雨井湖音のレビュー一覧

  • 僕たちの青春と君だけが見た謎

    Posted by ブクログ

    『僕たちの青春はちょっとだけ特別』の続編。
    前作を読んだのは一年くらい前なので、細かい部分はほぼ忘れてしまっていたけれど、すぐに話に惹き込まれて、段々前作の雰囲気も思い出してきた。

    …みんな、成長したなぁ。
    というのが全編通した一番の感想。
    架月は『他人の気持ちを推し量るのが苦手』ながら、常に相手を怒らせず喜ばせたい。悲しませたくない。という気持ちからついに自主的に探偵業務をし出して、ちょっとズレてる部分もあるけど、思いやりの気持ちが溢れていて本当に良い子。
    莉音ちゃんも、前作のように突然激しく怒り出したりせず、うまく周りと付き合っている。
    優花先輩がまた凄くて、しっかりしていて気も使えるし

    0
    2026年07月31日
  • 僕たちの青春と君だけが見た謎

    Posted by ブクログ

    待ってましたシリーズ第二弾!
    夏休みの間にぐ〜んと成長した彼らに会えました!

    今回は二学期最大のイベント、学園祭にまつわるエピソードがメイン♪

    学園祭の準備に追われる生徒たちの、繊細で複雑な心が、丁寧に描かれているなと感じました。



    『実習先との反省会で担当の人が言ってたの。
    「りょういくがよかったんですね」って。
    せっかく褒められてるのに、何が褒められたのか分からなくってモヤモヤするなーって思って』

    〝療育〟とは、障害のある子供のための支援のようなことを示すそう。

    優花は身に覚えのないことを褒められて複雑な気持ちになる。


    由芽はバスの中で年配の夫妻に席を譲られる。
    「大丈夫!

    0
    2026年07月27日
  • 僕たちの青春と君だけが見た謎

    Posted by ブクログ

    「僕たちの青春はちょっとだけ特別」の続編で、特別支援学校を舞台した謎解きストーリー
    清々しい読後感で良かったです。

    謎解きはもちろん、前作から続く子どもたちの成長や、普通科ではあまり見かけないちょっとした会話のやり取りもこのシリーズのみどころ。
    パッとすぐには分からなくても、周りから眺めているだけでは理解出来ない行動にも、当事者なりの理由があることがわかる。

    彼らの朴訥さ、素直さ、生真面目さがいとおしい。
    そのマイペースっぷりや温和な空気感が良さだという言葉が作中にありましたが、わかるなぁ。
    架月くんがとても成長していて嬉しくなりました。

    「決めつけ」や先入観が人を傷つけたり、相手に違和

    0
    2026年07月16日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

    Posted by ブクログ

    ボランティア先で関わる子どもたちと似た言動の登場人物が続々と出てきて、勝手に微笑ましく読みすすめた。
    いわゆる「社会から配慮されている側」の視点で描かれているのがすごく良い。
    彼らがお互いに主体的に関わる様子と、サポートする先生たちの、極力見守ろうとする姿勢には学ぶところがたくさんあった。
    人間の根底には、助けられたいより助けたいという思いがあるんだよなあと改めて感じ、その思いを社会のシステムにもっと活かせるような仕組みを皆で作っていけたらいいなと。

    0
    2026年07月09日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

    Posted by ブクログ

    『僕たちの青春はちょっとだけ特別』は、特別支援学校を舞台に、独自の輝きを放つ生徒たちが謎に挑む、学園ミステリだ。
     主人公の青崎架月は、周囲の空気を読むことが苦手な少年。そんな彼に、初めて「友人」と呼べる仲間ができる。彼らは校内で起きるゴミ散乱事件やロッカーの怪事件、そして緊迫した生徒失踪事件という謎に、力を合わせて立ち向かっていく。
     本作の最も素晴らしい点は、生徒たちの「障害」を詳細に説明するのではなく、一人一人の「個性」として魅力的に描いている点だ。彼らは自分たちの得意なことや、独自の着眼点を活かして事件のヒントを見つけ出していく。決して万能ではない彼らが、互いの苦手を補い合いながら事件

    0
    2026年06月17日
  • 僕たちの青春と君だけが見た謎

    Posted by ブクログ

    主人公が、時々周囲の人を傷つけてしまうことを言ってしまって、私の身近にもそういう人がいるから似ているな、と思いながら読んでいました。どうしてそんなことを言ったのか、が明確に描かれている場面があり、本人からすると相手を思いやっての態度だったと気づかされ、考え方の違いに目からウロコが落ちました。ミステリも、特別支援学校が舞台でなければあり得ないもので、とても面白かったです。

