マルク・ラーベのレビュー一覧

  • 19号室

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    『17の鍵』の続編、トム•バビロンシリーズ2作目。ベルリン国際映画祭の開会式で女性が殺される映像が流され、その女性は市長の娘であった。トム達は操作をはじめるが…
    2019年と過去の2001年の物語が交互に書かれ、何か心に傷を負っているようなであった相棒の臨床心理士ジータの過去も明らかに。
    ドイツが舞台のミステリーってどこかで必ず西と東の分断やナチの話は避けては通れないような。
    ラスト、あっと驚くこの人が?!というのと、そこで終わる?!というのは前作と同じか…
    続きが楽しみです。

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    2025年10月16日
  • 17の鍵

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    ネタバレ

    個人的には2025上半期一番面白かった!

    ここが良い!
    ・細かいミスリード
    ・先が気になる構成、描写なので飽きがこない
    ・設定はシンプル王道なのに、楽しめる

    ここは好き嫌いありそう
    ・シンプル王道、長い
    ・殺害方法がえぐい
    ・最後の、犯人クリスティアン(ゼバスティアン)との対峙、戦闘描写が急に雑
    ・散りばめた伏線があり過ぎる
    ・ユーリ・サルコフとかいう日本翻訳版が出てない作者デビュー作の登場人物の謎クロスオーバー
    ・登場人物に魅力が、、、キャラクターで読ませる小説ではない

     ミスリードが上手。ヴィーは『アルプスの少女ハイジ』が大好きでぼろぼろ泣いたという過去の章の描写。本当に些細な描写で

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    2025年07月15日
  • 19号室

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    やや展開が冗長に感じる部分も否めないが、じっくりねっちり描いてくれるミステリは好みなので良かった。
    今回は前作よりもはっきりしたところがあったし、ここまできたら絶対にあと二作読みたいので翻訳なにとぞ。
    あんな引きをされて読めなかったら生殺し!!(笑)

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    2025年04月30日
  • 17の鍵

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    ドイツミステリの新シリーズ、めっちゃ面白かった。
    大聖堂で殺された牧師、「17」の鍵、主人公の刑事の行方不明の妹、かつての仲間、臨床心理士のバディ、精神病院の謎の患者……
    主人公のトム(刑事)の過去のできごとと現在起きている事件の章が交互に描かれ、謎が謎のままだいぶ引っ張られるしなんと完結しない(事件自体は一応終わるけど)。

    訳者あとがきによるとこのシリーズは四部作なので、連ドラでいう「ひとつの大きな謎」がずっと物語の底に通奏低音として流れているタイプのシリーズのようだ。たぶん。

    正直、発売直後にこの『17の鍵』をすぐに読まなくてよかったと思った。1ヶ月後に続編の『19号室』が出て、わたし

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    2025年04月21日
  • 17の鍵

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    17の数字は私にとって縁のある数字。
    なので…どおしても17がでてくるのは手にとってしまう。

    さて本書については…ラストまで読んだがモヤモヤするのは仕方がない…次作以降になんらかの伏線なのか…4部作みたいだから全て読まないと評価は難しい。

    事件は魅力あるのだから4部作のラストに期待したい。


    全てそろえてから読んでみよう。


    ぜひ〜

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    2025年04月01日
  • 17の鍵

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    ★5 大聖堂の天井で女性牧師の遺体が吊るされていた、首には17と刻まれた鍵が見つかる… #17の鍵

    ■あらすじ
    ドイツのベルリンにある大聖堂で女性牧師が殺害された。遺体は天井から吊るされ、首からは17と刻まれた鍵が見つかる。

    現場に到着したトム・バビロン刑事は、その鍵を見て驚きを隠せなかった。彼の少年時代、川で見つけた死体のそばにあった鍵と同じだったからだ。しかもその鍵は妹ヴィオーラが持ち去っており、そのまま行方不明になっていたのだ…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 次々と場面が展開するエンタメ警察小説、おもろい! また追いたくなるシリーズものが出てしまいましたね、いやー嬉しいんだけ

