大島一彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
☆4.5 明解すぎる
比喩はすくない。
ほとんど因果と結果と会話の羅列のやうなこのラブロマンスがやっぱり面白いのは、共感よりも展開に軸足を置いてゐるからだ。人物の行動が明解すぎるが、かへって予想ができない。
学園ラブコメの型みたいに、あらゆる典型人物の基礎が19世紀初頭に完成してゐたことを考へれば、すごいといはざるをえない。しかしそれもエリザベスにかぎっていへば円球人物であるから、動揺もするし、軽蔑もする、勘違ひもするといったわけだ。
この本には4通りの結婚が示されてゐて、それぞれがそれぞれの長所と短所を書いてゐる。もちろんヒロインの結婚がいちばん理想的といふわけで、それはまったく -
Posted by ブクログ
今読んでもストーリーも普通に楽しい(日常恋愛もの:なんなら少し少女漫画的、英国風習もの、こんな人いるいる物、として)
のが古典名著の凄いところ。
抜粋したい名言の箇所も沢山ありました。
姉妹間、友人間、親子間、異性の兄弟姉妹間、姪甥、異性間、、人間関係は関係性の中で影響(良いものだけとは限らず)を与え合いながら、同じ人が相手でも時として、あるいは時と共に変化する部分があり、それでも変わらない信頼や血縁、礼儀や感謝、”謝罪や赦し”(著者は他作でも、過ちや誤解に対するこの要素に重きを置いています)のベースに成り立つ愛情があることを改めて教えてくれます。
母親とミスター•コリンズのシーンはほ -
Posted by ブクログ
舞台は19世紀初頭の英国の田舎で、紳士の娘たちの恋愛模様が描かれている。相手は貴族だったり軍人だったりと、当時の身分の差という恋愛の障壁も上手く描かれている。
率直な感想は「いやもう凄い…」で、読みながら本を置いて「いや〜凄いわ…」とひとり言を何度言ったかわからない。感想でも何が凄いかくらいははっきりさせておきたいのだが、何が凄いのかうまく言えない。
しいて言えば、なにも出来事が起きてないところまで面白い。つまり、660ページあるが最初から最後まで全部面白い。
それもこれも会話と地の文の折り合いが良く、一切違和感というか無駄を感じるところがなかった。風景描写は必要なシーン以外は殆どなく、