香坂鮪のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
このミス大賞の文庫グランプリ作品。
余命わずかの人々が集まる人里離れた館で、人が死んで、殺人なのか病死なのか、と議論する物語。
中盤で明かされるミスリードは、予期していなかったので驚いたけれど、トリックとかに関係していたわけではなく、少し肩透かし感。
やたらと紅茶やコーヒーを淹れるのとか、律が熱いまま紅茶を飲めるのとか、何か関係あるのかなと思ったけど、なかったのね。
どんでん返し(というか隠していた新事実)をいろいろ盛り込んでいて、でも私には何となくわかりにくくて、話に入り込めなかった。
あと他の人が書いているように、セリフの発言者もわかりにくかったかな。
ラストも個人的にはあまり好みでは -
Posted by ブクログ
前作より好きです。
ミステリーよりもその一人一人の依存性と向き合うというか、そんな感じが見受けられたかも。
みんな知らないところでもきっと誰かに頼って生きていて、みんななにかに縋りたいと思っている。
というか縋りたいとか、依存とかって聞いたらマイナスなイメージがあるけど、でもそれって人間の本質としては通常なんだろうな。みんなそれぞれに世界があるし、誰が悪い訳でもなくて。
誰だって生きていく上で心の拠り所があるし、それがあることによって心の苦痛が和らぐならいいのでは言う気もしてしまうね。それこそ好きなものが自身の原動力になってるわけで。でもそれって縋っているってなってしまうのかなあ?むず。 -
Posted by ブクログ
星3.5です。
クローズドサークル。孤島もの。
そこに挑戦してくれただけで嬉しいです。
一応、続編。
どうせそろそろ死ぬんだし、の料理人の桜子さんが主人公です。
犯人の特定理由や動機といった部分が弱く感じ、納得しづらかったです。
香坂さん、お医者様なんですね。
ミステリーらしい虚構ではありますが、
現代医学の知識に基づいて依存症を語ってくださっているのかなと、
とても勉強になりました。
依存症というものを病気としてとらえること、
意思よりもっと脳の深い部分での欲求だからこそ自分の力で止められない。
そんな各種依存症の怖さを周知する意味でもよい作品ではないでしょうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ孤島ミステリー。登場人物や館、島の見取り図など。本格派だと難しすぎて頭に入らす何度も冒頭に戻って見直しながらで物語に没頭できなかったりもするんですが。これは。正直笑っちゃうくらい簡単で。わざわざ島の見取り図いる?ってくらいに。名前も依存症に関連づけててるのですぐ想像もできた。
結末としてはモヤモヤする。誰かの犠牲によって、愛ゆえだったとしても。事実を知ったら新たな楔になるのではと心配になる。自己犠牲愛に切ないんだけど。
ミステリ部分や謎解き部分はうん?ってなりましたが面白かったです。依存症についてもなるほど。派手さはないがじんわりと胸を打つ物語でした。