高橋啓のレビュー一覧
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ネタバレ・エリセエンヌ:精神だけが若返るドラッグ
・木管:不思議な楽器には過去のあらゆる名曲が刻まれ〇サンギーヌ:スーパーモデルと対になる傷を負った男
〇永久革命:共産党を離党した老人性医師が1973年に革命が成就した世界と現在とを精神になって行き来する。
・宇宙人の存在:宇宙人を研究する兄とその恋人
〇半球(ドーム):同じ原理主義思想の者同士が通信を遮断したドーム内で暮らしドームの中に更に分派のドームという分断社会。
〇第七:何度も生まれ変わり、公務員、ノーベル賞学者、革命家、宗教家、極悪人、作家を生きる。7回目に不死性を失うが、恋人に。 -
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ネタバレ◼️ ローラン・ビネ「HHhH プラハ、1942年」
タイトルの奇抜さに気が惹かれ、やがて来るその瞬間に向けて集中力が高まっていく。
書評と受賞歴で評判はなんとなく分かり、読みたいと思っていた。本を読む前に予備知識はあまり入れない。単純に知らない方が楽しめるから。今回も最初の方のページに書いてある紹介文にはほとんど目を通さなかった。ナチもの、という程度の認識だった。
ナチスの大物幹部、ハイドリヒ・ラインハルト。天才的な実行能力と、狂気とを併せ持ちドイツ第三帝国領内のユダヤ人を絶滅させようともくろみ実行した男。チェコを統括する地位に就いたハイドリヒを暗殺すべく、ロンドンの亡命政府が刺客を放 -
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1942年のプラハで、ナチのゲシュタポ長官であるハイドリヒを暗殺しようとした「類人猿作戦」を描いた小説、を描こうとした「僕」が何を調べて、何を伝えたくて、何をためらい、何を取り上げたり取り上げなかったりしたのかを逡巡していくうちに、歴史の出来事の記述がコントロールしづらくなっていく様を描く小説。原書はフランス語。
ある事件を描いた、というだけだったら歴史小説として読めばいいのだけど、「僕」が一体何なのかを理解したり慣れたりするのに少し時間がかかる。なんかこれまでに読んだことのない感じの小説で、割と前半は、「僕」の話と何人かの登場人物の整理がつかなかったり当時の政治状況に関する無知のせいで、 -
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ちょっと難しすぎたな……。
ところどころ刺さるフレーズはありつつ、全体として悪い夢見てる感じの展開。
母国語で、かつ近代史に明るかったらもっと楽しめたのかも?
以下気に入ったフレーズ。
自分だって子供の頃は人生は美しく、まるで奇跡か魔法のようだと思っていたのに、今では何もかも変わってしまったけれど、その責任が自分にあるわけでもないし、そんなにやりすぎたわけでもないような気がするんだけどな、と歌詞を反芻しながら眠りに落ちた。
日本料理がいつも食べる人の前で作られるのは(それがこの料理の基本的な特徴だ)、敬っているものの死を人前にさらすことによって神聖化する、おそらくそれが大切なことだからで -
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その名はラインハルト・ハイドリヒ
「第三帝国デもっとも危険な男」、親衛隊将軍、国家保安部長官、ユダヤ人虐殺の司令官。
強制的に併合されたチェコの総督となったハイドリヒ。
暗殺すべく、チェコ人、スロバキア人のパラシュート部隊員がプラハに送り込まれる。
ノンフィクションでありながら、フィクション。
独特の手法で書かれたディティール。
作者、ローラン・ピネのデビュー作であり代表作。
タイトルの「HHhH」は「ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる」の略だ。(ヒムラーは親衛隊のトップ)
(ちなみに「ヨーロッパでもっとも危険な男」と当時呼ばれたのは、これまた親衛隊のオットー・スコルツェニー大佐。幽 -
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ネタバレ文明・技術の発達で自由時間が圧倒的に増えたはずの人間だが、得られた自由時間はネット漬けにされている。商売や自己顕示欲を満たすという目的からネット空間やメディアが人々の注目を奪うための戦略に特化していった結果、脳が生理的に注意を向ける仕組みに沿って刹那的な注目→満足を繰り返すことばかりで時間が浪費されるようになり、人類の進歩を促すような長期的な利益が得られなくなっているというのが趣旨だと思う……のだが、広くいろいろな分野の関連情報を次々並べたてているのと結論が弱いためにまとまりがない印象を受けるかも。
そういった状況に陥っているのは清き人間本性が資本主義や特定の人物・団体の陰謀に歪められているの -
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アウシュビッツでユダヤ人を医学サンプルとして冷酷に選別し人体標本や実験をしていたナチスの医者・メンゲレ。戦後南米に逃亡し1979年にブラジルで死んだ。そのメンゲレの逃亡を小説にしたのが本作。
メンゲレを支えたのは、メンゲレ家の資産とヒットラーに心酔する人々の存在であった。メンゲレも生涯ユダヤ人の劣性を信じ、自分の行いに非は無かったと考えている。ドイツ人の優性を主張し、ユダヤ人のみならずかくまってくれているアルゼンチンやブラジルの人々をも軽蔑していた。自分の正当性を信じ、あくまでも生き抜くことに執着している。
アウシュビッツでの行為に記述や、傲慢な逃亡生活に読んでいて辟易してしまう。それでも最後