ルル・ミラーのレビュー一覧

  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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     と~てっも、おもしろいです! 社会問題と自然科学が混然とした、一本のドキュメンタリー映画のようです。
     ふだんビジネス書をお読みのかたにもおススメします! あと、スタンフォードの卒業生にもね。(笑)

     ストーリーは、ミステリアス、ワクワクします。デイヴィッド・スター・ジョーダンさん(1850-1931、アメリカ)と、作者のルル・ミラーさんとの「二重らせん」構造のような展開です。
     わたしは、主人公はルルさんだと思います。ルルさんはご自身のトラウマや生きにくさ、そして、アメリカ社会の闇について語られています。
     ルルさんが、なぜ自分は生きているのか、どう生きていけばよいのかを探る姿に、テーマ

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    2026年01月11日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    すごい。遠い国の、遠い時代の話とは思えない(実際には同じ地球の、100年ほど前の話である)というのが直感的な感想で、そんなお伽話を読んだあとみたいな感覚になってしまったのは、あまりに自分の知っている現実と縁がない話だったからかもしれない。内気な少年があらゆる学位を取り、「カオス」と呼ばれる災難に見舞われながらも研究に明け暮れ、学長まで登りつめる生命力のようなものに圧倒される序盤。そして、後半はそれらの出来事を可能にしていた彼の異常なまでのポジディブシンキングと、その末にたどりついた過ちに絶句する。しかも、淡々と語られるのではなく、筆者の迷いと苦悩にあふれた人生の中で、ジョーダンの所業は明らかに

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    2025年12月23日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    魚の話かと思ったら、途中で「魚の話じゃないんかい!」となり、最後に「やっぱり魚の話だった!」となりました。
    ところどころ作者の自伝的な描写が挟まり、展開が目まぐるしく、飽きさせない。
    個人的な受け止めは生物学的なものに限らず「線」を引くことの難しさ。また自発的なアンラーニングがいかに難しいか。万人に薦められそうな良書。

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    2025年11月17日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    読み終えられるとは思わなかった。装丁のかっこいいこの本は買って飾って置きたくなる 人間より魚が好きな私には声を出して笑いたくなる痛快な本でした。

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    2025年09月20日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    少し重いバインダーに書類を挟むと、その資料が重要なものだと認識する。そんな逸話を読んだことがある。
    故に本の装丁というものは、存外と大事なものなのだそうだ。
    見事な装丁の本だ。深い藍色の紙に銀の印刷、インパクトのある表紙で美しい。Xで見かけてから心ひかれて手に取った。厚みのわりにページ数はさほどでもない。注釈と謝辞をのぞけば340ページ程度なので、本になれた人間であれば数日で読破出来る分量で、また文章も平易で読みやすい。美文ではないが親しみやすい。
    さて、この本はいったいどう分類したら良いだろう。
    一応Xでの紹介文では『分類学についての本』ということになっている。しかし、いざ本を開けば、分類学

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    2025年08月09日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    咀嚼が難しい。なんだろう。優生学だったり、色々話題になっているものはあるけど、私に理解する力が足りないらしい。装丁が素晴らしすぎるので☆5。

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    2025年08月03日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    俺の仲良い人たち、大好きな人たち、みんな読んで欲しいなぁ。特に考えが近いひとたち。
    書影買いしたのに中身刺さりまくった。あまりに筆が上手い。読ませる。

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    2025年07月23日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    めっちゃくちゃ面白かった。個人的ベストかも。
    デイヴィッド・スター・ジョーダンという人間の人生を紐解いていきながら、なぜ人間は自然をカテゴライズしたがるのか?生きる意味とは?この世のカオスとどう接するべき?科学とは?希望とは?等々…に繋がっていく。途中何度も「え?これまじでノンフィクションなの?」って疑った。そのくらい衝撃的な感覚を味わえた。いやーーー最高!

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    2025年07月06日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    装丁に一目惚れして手に取りました。

    この本は、科学や偉人の伝記、著者の思考、絶望感、人生観など、さまざまな要素が織り込まれていて、一言でジャンルを括れない不思議さがあります。

    読み終えたとき、“魚を手放す”ということを通して、その不思議さが腑に落ちるように感じました。そしてそれは、人生の意味や世界の見え方にまで、自然と思いを馳せるきっかけにもなりました。

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    2025年07月01日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    ネタバレ

     本書はなまじ詳しい人や知識のある人ほど、表紙に書かれている情報から「どんな内容かだいたい想像がつく」と思ってしまう。しかし、断言してもいいが、この本の内容は想像を超えてくる。
     著者は小さい頃、科学者である父親に教えられた。「この世界に意味などない」。でも彼女は意味がほしかった。自分が存在する意味が。
     やがて著者は一人の科学者に傾倒する。デヴィッド・スター・ジョーダン──魚類の分類で知られ、スタンフォード大学の初代学長でもあった。彼の不屈で自信に満ち溢れた生涯にあこがれたのである。
     だが、調べていくうちに衝撃の事実を知る。ジョーダンは優生思想の布教者だった。著者は震え上がる。彼女はバイセ

