マルク・ラーベのレビュー一覧

  • 17の鍵

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    ベルリン大聖堂に女性牧師の死体が吊り下げられ、その首には数字の17が刻まれた鍵が付けられていた…という警察小説なのだが、主人公であるトム・バビロン警部は幼い頃に行方不明になった妹の幻影に振り回されているし、相方の臨床心理士ジータ・ヨハンスも暗い過去を持っていそうだし(次作で語られるらしい)、ライバルのヨーゼフ・モルテン警部も家庭環境や交友関係が破綻しているし、「キャラが立っている」と言うより「クセの強すぎる登場人物ばかり」というミステリ。
    後半に展開が加速していき、読み終わった時には頭の中で真相の整理が追いつかない。
    明らかにされないままの謎もあるので、シリーズ1作目ということもあるし「次作以

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    2025年04月04日
  • 19号室

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    マルク・ラーベ『19号室』創元推理文庫。

    『刑事トム・バビロン』シリーズの第2弾。

    『17の鍵』からの秘密がついに暴かれるという触れ込みのようだが、謎が謎を呼ぶだけだった。どうにもストーリーに入り込めず、いつの間にか結末を迎えていた。

    本シリーズは4部作で、第3作は『スズメバチ』、第4作は『ヴィオーラの部屋』と続くようだ。


    ベルリン国際映画祭の開会式場で上映されたのは、若い女性が殺害される瞬間の映像だった。そして、その女性は市長の娘で女優の卵であったことから大騒ぎになる。トム・バビロン刑事は捜査を始めるが、相棒の臨床心理士ジータは、映像内の壁に残されていた『19』に自分との共通点を見

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    2025年03月21日
  • 17の鍵

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    途中からの疾走感は半端なく一気読みで楽しめたのだけど、謎解きがちょっと説明的だったのが残念。まだ謎は残っているし、シリーズもあるのでこれからに期待。

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    2025年03月20日
  • 17の鍵

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    酒寄氏の翻訳と言う事でワクワクして読み始めた。主人公トムの幼少期と現在が気持ち良い速さで場面展開しながら進んでいく。が、
    途中からの違和感。妹の存在?亡霊?に囚われすぎたトムの行動、不死身とは言い難いご都合主義と、最後に唐突に出てくる真犯人、期待値が高かっただけに裏切られた感強め。

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    2025年03月10日
  • 17の鍵

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    ネタバレ

    四部作だからなのか、一作ですっきり終わらなかったのが少し苦手かもしれない。妹の件を次回作以降に引っ張ること自体は良いんだけど、割と事件そのものに関わってたのは違うだろとは思った。事件に割と妹が関係してたっぽいのに妹がどうなってるかが結局分からずじまいってのがもやもやした。

    あと、最後の最後にようやく犯人の名前がわかるのも微妙だった。既に出てきている人物で、「お前だったのか!」ってなるのが面白いのに、犯人急に出てきて誰やねん!と思ってしまった。

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    2025年03月09日