雨井湖音のレビュー一覧
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前作「僕たちの青春はちょっとだけ特別」を読んだ時に
ちょっと勉強になって
ちょっと驚いて
ちょっと感動して
タイトルのちょっとだけという言葉が好きだなぁ…と感じたんですね〜
さてさて第二弾です〜♪
二学期始まりました。
学校のみんなも成長してましたよ。
とてもゆっくりだけど確実に!
だから知る事がたくさんあって、混乱して、傷つくことも増える…けど近い将来に社会に出てたくさんの人と関わる未来が待っている。
難しいテーマをちょっとだけじゃなくたくさん感じさせてくれるシリーズです♪
みんなと一緒に成長したいからシリーズ続けていただきたいな♡
療育(発達支援)とは、障害のある子どもや発達に特性のある子どもに対し、将来の自立と社会参加を目指して行われる、福祉・心理・教育・医療を組み合わせた総合的な支援のこと。
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『僕たちの青春はちょっとだけ特別』の続編。
前作を読んだのは一年くらい前なので、細かい部分はほぼ忘れてしまっていたけれど、すぐに話に惹き込まれて、段々前作の雰囲気も思い出してきた。
…みんな、成長したなぁ。
というのが全編通した一番の感想。
架月は『他人の気持ちを推し量るのが苦手』ながら、常に相手を怒らせず喜ばせたい。悲しませたくない。という気持ちからついに自主的に探偵業務をし出して、ちょっとズレてる部分もあるけど、思いやりの気持ちが溢れていて本当に良い子。
莉音ちゃんも、前作のように突然激しく怒り出したりせず、うまく周りと付き合っている。
優花先輩がまた凄くて、しっかりしていて気も使えるし、コミュニケーション能力も高くて頭の回転も早い。
生徒たちと、それを見守る先生たちの温かさに目頭も熱くなった。
ただ、今作では生徒たちが外の人と触れたことで、自分たちは普通に生活しているつもりなのに、周囲から特別な目で見られることに関しての違和感を感じている描写がここかしこにあり、複雑な気持ちになった。
自分も、支援学校の生徒さんとあちこちで遭遇することがあるけれど、無意識のうちに(親切にしよう)と思ってしまう。
健常者の子に対して同じ対応をするか?と考えると…気づかぬうちに彼らを傷つけ複雑な気持ちにさせているのではと反省した。
では、どういう対応をするのが正解なのかはまだ分からないけれど…。
支援学校で思春期を過ごす若者のリアルを知れて、なおかつ面白いこの小説。
続編をまた楽しみに待ってます。 -
Posted by ブクログ
待ってましたシリーズ第二弾!
夏休みの間にぐ〜んと成長した彼らに会えました!
今回は二学期最大のイベント、学園祭にまつわるエピソードがメイン♪
学園祭の準備に追われる生徒たちの、繊細で複雑な心が、丁寧に描かれているなと感じました。
『実習先との反省会で担当の人が言ってたの。
「りょういくがよかったんですね」って。
せっかく褒められてるのに、何が褒められたのか分からなくってモヤモヤするなーって思って』
〝療育〟とは、障害のある子供のための支援のようなことを示すそう。
優花は身に覚えのないことを褒められて複雑な気持ちになる。
由芽はバスの中で年配の夫妻に席を譲られる。
「大丈夫!」と断ると、「可愛いね」とささやき合う夫妻。
なぜ、高校生の由芽に席を譲ろうとするのか?
なぜ、小さな子供でもないのに「可愛い」のか?
こうした言葉の一つひとつをどう受け止め、どう感じるのかは、一人ひとり違うのだろう。
学校生活には色んな事が起きる。
たけど彼らは怒ったり悲しんだりしながら、それらを笑顔に変えていく!
ほ〜んとに逞しくて、青春だなぁ。.:*・゚✽
って、胸がきゅっとなる。
また、続きが読みたいな(*´˘`*)
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「僕たちの青春はちょっとだけ特別」の続編で、特別支援学校を舞台した謎解きストーリー
清々しい読後感で良かったです。
謎解きはもちろん、前作から続く子どもたちの成長や、普通科ではあまり見かけないちょっとした会話のやり取りもこのシリーズのみどころ。
パッとすぐには分からなくても、周りから眺めているだけでは理解出来ない行動にも、当事者なりの理由があることがわかる。
彼らの朴訥さ、素直さ、生真面目さがいとおしい。
そのマイペースっぷりや温和な空気感が良さだという言葉が作中にありましたが、わかるなぁ。
架月くんがとても成長していて嬉しくなりました。
「決めつけ」や先入観が人を傷つけたり、相手に違和感を感じさせる、形を持たないモヤモヤとして心に残り続けるしんどさが描かれていました。
褒めてるつもりが、実は侮りになっていないか?