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    2025年03月17日
  • 17の鍵

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    ネタバレ

    ドイツの作家、マルク・ラーべの刑事トム・バビロンシリーズ。本邦初の作品で、2ヶ月連続刊行と出版社激推しの様子。

    大聖堂に吊るされた死体にかけられた17の数字の鍵。この鍵を見たトム・バビロンは戦慄する。それは子供の頃のある冒険に繋がるものであり、行方不明となった妹が持ち去ったものだったからで…

    ドイツ発のジェットコースターミステリ。次から次へと意外な展開が起こる。確かに、出版社が力を入れるのがわかるほど。ミステリや警察小説としては若干弱い気がするが、そんなことを気にできないくらいグイグイと引き込まれる面白さ。おすすめです。

    暴走気味の刑事トムと、その相方のようなポジションの心理士ジータ。こ

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    2025年03月12日
  • 19号室

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    女性の殺害シーンが映画祭で流された。そこには『19号室』の文字が…ベルリンの壁崩壊という大きな歴史をベースに展開するミステリは前作よりさらに重厚感があった。さらに、気になっていたジータの過去までがからむ。今作もまた、気になるラスト。次も絶対翻訳して欲しい!

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    2025年03月10日
  • 17の鍵

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    ベルリンで起きた猟奇殺人事件を追う警察官、彼の過去にもある秘密があり事件と関わりが…

    過去と現在を行ったり来たりする構成で、殺人事件の謎を追うとまた新たな謎が提示され
    おいこの段階で未解決の謎が幾つかあるのに、最後までに回収されるのかい?と思いきや…未解決のまま完結

    えー!と思いきやシリーズ物らしく続編があるんですって。そこで色々回収されるらしい。ほっと一息笑。

    英米系の人物の名前にはある程度馴染みがあるけど、ゲルマン系の名前って馴染み薄くて頭に入りにくく、しかも女性か男性かがファーストネームだけでは分からなかったりして読んでて苦戦したけど慣れてきました。
    続編も読んでみるかな。

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    2025年11月10日
  • 17の鍵

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    ネタバレ

    ベルリンの壁崩壊からその後の社会を背景としたミステリは初めて読み大変楽しめた。主人公の悔やむべき過去と苦めの現在が交互に語られ、東ドイツの旧体制を下敷きに重めの展開であるが、地道な捜査から真相を追い詰めるスタイルは好きで、正統ミステリとして読み応えがあった。警察内にも非常な確執があり、人間関係がかなり錯綜するなかでのドラマは面白い。行方不明の妹や犯罪の全体像・もう一人の犯人?など謎がそこそこ残され、次作「19号室」もすぐ読みたくなるが、その気持ちを抑え、4部作の残りの2冊が早く出版されるのを期待している。

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    2025年09月25日
  • 19号室

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    ネタバレ

    絶対に一作目から読まないと意味が分からないし、
    なんなら三作目出てから読んだ方が一気に読めて良いのかも、、、。

    良かった点
    ・程よく謎も残しつつ、読者にある程度の真相も示すことで長編シリーズを読むことへのストレスを減らす
    ・ジータの過去と現在の登場人物との繋げ方
     (特にトムとの関わらせ方はすごい)
    ・ヨー・モルテンがこちら側に!

    ここはどうなんという点
    ・ユーリ・サルコフの存在
    ・連続刊行してくれ!

     今作において真の黒幕“悪魔”こと、ヴァルターが判明し、所属していた組織・国民教育省“19”の全貌が明らかになったのは普通に熱い。
     ただ、どうしてもユーリ・サルコフの存在だけに疑問が残る

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    2025年08月18日
  • 17の鍵

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    登場人物の皆がなんかワケありな過去を持っていて、なんだか複雑で混乱する。かと思いきや、読み進めるうちに絡まった糸が解けていくように段々と状況がクリアになっていきました。
    そして、それに比例して面白さも後半になるにつれて増したように感じます。
    これはまた早く続きが読みたくなりますね。

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    2025年08月12日
  • 19号室

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    前回の話、ここにも繋がるの?!
    幼くしていなくなった妹のことは、少しずつ受け入れて生きてくしかない…という風に話は進み、それとは別の新たな事件が…かと思いきや。
    今回の手がかりは「19」、とある人物の古傷をえぐる文字でもある。それを振り返るのでなかなか辛い描写が続く。
    ドイツ人だから書ける話かな。

