マルク・ラーベのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『17の鍵』に続く第2弾は、2019年2月、ベルリン国際映画祭の開会式場での映像で、女性が殺害されるシーンが上映されるという幕開けである。
あまりにも映像がリアルであり、女性が市長の娘で女優の卵だと判明し、トム・バビロン刑事と相棒の臨床心理士のジータが動き出す。
映像内の壁に残された「19」に戦慄したのは、ジータだった。
今回は、ジータが主役といえるほどの存在感と身体を張る活躍だった。
2001年に16歳だったジータの過去は壮絶であり、彼女たちの闇が暴かれていくにつれ、過去と現在が繋がり、隠された事実や謎が公になっていく。
そしてトムとジータと関わりを持っていたのがベネだったことも驚きだった。
過去からの連鎖を断たなければ、悪はいつまでも根絶しないのか…という事件だった。
前作同様、冒頭からショッキングな場面であったが、まだ続編があるのだろう。
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Posted by ブクログ
前作同様、映像が目に浮かぶようなエキセントリックなオープニング。さすが映像制作会社社長!目まぐるしい展開に閉じることができず、ほぼ一日で読みました。こうした歴史の負の側面を抉り出すことで、エンタメに重みが生まれているかと。ドイツ分断時代ネタはたっぷりありそうなので、今後も楽しみです。ジータと彼の繋がりを作るのはちょっとやりすぎ?かと思いましたが、ほんわかパートでもあるので、今後の展開を期待します。にしても、臨床心理士とは思えないほど現場での捜査に加わっていて???ではあります。そしてまたまた次作に余韻を残す結末、読まざるを得ないではないですか。ただ、今後の流れに必要なのだとは思うけれど、ヴィーが出過ぎ。ちょっと煩わしく思っちゃいました。
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Posted by ブクログ
ネタバレまあまあ残虐な描写や痛そうなシーンもあり、事件自体も主人公トムや犯人の過去も暗いが、ドイツの壁崩壊前後の背景も絡んだ事件となっていて面白かった。
以前初めてドイツのミステリーを読んだ時は人名や地名に馴染みがなく苦戦したが、本作はだいぶマシだった気がする。短めの章立てで視点や場所、時代を行き来しながら話が進むためテンポよく読みやすかった。
トムと相棒ポジションのジータそれぞれのタイプの違いや関係性も良かった。
鍵を軸にトムの仲間たちとの過去の出来事と妹の失踪、クララの謎が徐々に明かされ繋がっていくのがワクワクして面白かった。
ただ、かなり謎が残されたまま終わってしまい、スッキリとしない。シリーズで4部作ということなのできっと2作目以降に繋がる要素なんだろう…とは思うけど、さすがに不完全燃焼なレベルの残され方だと感じた。
全体的に面白くて好みだったのでシリーズ続編も読みたいとは思うが、結末を楽しみに読んでいたので少しがっかりした。続編に期待。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1998年7月、東西ドイツ統一も間もなくという時期に少年時代の主人公トムは友人らと一緒に運河に沈む死体と首にかかる「17」の数字の刻みの入った鍵を発見する。
時を経て2017年、警官となったトムはベルリン大聖堂の中で、無惨に殺され天井に吊るされた死体の現場に出会うが、その首に掛かっていたのはあの日発見した鍵だった。
鍵と共に行方不明となっていた妹の行方をあの日から追い続けているトムは、突如現れた手掛かりにすがるが。。。
え、そんなことある!?っていうような過去が追い掛けてきたような因縁の事件なのに、犯人には全然心当たりない当人。
でも殺されていたのはかつての友人グループの1人の母親だし、その友人グループの何人かには別の「17」の鍵が届けられていたりで、明らかに何か関係がありそう。
通常だとこういうのって、過去捕まらなかった犯人が時を経て満を持して戻ってきた、みたいな感じになるもの。
過去の事件が未解決ってのはその通りなんだけど、犯人が逃げ仰せていることよりも、重要証拠品の鍵と妹が失踪してしまったという謎の方が爪痕として残っている。
時間が経過した中でトム達が標的にされるような関わりもなさそうな中で、ぼんやりとした犯人像と奇妙な自分ごと感、これがどう収斂していくのかってところが中盤までの牽引力となるのだが。
んー、なんかしっくりこなかった。
過去の事件とトム達を繋げるミッシングリンクが狭い関係者達の中で強引に生み出されたように見えてしまった。
その狭さの割に東ドイツの闇だったり、この巻だけでなくシリーズ通して追い掛けていくことになるのであろう大きな陰謀論や妹の行方だったりがひしめいている。
よく言えばエンタメ度高しなのだが、もっとしっとりと進んでいく話の方が好きなんだよな。
同時に借りた『19号室』は読まないかもしれない。他の本優先。
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Posted by ブクログ
猟奇的な犯行から始まって、主人公刑事の過去と絡みながら話が進んで行く。
過去が絡むミステリー系は多いが、この作品の場合、過去や視点の切り替えが頻繁にある。
ミステリーとしてはよく練り込まれているのに、場面転換が多すぎて話の腰を折ってしまっている。
主演二人の陰影あるキャラも、あまりにも大仰で魅力的に感じられない。
数多の作品で色々なコンビが登場しており、それを凌ぐためには仕方ないのかもしれないが、そこまでしなくてもプロットがあれば十分なのに。
500ページ以上あり、内容も濃厚だが、一応事件の解決はみるものの伏線の回収がなされておらず、”続編に続く”状態なのも物足りない。
ドイツ作品のため登場人物の名前が覚えにくく、訳者が丁寧な人物一覧をつけてくれているものの、読んでいて今一つ話にのめりこめれなかった。
作品の完成度は高いので、好みの問題だろう。