ルル・ミラーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
装丁が気になっていた本。
分類学の話なのかと思って読み始めたら、思わぬ方向に話が進んでいって驚いた。
新種の魚を次々と発見して名前をつけていく作業は、魅力的で、でもその全能感が、人間を過信させるのかもと思ったり。
以下メモ
・分類学者は命名をとても大事にする。種が命名された瞬間に、その標本は特別なビンに入れられた特別な標本として、特別な名を与えられる。
学名を担う標本を「タイプ」という。
命名に使用された神聖な標本は「ホロタイプ」
・生涯をかけ魚類を収集・分類した科学者デイヴィッド・スター・ジョーダン。たくさんの標本が、地震でばらばらになったときも、それを1つ1つタグと照合させていく気 -
Posted by ブクログ
世界の見えかたが、変わるかもしれない。単純すぎるかな。影響を、受けすぎかな。でも、信じたい。そのほうが、面白そうだから。世界が変わるかもしれないと思ったから。こんな、クソったれな世界が!
見かたを変えてみる、そんな意図した目的がなくても、ずっと僕は、そんな感じだったかもしれない。周囲の人々と同じ方向を向くことの違和感。目標があるなら、その過程は自由でいいと思っている。プロセスの煩雑さに価値を見出すことなんて、僕には、ばかばかしくて、なぜ周囲の人々は、そんなものに価値を、悦びを付与するのか。僕にはまったく理解できない。もっと理解できないのは、皆で同じ方向を向くことへの強制。“ルール”を、やたら -
Posted by ブクログ
生涯をかけて魚類を分類した科学者デイヴィッドスタージョーダンの半生を描きながら著者の人生について語られている。約2500種以上の魚に彼の名前が冠されておりその影響力は計り知れない。火災や地震で世界各地から集めた魚の標本が砕けても心折れずに収集活動を継続するのは科学者として立派だなと思う反面、スタンフォード大学で独裁政権のごとく権力を振り撒いり優生学に傾倒することで人として劣っていると判断した者への去勢推奨したりと負の面も描かれている。
最後魚って存在せず彼の行動もある意味無駄だっのではと書かれているが直感的にはやはり理解しづらい。魚という分類だけだと説明つかないことはまあ理解できるんだけどでも -
Posted by ブクログ
生物学者、デイビッド・スター・ジョーダンの人生史を紐解きながら、作者の人生、そして「分類」というものの危うさについて叙情的に綴る一本。
変な本ーー!(素直な感想)
ポピュラーサイエンスと思って読み始めたら結構肩透かしを食らう。中心的に語られるのはジョーダンのヒストリーであり、生物学者から優生思想が強まっていき、さらにスタンフォード大学の初期の政治的なゴタゴタした内容まで、サイエンスというよりもどこか事実は小説より奇なり、みたいな話がメインだった。
「魚が存在しない理由」については最終章に軽く触れるのみであるものの、「魚が存在しないこと」から遡って、ジョーダンの功罪を鑑み、そして我々の視点まで