ルル・ミラーのレビュー一覧

  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    学術的なやつと思ってたら著者のエッセイ風で「追い求めていたものが信じられなくなった時にこの著者どうなっちゃうんだよ」と先が気になってスルスル読めた。生物の分類から優生学などなど。人が引いた境界線を取り払って物事を見る目を養いたいものです。ってか魚類というものはない知らなかったので衝撃。

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    2026年07月13日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    最後の章がものすごく面白かった!!
    ここまでずっとジョーダンの苦悩を書いてきていたのがなるほどってなりました
    ちゃんと最後まで読んでよかった

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    2026年06月30日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    ネタバレ

    ノンフィクションは面白くない。そんな考えの私を変えてくれた本。

    ノンフィクションのつまらないところを面白いものにしたものがフィクションだと思っていた。だけどそうじゃないこともある、と気づいた。これはフィクションで描き切ることができる世界には限界があるが、ノンフィクションの世界は描写していないところまで全て存在していて、それが要素として少なからず作品に影響を与えるから、なのかな。あとは実際に起きたこと、という情報も面白さに寄与しているかもしれない。

    現実は無慈悲でカオスで予想できない。

    読書に教訓を求めるのは間違っている。

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    2026年06月20日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    ネタバレ

    2026-04-18
    凄まじき本。内容の紹介にこんなに困る本もなかなかない。
    基本的には、20世紀初頭の分類学者デイビッド・スター・ジョーダンの評伝。ナードな少年時代から、膨大な魚類を収集分類し、スタンフォード大学初代学長にまで上り詰めた科学者。幾度もの災害で膨大な標本を失いながらも、決して収集を諦めなかった科学者。
    著者は個人的な挫折から立ち直るモデルとして、ジョーダンの生涯を追いかけていく。そして明らかになるジョーダン晩年の様々な醜聞。殺人を隠蔽した疑惑。生物を分類することと不可分な優生学思想。彼が生涯を掛けた「分類」は、果たして正しき行為だったのか?
    そして、1980年代に明らかになった

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    2026年04月18日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    19世紀末、生涯をかけて魚類を収集・分類した科学者についてのノンフィクション。
    「カオスに勝つのは不可能だとはっきり突きつけられていたにもかかわらず、それでもなお、カオスに縫い針を通すという作業をジョーダンに続けさせたものは何だったのか。」

    なんかもう凄かった。読書というより「体験」だった。おもしろー!
    文献研究と取材をもとに組まれた実話。ちりばめられた哲学や心理学についての引用が伏線みたいに戻ってくる。これはただの取材記録じゃない。「信仰を持たず、それでも何かを信じて生きていく方法が、この世にはあるのではないだろうか」という問いに対して、筆者のひとつのこたえが書いてある。
    タイトルの意味回

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    2026年04月18日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった!
    とても深く色々と考えさせられました。
    新しい知識、考え方に出会えて勉強になった。

    人はなにかに名前をつけると、本当の姿を見ようとしなくなる
    自分が目にしているものを、自分は何も知らないのだと、一つ一つの物事に好奇心を持って疑いをもって、探究していくこと

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    2026年04月10日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    科学から哲学や倫理的なものまで多様なジャンルを跨いでいて興味をそそられた。デイヴィッド・スター・ジョーダンと著者の人生の軌跡を主軸に展開されていく話。

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    2026年04月01日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    19世紀のデイビッド.スター.ジョーダンという博物学者が魚類を語るという内容なのかなぁと漠然と想像して読み始まったけれど、人間の傲慢さを知らしめるという所に着地。生物分類をたかだか哺乳類のその一部でしかないヒトが決めるのは思い上がりなんでしょうか。だから「世界一恐ろしい〜」という副題がついているのですね。優生学云々の所などホントにゾッとしました。

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    2026年03月18日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    これは凄いものを発見したなー!
    最初に見かけたのは児童文学のコーナー.
    次に見かけたのは科学分野の生物の棚,そして思想・哲学の棚.