自己満足や無意識のマウントになっていないか?
自分に問いたい。
「正しいこと」と「悪いこと」
世の中はそんなにハッキリ線引きできることばかりじゃないけど、考えて、経験して、「いや、待てよ」とまた考えて……その繰り返し。
友だちの小さな一歩を信じ、自分なりに考えて応援してあげられる架月くん。当たり前に優しくて、その真っすぐさに何だか泣きそうになる。
周りからうかがい知れないだけで、こんなふうに子どもたちは大勢の生徒や大人の中で揉まれ、悩みながら成長しているんだなーと感じられました。
彼らの日常と成長をこれからも見守りたい。
ずっと追いかけたいシリーズです!
『感覚は目に見えません。誰かにとって好ましい光や音も、また別の誰かにとっては苦痛であることがあります。世界をどう感じるかは、人それぞれなのです。』 -
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『僕たちの青春はちょっとだけ特別』は、特別支援学校を舞台に、独自の輝きを放つ生徒たちが謎に挑む、学園ミステリだ。
主人公の青崎架月は、周囲の空気を読むことが苦手な少年。そんな彼に、初めて「友人」と呼べる仲間ができる。彼らは校内で起きるゴミ散乱事件やロッカーの怪事件、そして緊迫した生徒失踪事件という謎に、力を合わせて立ち向かっていく。
本作の最も素晴らしい点は、生徒たちの「障害」を詳細に説明するのではなく、一人一人の「個性」として魅力的に描いている点だ。彼らは自分たちの得意なことや、独自の着眼点を活かして事件のヒントを見つけ出していく。決して万能ではない彼らが、互いの苦手を補い合いながら事件の糸口を手繰り寄せる姿は、最高に頼もしい探偵団だった。
また、彼らを導く先生方の存在が素晴らしい。答えを与えるのではなく、教育面からの的確なアドバイスでそっと背中を押し、生徒たちを温かく見守る姿には深く胸を打たれた。信頼されているからこそ、生徒たちはのびのびと力を発揮できるのだろう。
事件を乗り越えるたびに絆を深めた彼らは、最後に失踪した生徒の持ち金と定期券から目的地を割り出すという、最大の謎に挑む。そこには、最初の頃とは見違えるほど頼もしく成長した彼らの姿があった。
キャラクターの個性がとにかく際立っており、彼らが不器用ながらも必死に友人を想い、成長していく姿には涙が出そうになった。タイトルの通り、彼らの青春は「ちょっとだけ特別」で、だからこそ、どんな物語よりも眩しく心に残り続ける名作だと思う。 -
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周囲への関心が薄く、同級生の顔を覚えることなく中学を卒業した架月。
明星高等支援学校に進学し、様々なクラスメイトや先輩と接する戸惑いの日々がスタートした。
そんなある日、学校で事件が起きたことに気づき先生に相談をした架月は、事件の調査を任されることとなる。
架月が周囲の人たちに力を借りながら、学校で起きた謎に向き合う連作短編集。
特性をもつ主人公が探偵として謎を解く作品は、これまでにも読んだり観たりしたことがある。
そういった作品は主人公が特殊な記憶力や能力を駆使して解決していく設定が多いようにも思うけれど、本作の主人公架月は、そういった特殊な能力があるわけではない。
架月の強みは、「人に頼るのが得意」ということだ。
その強みで周囲の人の力を借りながら、事件の謎やその背景を一生懸命考えていく。
人の気持ちを想像するのが苦手で周囲への関心も薄かった架月が、様々な人や事件と向き合うなかで成長していく姿が眩しく、今後の成長も見守りたい気持ちになった。
他の生徒たちの気持ちや生きづらさが丁寧に描かれていたのも良かったし、学校の先生たちのスタンスも程よい距離感と温かさを感じられた。
続編も出版されたようで、架月たちのさらなる成長を見守れることを嬉しく思う。 -
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高等支援学校の生徒たちが日常の謎に挑む!第2弾です
初めて知ったけど「療育」ってものがあって、治療と教育をガッチンコした言葉らしい
