シャロン・ボルトンのレビュー一覧

  • 身代りの女(新潮文庫)

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     掛け値なしの傑作というのは、こういう作品のことを言うのではないでしょうか。『身代りの女』というタイトルと簡単な作品紹介だけを見て、作品の良し悪しとは別に、自分の小説の興味のベクトルとは別の方を向いてそうだな、という気持ちがあったのですが、読んでびっくり、なんでいままで読まなかったのかと後悔してしまいました。ラストまでどう転ぶか分からない物語をぜひ楽しんで欲しいので、事前情報はあまり持たずに読んだほうがいいような気がします。でも、それでも簡単に内容に触れるとしたら……。

     卒業を間近に控えた名門校に通う仲良しグループ六人。メーガン、フェリックス、アンバー、ザヴ、ダニエル、タリサ。輝かしい未来

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    2025年02月02日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    全体的に漂う不穏感に先が気になって一気読み。寝る前に読んだらダメな本。
    結末は賛否両論ありそうだが、個人的には悪くないと思う。終盤からラストにかけて、もう少し丁寧に描写されていればもっと良かったかも。

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    2024年12月09日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読書家さんの本棚で見つけた。
    メーガンは何故1人で罪を被ったのか?他の5人に何を求めているのか?5人はどうするのか?謎だらけで話が進んでいく。ラスト30ページになっても結末がわからず、600ページ越えの作品だったが、飽きることは全くなかった。

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    2024年10月11日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    悪ふざけで罪のない命を奪った6人。大人になってからも目先のことにとらわれてしょっちゅうミスチョイスするので、展開が思わぬ方向に開けて行って、意外とページターナー本だった。
    善人は死に悪人が生き残る。みんな我が身だけが大事。
    「あなたならどうする?」と問われている気がした。

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    2025年11月07日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    6人の若者達の度胸試しによって死亡事故が発生、その罪を1人で被ることを条件に少女は5人の仲間達と協定を結ぶ。

    どういう方向に話が転ぶのか分からない疑心暗鬼のイギリスサスペンス。

    傲慢な若者達が選択を間違え続けて右往左往する展開は無関係の読者からすると最高のエンタメ。

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    2025年09月15日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    ネタバレ

     このミス2025で知り、購入。積読状態でしたが、読み始めると、先が気になる展開で、隙間時間はずっと読んでいました。

     海外らしい事の始まりで、青春を謳歌する仲良しグループの若者が、度を超えるはしゃぎすぎの結果、最悪な事件を起こすという…。
     グループはどうにか罪を逃れようと話し合い、その結果1人が罪を被り…。

     あっさり時が経ち、刑期を終えた1人がグループの前に現れ、要求した事とは…

     主な登場人物として…ずっと何を考えているのか、腹の中が掴めないメーガン。事のきっかけを作った割に罪悪感に乏しいフェリックス。頭は切れるが同時に冷酷なタリサ。臆病者でどこか卑怯なダニエル。優しい心の持ち主

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    2025年08月30日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    最後の最後のどんでん返しに、恐怖した。久しぶりに良質のサスペンスに出逢ったなぁと思うのと同時に、人生の選択を誤れないなと、真面目に平々凡々が一番だと思った。

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    2025年08月17日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    表紙も仕掛けの1つだった。見事に騙された。
    ラストシーンのくだりはちょっと無理を感じてしまったが、じぶんの都合しか考えいない人たちに起きる最後としては、かなり「マシ」な結末にはなったのではないと思う。途中の選択(分岐)次第では、もっと悪い結末はいくらでもあったのだから。

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    2025年05月03日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ほぼ一気読み。
    とくにちょうど半分くらいまではあまりに面白くてページをめくる手がとまらなかった。
    しかしラストはよく意味がわからなかった。
    なぜ何人もころす必要があったのか。
    その前の父親襲撃も唐突すぎてよくわからない。
    それで戻ってくるメーガンもわからない。「何かが起きていると感じたのよ」って曖昧な理由だった。
    面白かったけれど最後は消化不良。
    映画化したら観ます。

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    2025年04月18日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    かなり面白かった。
    まず、プロットが良い。
    1人の少女が仲間達の罪を被り、刑務所へと入れられてしまう。女が刑期を務めている間、仲間達はそれぞれ成功し社会的な立場がある大人へと成長していた。そこへ20年の刑期を務め上げた女が帰ってくる。
    何も起きないわけがなく…。

    プロットも良ければ、話の転がし方も上手い。
    序盤中盤は女が社会へ帰ってきたことで生じる波乱を丁寧に描いている。主に「仲間達 vs 女」 の構造。
    いつ秘密を暴露するか分からない時限爆弾のような女をどう扱って良いものか、仲間達側が苦心している様子が面白い。
    そして、終盤ではその対立構造から一変する。
    停滞していた雰囲気から、一気に結末