    なるほど,生物学のエッセイ的なものかと思って読み始めた.
    でも読み進めるごとに物語はどんどん姿を変えていく.

    生命科学であり,歴史であり,伝記でもある.
    そして中盤以降の急展開からの政治倫理,生命倫理へ……なんと言う作品だ!

    読んでいるうちに,この本が扱っているのは単なる生物分類ではないことに気づく.

    人は物事を理解するために「分類」し,「名付け」る.
    しかし名前がついた瞬間,そのものの本質からは遠ざかってしまう.

    精神分析で言うところの signifi

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    2026年03月12日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    羽田空港に行く機会があり、改造社という初めて見る本屋さんに入ってみました。
    そこで表紙と小口が特徴的な装丁のこちらの本が目に付きどんな内容の本なのかくるくる回しながら(遊んでる訳ではなく表紙を見たり、裏表紙を見たり)天、地にもイラストが描かれていて素敵だなぁと結局内容は分からないまま購入しました(๑≧з≦))プッw

    魚が存在しない理由は、おそらくみなさん一度は疑問に思った事がヒントになっています。変なの〜とか不思議〜で片付けていた事が解決されて感動しました。この本をきっかけに種の起源を読んでみたくなりましたが、難しそうでなかなか手が出ないです。それよりも今、星界の報告というガリレオガリレオ

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    2026年02月12日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    ネタバレ

    「自分は優れていると思っている人が危険なのではなく、自分は優れていると思いたいという願望の強い人が危険なのだ。ふくらんだ自己イメージを実証することで頭がいっぱいになってる人が、批判を受けると動揺し、発言者に対して怒りをあらわにすると思われる」

    「私たちは自分の周りの世界のことを実はほとんどわかっていない。自分の足元にあるような単純なものごともちゃんと理解していると言えない。これまでの私たちは間違っていたし、これからもまた間違う」

    「人は何かに名前をつけると、もう本当の姿をちゃんと見ようとしなくなる」

    「カテゴリー性特異性意味障害:私たち自身の中にカテゴリー生成メカニズムと言えそうなものが

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    2026年02月03日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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     と~てっも、おもしろいです! 社会問題と自然科学が混然とした、一本のドキュメンタリー映画のようです。
     ふだんビジネス書をお読みのかたにもおススメします! あと、スタンフォードの卒業生にもね。(笑)

     ストーリーは、ミステリアス、ワクワクします。デイヴィッド・スター・ジョーダンさん(1850-1931、アメリカ)と、作者のルル・ミラーさんとの「二重らせん」構造のような展開です。
     わたしは、主人公はルルさんだと思います。ルルさんはご自身のトラウマや生きにくさ、そして、アメリカ社会の闇について語られています。
     ルルさんが、なぜ自分は生きているのか、どう生きていけばよいのかを探る姿に、テーマ

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    2026年01月11日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    すごい。遠い国の、遠い時代の話とは思えない(実際には同じ地球の、100年ほど前の話である)というのが直感的な感想で、そんなお伽話を読んだあとみたいな感覚になってしまったのは、あまりに自分の知っている現実と縁がない話だったからかもしれない。内気な少年があらゆる学位を取り、「カオス」と呼ばれる災難に見舞われながらも研究に明け暮れ、学長まで登りつめる生命力のようなものに圧倒される序盤。そして、後半はそれらの出来事を可能にしていた彼の異常なまでのポジディブシンキングと、その末にたどりついた過ちに絶句する。しかも、淡々と語られるのではなく、筆者の迷いと苦悩にあふれた人生の中で、ジョーダンの所業は明らかに

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    2025年12月23日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    魚の話かと思ったら、途中で「魚の話じゃないんかい!」となり、最後に「やっぱり魚の話だった!」となりました。
    ところどころ作者の自伝的な描写が挟まり、展開が目まぐるしく、飽きさせない。
    個人的な受け止めは生物学的なものに限らず「線」を引くことの難しさ。また自発的なアンラーニングがいかに難しいか。万人に薦められそうな良書。

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    2025年11月17日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    ネタバレ