またしてもAIに聞く
「療育(発達支援)とは、障害やその疑いがある子どもに対し、医療と教育の両面から身体的・精神的な発達を促し、日常生活や社会参加をスムーズに行えるよう支援する「治療的教育」」
「「療育=特別なこと」ではなく、遊びや日常の動作を通じて、個人の特性に合わせて着実に成長をサポートするものです。 」とのこと
ふ〜ん
いや、言葉がある時点で特別なことやろって思うのだが…
難しいね
もう必死に「特別なことじゃありません!」って言われると、なんか偽善の臭いを感じちゃうんよ
前作のタイトル通りでいんじゃね?って思うのよ
「ちょっと特別」
実際そうだもん
そしてこのちょっと特別視されていること(子どもたちはちゃんとわかってると思う)を、高等支援学校に通う子どもたちはどう受け止めているんだろう
答えは至極当たり前
「人それぞれ」
だから結局みんな人それぞれなのよ
ちょっと特別なことも人それぞれの中に含まれてる
全員が人それぞれの中のひとりなのよ
架月がいつもと違うことが起きるとちょっぴりフリーズしちゃうのも
わいが奥さんに怒られるとがっつりフリーズしちゃうのも
人それぞれなのよ
そうなのよ
それぞれにちょっと特別でいいじゃないの -
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高等学校支援学校を舞台にした連作学園ミステリ。
途中、ミステリということを忘れてしまって、読み終えてから「そういえば…」となった。そのくらい、それぞれの子どもの抱えている障がいや葛藤の部分に引き込まれてしまったのかな。
私の周りにも特性を持っている子どもがたくさんいるけれど、その子たちの一見すると困った行動が、もしかするとこんな意味を持っているのかな?などと想像しながら読んだ。
本人達の気持ちを聞く機会もなかなかないので、「あーそういうことか」と腑に落ちることがたくさんあった。
著者の雨井さんは特別支援学校の仕事に携わっていらっしゃるそうで、細かな描写にも納得。
ライトなミステリを通して、障がいは関係なく登場人物たちが魅力的に描かれていたところが良かった。 -
Posted by ブクログ
「特別」だけど「特別じゃない」、高校生たちの学校生活と、日常の謎の物語。
ミステリの版元から出版されてはいるけれど、限りなく青春小説に近いお話になっています。
舞台は、特別支援学校(高校)。軽度知的障害がある生徒たちが、通ったり寄宿したりして過ごしている。
「障害」って、なんなんでしょうね。と、読んでいてずっと思っていました。彼我の差は、あるんだけど、やっぱり普通の高校生でもあるというか……
友達と通じ合えたら嬉しいし、すれ違ったら悲しいし悩む。それは同じ。
でもやっぱり明確な「違い」はあって、特に終盤のお話には胸が詰まりました。
生徒たちを自立・自活に導こうとする先生たちの眼差しも、とてもよかった。
安易に感動とは言いたくないけれど、気持ちが優しくなる、清冽な物語でした。 -
Posted by ブクログ
「東京創元社×カクヨム 学園ミステリ大賞」大賞受賞作『僕たちの青春はちょっとだけ特別』の続編。
舞台は宮城県仙台市の明星高等支援学校。1年生の青崎架月は長い夏休み後、老人ホームでの現場実習に参加した。その後、2学期最大のイベントである学園祭の準備が進む中、架月のもとには同級生からも先輩からも、様々な謎がもちこまれる。
前作を読んで1年くらいしか経ってなかったので、架月たち登場人物はすぐに思い出せた。今回も学校内でちょっとした事件が起き、架月はその謎を解説しようと試みるが、前回よりも相手の気持ちを読み取ろうと努力し、行動する前に一歩踏みとどまり、考えてから行動している。もちろん、それを言っては相手を傷つけるよ、と言った言動もあるけど…。
2日間だけ来る教育実習生のこととか、実習先のこととか、世間一般(という言い方が良いのかわからないけど)の人たちが自分たちをどういう風に見てるのかとかを気にする架月が何ともやるせない。
彼らが社会に巣立って行くまでを見守りたいなぁ。続編を期待してます。