    0
    2026年06月13日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

    Posted by ブクログ

    障害のある人の考え方は分からない、と思い込んでいたけれど、自分と何ら変わらない、悩みなんて私と一緒だ、と思いました。謎解きも面白くて、読んでいる間は私も学生時代に戻ってました。

    0
    2026年06月07日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

    Posted by ブクログ

    特別支援学校に通う生徒だけど、苦手なことが多かったり、それが表面として現れすぎているだけで、私たちと同じように悩み、成長する

    人の気持ちなんて、わからない
    私たち健常者って呼ばれてる人だって、人の気持ちがわからなくて傷つけたりする
    苦手なことだってある
    忘れちゃうこともある
    余計なこと言ったりする

    それが、飛び抜けて苦手なこと、それだけだったりする

    厳しくも優しく見守っていてくれる先生たち
    あたたかい気持ちになれる本だった

    これは、続編も読みたいなぁ

    0
    2026年05月27日
  • 僕たちの青春と君だけが見た謎

    Posted by ブクログ

    ふつうとか普通じゃないとか、空気を読むとか当たり前とか。
    できないことが多いことがわるいことではないけれど、将来の選択肢が狭くなり、辛いと感じることも多くなる。
    高校卒業時に、将来の詳細をある程度見据えているこの子達は、私の大学卒業より、ずっと自立している。

    0
    2026年05月24日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

    Posted by ブクログ

    なかなか斬新な設定だった。
    自分のダメなところを理解しつつも、諦めずに友達のために動ける主人公はすごい。
    友達のためっていうのが高校生の青春って感じ。

    0
    2026年04月24日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    特別支援学校。架月。大なり小なり障害。障害は人による。誰かを頼れる人、頼りたくない人。障害者手帳を見せるのも嫌な人。
    理詰めで話が進むところも整合性がある。

    0
    2026年04月21日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

    Posted by ブクログ

    周囲への関心が薄く、同級生の顔を覚えることなく中学を卒業した架月。
    明星高等支援学校に進学し、様々なクラスメイトや先輩と接する戸惑いの日々がスタートした。
    そんなある日、学校で事件が起きたことに気づき先生に相談をした架月は、事件の調査を任されることとなる。
    架月が周囲の人たちに力を借りながら、学校で起きた謎に向き合う連作短編集。

    特性をもつ主人公が探偵として謎を解く作品は、これまでにも読んだり観たりしたことがある。
    そういった作品は主人公が特殊な記憶力や能力を駆使して解決していく設定が多いようにも思うけれど、本作の主人公架月は、そういった特殊な能力があるわけではない。
    架月の強みは、「人に頼

    0
    2026年04月19日
  • 僕たちの青春と君だけが見た謎

    Posted by ブクログ

    高等支援学校の生徒たちが日常の謎に挑む!第2弾です

    初めて知ったけど「療育」ってものがあって、治療と教育をガッチンコした言葉らしい

    またしてもAIに聞く
    「療育(発達支援)とは、障害やその疑いがある子どもに対し、医療と教育の両面から身体的・精神的な発達を促し、日常生活や社会参加をスムーズに行えるよう支援する「治療的教育」」
    「「療育=特別なこと」ではなく、遊びや日常の動作を通じて、個人の特性に合わせて着実に成長をサポートするものです。 」とのこと

    ふ〜ん

    いや、言葉がある時点で特別なことやろって思うのだが…
    難しいね
    もう必死に「特別なことじゃありません!」って言われると、なんか偽善の

    0
    2026年04月08日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

    Posted by ブクログ

    高等学校支援学校を舞台にした連作学園ミステリ。
    途中、ミステリということを忘れてしまって、読み終えてから「そういえば…」となった。そのくらい、それぞれの子どもの抱えている障がいや葛藤の部分に引き込まれてしまったのかな。
    私の周りにも特性を持っている子どもがたくさんいるけれど、その子たちの一見すると困った行動が、もしかするとこんな意味を持っているのかな?などと想像しながら読んだ。
    本人達の気持ちを聞く機会もなかなかないので、「あーそういうことか」と腑に落ちることがたくさんあった。
    著者の雨井さんは特別支援学校の仕事に携わっていらっしゃるそうで、細かな描写にも納得。
    ライトなミステリを通して、障が

