【感想・ネタバレ】隣人(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

湖水地方の閉ざされた村。教会信者たちによる怪しげな集会の準備が進行中だったが、教会から抜け出してきた少女が、隣家に越してきた女性アンに助けを求めにくる。アンも何やら秘密を抱えているようだが。一方、ドーセット州で教師を刺した少年が女性精神科医につきまとったあげく、この村をめざしていた……。幾重もの驚愕が待ち受け、ミステリー界を激震させた究極のサイコ・サスペンス!(解説・川出正樹)

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Posted by ブクログ

シャロン・ボルトン『隣人』新潮文庫。

『幾重もの驚愕が待ち受け、読者を迷宮に陥れる究極のサイコ・サスペンス!』らしい。

よく解らないシチュエーションの中で別な時間軸で進行する2つの物語が描かれる。どちらの物語も謎だらけであり、迷宮に陥れられたと言えば、その通りである。やがて2つの物語は交わっていくのだが、確かに予測を裏切る驚愕の展開が用意されている。

そして、如何せん乱暴な消化不良の結末が一番の驚愕だった。一体、サイコ・キラーは何人居たのか……


10月半ばのイングランド北西部にある湖水地方の陰鬱で小さな村、セント・アベルズ・チャペルに住む、物語の語り手である“わたし”の三連棟のテラスハウスの左隣りの家に、女が独りで引っ越して来た。その女は『アナ・ブラウン』と名乗り、パン屋を始めるのだが、“わたし”は女が『アナ・ブラウン』というのは噓ではないかと疑っていた。

そして、その頃、村には各地から得体の知れない教会の信者たちが大勢集まり、『召集』と呼ばれる毎年恒例の集会を始めていた。

すると、さっそくアナのパン屋を訪れた教会の信徒と思しき3人の女性たちは怪しい挙動を見せ、その中の1人15歳のコンスタンスは両手首を切ったような状態で、アナに何かを告げようとしていた。

一方、前年4月、イングランド南西部のドーセット州では、一人の女性精神科医のアナリーズが、教師をナイフで刺して重傷を負わせた17歳の男子高校生ジェイゴ・ムーアの精神医学的評価を始めていた。

本体価格1,150円
★★★

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2026年07月09日

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