アフターブルー

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    産婦人科のように、生を扱う仕事があるならば、この本のように、死を扱う仕事もある。

    表の反対は裏、光の反対は影。
    そんな当たり前に気づき、世界が2倍に広がって感じられた本。

    人は必ず誰かとつながりをもっているので、誰かの死を扱うことは誰かの生を扱うということでもある。
    全ては生きている人のための物語

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    2026年07月19日
  • アフターブルー

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    登場人物の心情を蝋燭の火の揺らぎのように表現していると感じた。凄惨なシーンの描写は淡々としているから、読む方としてはダメージはそこまでない。多分。

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    2026年09月11日
  • 海月の骨

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    アフターブルーの続編。
    今回は孤独死の現場を清掃し遺された物を処分する特殊遺品整理課の話。
    孤独死の現場はかなり凄惨で初っ端から蛆や蛹や黒い液体のシーンで読むのが少々萎えたけどこれが現実なんだろう。
    遺品整理や清掃を通してかつてそこの主だった人たちの人生の片鱗に触れながら色んなことに向き合う姿には尊敬の念を抱く。
    水生と鳴海の親や過去が酷くしんどい上に、水生が生きるために頼りにしていたおばあちゃんと離れることが切ない。
    家族が同じ家にいるのに孤独に亡くなる人がいることが衝撃で、遺品が全てゴミになることがやるせない。

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    2026年09月09日
  • アフターブルー

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    ネタバレ

    遺体修復の話

    本当にすごい仕事だと思う
    祖母を孤独死で亡くしてしまったときに、体が硬直していて腕動かせなかったのに、湯灌してもらいちゃんと腕を前に組んで綺麗に化粧していただいて本当に忘れられない良いお葬式になった事を思い出し本当に尊いお仕事だなと

    様々な亡くなり方があるし発見時どうだったかで遺体の状態も変わるので簡単にできるような仕事ではないし感情移入する性格じゃ向かないだろうな

    結局ヤヨイの旦那さんは何で自死されたんだろう
    オーディブルだったけど聴き逃してしまったか?

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    2026年08月25日
  • 海月の骨

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    アフターブルーの続編。

    とはいえ前作とは別の課が舞台なので、前作登場人物の出番はほとんどないです。

    特殊遺品整理課が舞台。要は孤独死した人のお部屋の整理。前作ほどのえげつない描写はないが、遺された状況から、その人の人生を色々想像させる。

    整理される遺品ふほとんどゴミとなる。遺品の意味、という論点は結構深くて、自分は物語の趣旨を読み取りきれていないと思う。
    海月のように消えて無くなるモノなのか、それとも見えない「骨」をそこから掬い取るのか。おそらくは遺された側にとって、それまで見えていなかった故人の人生や感情を垣間見て、感情の落とし所を決着させる機会なんだろうな、と思いましたが。うーん、難

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    2026年08月23日