    0
    2026年04月04日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

    Posted by ブクログ

    「特別」だけど「特別じゃない」、高校生たちの学校生活と、日常の謎の物語。

    ミステリの版元から出版されてはいるけれど、限りなく青春小説に近いお話になっています。
    舞台は、特別支援学校(高校)。軽度知的障害がある生徒たちが、通ったり寄宿したりして過ごしている。

    「障害」って、なんなんでしょうね。と、読んでいてずっと思っていました。彼我の差は、あるんだけど、やっぱり普通の高校生でもあるというか……
    友達と通じ合えたら嬉しいし、すれ違ったら悲しいし悩む。それは同じ。
    でもやっぱり明確な「違い」はあって、特に終盤のお話には胸が詰まりました。

    生徒たちを自立・自活に導こうとする先生たちの眼差しも、と

    0
    2026年04月03日
  • 僕たちの青春と君だけが見た謎

    Posted by ブクログ

    「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」大賞受賞作『僕たちの青春はちょっとだけ特別』の続編。

    舞台は宮城県仙台市の明星高等支援学校。1年生の青崎架月は長い夏休み後、老人ホームでの現場実習に参加した。その後、2学期最大のイベントである学園祭の準備が進む中、架月のもとには同級生からも先輩からも、様々な謎がもちこまれる。

    前作を読んで1年くらいしか経ってなかったので、架月たち登場人物はすぐに思い出せた。今回も学校内でちょっとした事件が起き、架月はその謎を解説しようと試みるが、前回よりも相手の気持ちを読み取ろうと努力し、行動する前に一歩踏みとどまり、考えてから行動している。もちろん、それを言って

    0
    2026年04月01日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

    Posted by ブクログ

    舞台や主人公の視点だけでも新鮮な感覚をもたらしてくれるし、日常系ミステリとして読んでもフェアな構造になっている。
    なにより登場人物の瑞々しい描写が素晴らしく、着実に成長していく彼らに読んでいる側も力づけられる。
    多くの人に読まれてほしい。

    0
    2026年03月03日
  • 僕たちの青春と君だけが見た謎

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ここ十数年こんなに読みたかった本の続編はなかったです。待ちに待った!読めてほんとに嬉しい〜
    当たり前だけどめっちゃ面白い!
    いつものメンバーたちからもっと広がって先輩に大人にって登場人物が増えて楽しさもマシマシ。
    探偵からの警察まで出てくるのは笑いました、先生たちが見守りながら調査が進んでくのが微笑ましい
    「じゃああれ、自然発生した探偵なの?」ってセリフは最高。
    他にも「架月がそんな厄介な探偵になったら嫌だなぁ」とか
    「一学期に覚えた「人に話しかけるときの台詞」で仕切り直す。」
    案外冷静な架月の心情に吹き出すポイントも前作同様多くて楽しい。

    今作でも由芽先輩は可愛いかった。彼女メインの話から

    0
    2026年02月24日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

    Posted by ブクログ

    特別支援学校に通う高校生たちの、眩しい青春!
    彼らの日常は穏やかとは言えないけれど、優しさに満ちてきらきらと輝く 。:*.゚・*.


    この高校のオープンキャンパスに参加した青崎架月は初めて〝学校〟というものの楽しさを知り、入学試験を受けて無事に合格。
    さぁ、どんな高校生活が待っているのか…

    これまでの小・中学校ではクラスの一員という実感がまるでなかった。
    いつも架月が何もしないうちに事が進み、出来ないことは全部やってもらい、授業も行事もいつの間にか終わっている感じ。
    だから何も記憶に残らないし、クラスメイトの名前さえ覚えていない。

    ところが今は違う
    ちゃんと自分は、ここに存在している

    0
    2025年12月21日
  • 僕たちの青春はちょっとだけ特別

    Posted by ブクログ

    特別支援学校の生徒が主人公になってる、珍しい舞台の小説。こんな感じなんだなと、微笑ましく、ミステリーは支援校ならではという感じで、面白く読みました。
    最後の、世の中にはまぎれられちゃうけど、社会からは線引きされてしまう深谷くんの話は切ない気持ちで読みました。
    特別支援学校に通う普通の高校生の青春、いい物語でした。他にもたくさん作品を描いてほしいです。

    0
    2025年11月03日