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    2025年06月27日
  • 17の鍵

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    ストーリー展開が早く、あっという間に読み終わりました。まだ、解明されてない謎が残っているので、次巻を読みたいです。

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    2025年06月01日
  • 17の鍵

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    「17」の鍵を首にかけられ ベルリン大聖堂に吊り下げられた死体...
    ここから謎が解けていくまでのスピード感がたまらない!
    500ページ越えにもかかわらず ページを捲る手が止まらなかった。
    またまた楽しみなシリーズに出会ってしまったなぁ♡

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    2025年05月29日
  • 19号室

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    ネタバレ

    2025年の20冊目は、マルク・ラーベの「19号室」です。17の次は、19になる訳ですね。前作の読後、次作の方が面白くなると予想しましたが、果たしてどうでしょうか?
    主人公は、ベルリン州刑事局刑事のトム・バビロン&臨床心理士のジータ・ヨハンスです。トムは、結婚して子供が生まれています。
    ベルリン国際映画祭のオープニングで、ベルリン市長の娘が殺害されたと思われる映像が予定外に流され、観客がパニックになるシーンから始まります。前作に続いて印象的なオープニングです。
    今作も現在(2019年)と過去(2001年)が交互に描かれる構成です。過去パートは、ジータに起きた出来事が描かれますが、進むに連れてト

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    2025年06月01日
  • 19号室

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    今回もスピード感ある展開で面白かった。ひとつひとつの章のページ数が多くないからなのかもしれない。バビロン刑事だけではなく相棒のジータの過去も語られ、旧東ドイツの暗黒が深まる。
    私は『17の鍵』よりも『19号室』の方が楽しめたので、次に期待したい。

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    2025年05月25日
  • 19号室

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    今回も良い。

    トム・バビロンが主人公のドイツミステリー第2弾。
    ベルリン国際映画で突如上映されたスナッフ・フィルム。そのフィルムは本物かどうか判断できないが、「17の鍵」の捜査メンバーが招集された。
    事件を追うごとに物語は混迷を増していく。


    前回は主人公のトムの過去と現代の事件が交わっていく流れだったが、今回はトムの相棒のジータの過去と事件が交わっていく。
    過去と現代を行き来する進行のバランスがとてもよく、また場面転換もテンポがよいので、圧倒的なリーダビリティを感じる。
    海外テレビドラマにすると映えそうなイメージ。

    今回も前作と同様に事件の背景に旧東ドイツ時代の組織が暗躍しており、シリ

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    2025年05月20日
  • 17の鍵

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    格段に面白い。

    早朝のベルリン大聖堂で殺人事件が発生。
    被害者の首には、カバーに「17」と刻まれた鍵がかけられていた。
    かつて主人公のトム・バビロンが少年のころ、友人たちと川で見つけた水死体がのそばにあったのと同じ鍵が。
    この殺人事件は何を意味しているのか。


    ①ベルリンで起こった事件と「17」のカギにまつわる現代の話
    ②トムが少年時代に見つけた水死体にまつわる過去の話
    ③「17」のカギと関係がありそうな精神病棟の患者に関わる話
    の3つの物語を中心に展開し、それぞれの物語が交わることで深い奥行きを感じさせる。


    最初は情緒不安定で破天荒な主人公、遅々として進まない大聖堂で起きた殺人事件の

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    2025年05月13日
  • 19号室

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    『17の鍵』に続く第2弾は、2019年2月、ベルリン国際映画祭の開会式場での映像で、女性が殺害されるシーンが上映されるという幕開けである。

    あまりにも映像がリアルであり、女性が市長の娘で女優の卵だと判明し、トム・バビロン刑事と相棒の臨床心理士のジータが動き出す。

    映像内の壁に残された「19」に戦慄したのは、ジータだった。

    今回は、ジータが主役といえるほどの存在感と身体を張る活躍だった。
    2001年に16歳だったジータの過去は壮絶であり、彼女たちの闇が暴かれていくにつれ、過去と現在が繋がり、隠された事実や謎が公になっていく。
    そしてトムとジータと関わりを持っていたのがベネだったことも驚きだ

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    2025年05月06日