     なまじ知識のある人は、読む前から「どんな内容かだいたい想像がつく」と思ってしまう。しかし断言してもいいが、この本は想像を超えてくる。
     著者は小さい頃、科学者である父親に教えられた。「世界に意味などない」。でも彼女は意味がほしかった。自分が存在していい意味が。
     やがて彼女は一人の科学者に傾倒する。デヴィッド・スター・ジョーダン──魚類の分類で知られ、スタンフォード大学の初代学長でもある。彼の不屈で自信に満ち溢れた生涯にあこがれたのだ。
     だが、調べていくうちに衝撃の事実を知る。ジョーダンは優生思想の布教者だった。著者は震え上がる。なぜなら彼女はバイセクシュアルだからだ。優生思想の時代であれ

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    2025年04月21日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    人は名前をつけるのそのものの本質を見ようとしなくなる。魚と名付けたことで、魚というグループは前提条件となる。それは、魚同士よりも哺乳類に近い特徴を多く持つといった魚という分類に不都合な事実を無意識に理解しようとしなくなることにつながる。見ているようで見ていない、グループや定義が成り立つための都合の良い事実だけを見ようとしてしまう。

    前半では、デイビッドの半生として度重なるカオスから立ち上がりへこたれないメンタリティを知り、後半ではそんな鉄人のような彼の非倫理、非科学的な側面を知る。

    この本ではカオスとの向き合い方を書いているようで、カオスからの立ち直り方、回避方法といったものは書かれていな

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    2026年07月06日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    ネタバレ

    内容は難しくて、100%全てを理解するのは私にはまだできない。気づけば文字だけ読んでて、内容が入ってこなくて、読み返すことがしばしば。
    知らない単語や聞き馴染みのない言葉もたくさん出てきたので、気になったものは都度調べたりした。

    友達と一緒に買った本。1人1つずつ。
    表紙がキラキラしてて、みとれてしまう。
    けど内容は美しいと思える話ばかりではない。

    生物分類学、優生学から私たち人間の価値を見出す。誰も「無価値」な人など存在しない。
    何事も視点を変えれば価値のあるものになる。
    「海」の中にいるから「魚」と人間によって位置づけされた生物たち。
    「魚」という分類は生物分類上ない。
    「山」に住んで

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    2026年06月23日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    装丁が気になっていた本。
    分類学の話なのかと思って読み始めたら、思わぬ方向に話が進んでいって驚いた。
    新種の魚を次々と発見して名前をつけていく作業は、魅力的で、でもその全能感が、人間を過信させるのかもと思ったり。


    以下メモ
    ・分類学者は命名をとても大事にする。種が命名された瞬間に、その標本は特別なビンに入れられた特別な標本として、特別な名を与えられる。
    学名を担う標本を「タイプ」という。
    命名に使用された神聖な標本は「ホロタイプ」


    ・生涯をかけ魚類を収集・分類した科学者デイヴィッド・スター・ジョーダン。たくさんの標本が、地震でばらばらになったときも、それを1つ1つタグと照合させていく気

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    2026年06月13日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    分類学の話だと思ったらそうじゃなくて、デイヴィッド・スター・ジョーダンの伝記、と思ったらそうでもなくて、ジョーダン氏の生き方と著者自身の生き方が添ったり対比されたりしながら生き方を模索する、この本自体が分類の難しい本だった。読んでよかった。

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    2026年02月09日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    とある機会のために読みました。こういうジャンルの作品を読むのが初めてなので、進みにくい〜。それでもアメリカ近代史のごく一部を知ることができてよかったです。ジョーダン氏については本作で初めて知りました。スタンフォード初代学長、ということでアメリカでは福沢諭吉みたいな感じで誰もが知ってる存在なのかな。なかなかのたくましさとバイタリティ、一方でダークサイドに堕ちていくところもあってドラマチックな人生だなあとしみじみ。ジョーダン氏の人生をたどりながら自分の人生を著者が見つけ出していったのでしょう。エピローグには清々しさがありました。

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    2026年02月04日