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    2025年04月12日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最終試験を終え、アルコールの絶えない退廃的な日々を送るオール・ソウルズ校の成績優等生6人組。
    調子に乗った愚行の極みで、真夜中の高速道路を逆走するという肝試しがグループ内の流行りごととして横行。
    それまでは幸運にも何事もなかったが、最終試験の結果発表の前日、唯一やっていなかったダニエルにお鉢が回ってきたところで悲劇が起こるべくして起こる。

    慌てて現場から逃げ去った6人だが、罪の意識、それ以上に自分たちが捕まる恐怖から責任の押し付け合いで右往左往。
    そこでメーガンからの提案。
    「わたしがやる(自首する)わ。全員の人生を台無しにするなんて馬鹿げてる。だれかひとりが残りのみんなを救えばいいのよ。た

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    2025年04月06日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    えー!
    えー!
    そうきたか?

    いやまだまだ…
    そうくるの??

    え、なんでなんで
    この終わり方なのか

    ってくらい最後まで展開読めなくて面白かった

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    2025年03月18日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    復讐劇が予測不能でどんどん読ませる。嘘が始まりでまた嘘をつくあたりはシンプルプランを彷彿とさせる。
    結末に強引さは否めないが、まーおもしろかった。

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    2025年01月30日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    ラストの急展開を再々読

    導入の第一部、20年後の第ニ部に入ってゆき、まあぐいぐい読ませるが、ラストはまず一回では理解できず、再読したがその日は理解できなかった。

    翌朝読み直し、ようやく理解できた。

    あの夜、メグの提案に乗ってしまい警察に届けなかったばっかりに、結局あの夜のドライバーのダンが最後気が触れてハンマーを下ろし獄中のメグを救えたのに逆をしたタリサを殺し、約束を破り結婚したサヴを殺した。
    ただ首謀者フェリクスが、ダンの仕業に最後気づき、ギリギリ間に合い、その時潰れてたアンバーと20年服役したメグを救った、と。

    まあ、ラスト展開が急すぎて、まだスッキリしないので、星四つで。

    疑問

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    2025年01月11日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    イギリスが舞台。
    有名伝統校の監督生グループである6人組メグ、フェリックス、タリサ、アンバー、ザヴ、ダン。
    6人は大学入試試験前夜に車道を逆走するといういつもの度胸試しを行った所、対向車と事故を起こしてしまう。
    救護せずに逃げ出した6人は対応策を話し合う中で、誰か一人を犠牲にして警察に自首する案を採用する。
    誰がその一人になるべきか……。
    そんな中メグが自分一人で運転していた事にして自首すると主張した。
    他の5人全員がメグに対して義務を負う、という条件の下で。
    そしてメグは事実を記した念書と写真を撮り次の日に警察へ出頭する。

    そして20年後メグは出所し、それぞれ成功した5人のもと

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    2025年01月08日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    面白かったけど、あらすじを読んだ時は、もっとドロドロな嫌な話になるかと思ったけど、案外まともな話だったな。
    話の展開やテンポなども良く、飽きずに読めます。

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    2024年10月23日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    ネタバレ

    本当は6人全員で罪を背負うはずだったのに、1人が肩代わりした事で、20年後に出所した彼女にそのツケを払わされる話。
    荒唐無稽なことはあまり起こらずに、メーガンが1人1人に静かなお礼参りをしていき、そのストレスで罪を償う機会を逃し続けた5人がとんでもない被害妄想をして暴走する。

    最後まで読み、メーガン視点で考えると5人はかなり滑稽にみえる。メーガンがどこまで本当のことを言っているのかが曖昧で底知れぬ怖さがある。

    最後の展開が違ってたら神作品だったかも…絶対にメーガンじゃないって分かってるし、ここに来て連続殺人はいきなりぶっ込んできたように感じる。脅すだけのつもりだったのよって…まさか!そんな

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    2024年11月18日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    小島秀夫監督のヒデミス2024に選出されていたため気になって購入。

    序盤からずっと展開が気になって読み進めていたが、色々と疑問(というか気になる点)を残したまま急展開で終わってしまってちょっと残念かな。

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    2025年03月21日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    超優等生達が起こした事故、罪を被ったひとりの女性が出所後にどうするか。恐ろしい復讐のストーリーと思って読んでいて、途中でそれだけじゃないことに気付きます。徐々に明らかになっていく過去や、登場人物達の弱さが切なくもあります。

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    2025年03月18日
  • 身代りの女(新潮文庫)

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    凄い傑作だと思った。ラスト近くまでは。
    みんな同じような感想を持ってるから、それこそがこの作品の弱点なんだと思う。登場人物が絶望感に満たされたところで読み終えるのが良いかも。

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    2025年03月17日