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    2025年04月21日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    伝記と呼ぶには、自伝すぎる。科学書というには、小説すぎる。ぐんぐん読んでしまうストーリーの面白さと、この本じたいが分類という罠を巧みに避けて冒険小説や自己啓発といったジャンルを越境していく感じが挑戦的でワクワクした。美しい装丁がほしくてジャケ買い、正解。

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    2026年01月24日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    ネタバレ

    タイトルで「魚が存在しない」と言われた時、私も多分に漏れずそんなわけないじゃんと思った。
    しかし「分類学の中」では「魚類」というものは存在しないと言われたらそれはそうだな、と納得できる。
    私が感じたこの納得感がそれなりに世間一般に広まるにはどれくらいの時間がかかったのだろうか。そしてそれはまだ学者が想定しているより一般的ではないのだろうな、とも思った。

    歴史上の人物と聞くと、なんとなく完全無欠で優秀で人格者なのかなと考える。しかしいざ蓋を開けてその人を知ると、他人を陥れるために奔走していたり優生学を押していたり、どこまでも人間臭くて完全無欠とは程遠い所にいるのだなとわかる。
    デイヴィッド・ス

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    2026年01月04日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    生物分類学と進化論に関するポピュラーサイエンス本のつもりで読んでいたら、生きることの意味、新しく何かを知ることの不可逆性を考える文学作品だった。

    まず、「分類」という行為が人間の思い込みに左右されていて、またその思い込みが世界の見え方を固定してしまうと感じた。
    分類学はカオスとの闘いであり、連続的な自然界に便宜上の恣意的な境界線を引き、名前をつけて世界を理解しようとする取り組みだった。
    デイヴィッド・スター・ジョーダンは、自身の宗教的・倫理的価値観に添うような秩序を自然界に見出そうとし、ダーウィンの進化論だけでなく優生思想も無批判に受け入れ、一面的な価値基準で人間に序列をつけて種の複雑さや揺

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    2025年11月15日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    装丁がとても凝っていて電書よりも紙本の方がいいなと思える本でした。
    魚が存在しないとは……目から鱗でした。

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    2025年10月30日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    スタンフォード初代学長にして、優性思想を推進した魚類の分類学者デイヴィッド・スター・ジョーダンの伝記と、筆者の人生を絡めた話。
    アメリカという国は偉大な人物と、禁酒法や優生保護法などの極端に振れる政策を生み出す国なのだな、と思う。
    トランプの国、アメリカ。
    アガシを生んだアメリカとダーウィンを生んだイギリスに思いをはせさせる本。

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    2025年10月20日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    著者のルル・ミラーは科学系のジャーナリストだそうだ。生化学者の父はかつてルルに「人生には意味はない。自分の存在になんの意味もない」と言った。大人になっても、自分とは何者なのか悩み続ける彼女は19世紀に生涯をかけて魚類の分類という大仕事をした科学者デイヴィッド・スター・ジョーダンの研究を始める。ここからはジョーダンの伝記のようだ。度重なる震災で膨大なコレクションが破壊されてもめげずにやり直す楽天的な逞しさ。それはどこから来るのか。しかしジョーダンの生涯には怪しい殺人の影、優生学奨励による非人道的主張などがまとわりつく。ジョーダンが生涯を賭して整理した魚類の分類だが、現在の科学は分岐学が主流となり

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    2025年09月21日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    ネタバレ

    魚類に関する科学的な新しい発見みたいなのを紹介する本かと思いきや、色々と裏切られたとても面白い本。

    ストーリーの主人公と言えるスタンフォード大学の初代学長のデイヴィットジョーダンの光と闇についてや、著者の喪失からの回復、アメリカでつい最近まで行われていた優生思想による恐ろしい手術など思いがけない話ばかりだった

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    2025年09月07日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    科学者として優秀だが、別の側面を持つ人物テビヴィット・スター・ジョーダンの生涯を追っていく。
    その中で、筆者は何を見たのか。
    その見つけたものを自分に当てはめた時、何が起きるのか。
    難しい内容かも知れませんが、読んでみて欲しい作品です。

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    2025年08月15日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    生物分類の学術発展をうまく切り取って(そしてある意味で読みやすく)語った著作。対象とするテーマは生物学や遺伝学、それをめぐる歴史といったあたりだが、メッセージ性としては科学哲学といったあたりも含んでいる。

    本書に散りばめられたメッセージ、特に生物分類学とは別のところの「人間に意味などない」「いや、むしろある」議論であったり、信念・行動に意味があると信じて疑わない姿勢の危うさなどのメッセージは読み手ごとに受け取り方が変わりうると思う。
    個人的には、著者のような経験を通じなくても、ここ数年はSNS等で「自分が全てを知っているように信じる」人を傍目で見る機会が多いように感じるため、若干の今更感を感

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    2025年08月09日
  • 魚が存在しない理由 世界一空恐ろしい生物分類の話

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    ネタバレ

    ジャケ買い。本としては読みやすい。
    1人の分類学者の軌跡を辿りながら、自分の生きる意味を探す筆者のエッセイ的な本。
    途中、サスペンス的推理の要素や痛烈な優生学批判が暫く続き、何が言いたい本なのかと疑問が生じたものの、最終的には、固定観念に囚われ何かを信じて疑わないことの危険性や、世界・物の見方が一通りでは無いことがメッセージであると理解できた。

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    2026年01月30日