雨井湖音のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレここ十数年こんなに読みたかった本の続編はなかったです。待ちに待った!読めてほんとに嬉しい〜
当たり前だけどめっちゃ面白い!
いつものメンバーたちからもっと広がって先輩に大人にって登場人物が増えて楽しさもマシマシ。
探偵からの警察まで出てくるのは笑いました、先生たちが見守りながら調査が進んでくのが微笑ましい
「じゃああれ、自然発生した探偵なの?」ってセリフは最高。
他にも「架月がそんな厄介な探偵になったら嫌だなぁ」とか
「一学期に覚えた「人に話しかけるときの台詞」で仕切り直す。」
案外冷静な架月の心情に吹き出すポイントも前作同様多くて楽しい。
今作でも由芽先輩は可愛いかった。彼女メインの話から架月がどんどん成長していって、2話目の終わり方は泣けてしかたなかった。
助けようとしていた存在が全て分かっていて逆に……って展開は好きですわぁ、由芽先輩はやっぱり先輩だなと改めて再確認。
掌編には架月の家での生活描写があって、
前から家でどんな風に過ごしてんのかなって気になってたから読めてうれしい〜
土日をどんな風に過ごしてるのとかも
また読めたらうれしいなぁ
優花と深谷の2人は外の世界からどう見られているかって架月が考える話があるのが良かったな。そして最後には次作にきっと出てくるであろう後輩の姿まで!モテモテやん架月!
3作目が読めるならまだまだ生きていけそう。 -
Posted by ブクログ
特別支援学校に通う高校生たちの、眩しい青春!
彼らの日常は穏やかとは言えないけれど、優しさに満ちてきらきらと輝く 。:*.゚・*.
この高校のオープンキャンパスに参加した青崎架月は初めて〝学校〟というものの楽しさを知り、入学試験を受けて無事に合格。
さぁ、どんな高校生活が待っているのか…
これまでの小・中学校ではクラスの一員という実感がまるでなかった。
いつも架月が何もしないうちに事が進み、出来ないことは全部やってもらい、授業も行事もいつの間にか終わっている感じ。
だから何も記憶に残らないし、クラスメイトの名前さえ覚えていない。
ところが今は違う
ちゃんと自分は、ここに存在している!
生徒一人ひとりが意見を出し合いながら校外学習の計画を練り、友人関係で悩み、恋愛感情も芽生え、めっちゃ青春してるんだ。
人にはそれぞれ得意なことと苦手なことがあるし、出来ないこともある。
感情をどうしても抑えられない時もある。
この学校の生徒たちはその個性をごく当たり前に受け入れていて
〇〇くんはこういうの嫌いだから
〇〇くんはこれ言ったら怒ると思うよ
など、しっかり相手のことを見て、知ろうとしている。
当たり前のことだけど、私達は出来ているだろうか?
上から目線になったり馬鹿にしたり、見て見ぬふりをしたりしていないだろうか?
こんなふうに、しっかり相手と関われたら素敵な友人関係が築けるのでは?と考えてしまう。
明星高等支援学校の一学期の様子をこっそり覗かせてもらった感覚で、その甘酸っぱさに胸がきゅっとなった。
二学期は実習に出るらしいので、成長した彼らにまた会いたいな。
続編あるかな?
この物語はフィクションです(*´˘`*)
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Posted by ブクログ
前作が好印象だったので続編の本作も手にしました。未読の方は、より子どもたちの成長を実感できるよう、前作から順に読むことをおすすめします。
「学園もの」として人間関係や挑戦の障壁を乗り越える激動場面はありません。また、「ミステリー」としての不安や緊張とも無縁です。でもそれらが上手く両立した優しい連作もので、温かい読後感に浸れるのは前作同様です。
特別支援学校の高等部が舞台で、2学期の学園祭に向けた取り組みを通じて、1年生の青崎架月を中心に生徒たちの日常と小さな謎解きが描かれます。前作以上に、子どもたちの語彙の豊富さや空気を読んだ発話等、短期間での成長に目を見張ります。
やはり大きな魅力は、架月と周囲の成長譚になっている点でしょう。TPOに応じた思考・判断・行動が苦手なだけに、小さな行き違いや衝突はあるものの、生徒の誰かが緩衝材の役割を果たしたり、先生方の優しい眼差しがあったりし、個性が活かされ生き生きと生活している姿が魅力です。
事業所の現場実習の報告書も含め、個々の障がいや発達段階に応じた、自立と社会参加の育成システムが確立されていて、情報共有されているのがよく分かり実に理想的な環境です。第3弾も刊行予定らしく、この子たちのさらなる成長が楽しみです。 -
Posted by ブクログ
「僕たちの青春はちょっとだけ特別」の続編。
前作では高等支援学校に入学したばかりの架月が慣れない新生活の中で、様々な謎を解いていくお話でしたが、今作では学校生活にもだいぶ慣れてきて、ものすごく成長した姿の架月を見ることができました。
架月は人の気持ちを読むことが苦手で、思ったこともすぐに口に出してしまう特性を持っていて、自分でも自覚しています。
けれど今作では友だちを助けたい、笑顔にしたい、という気持ちが芽生えていて、すごいなと思いました。
そして今作では、自分達が世間からどのように見られているかに気付いて傷付く生徒達が複数出てきます。
小さな子どものように扱われたり、お世話をされる存在だと思われたりすることに傷付くのです。
作者の雨井湖音さんが、高等支援学校の現役の職員だからこそ書ける、彼等の本当の姿なのだろうな、と思います。
まだ一年生の二学期なので、この先もどんどん続編が出てくれそうな予感。架月を始め、みんなの成長をこれからも楽しみにしています。 -
Posted by ブクログ
「僕たちの青春はちょっとだけ特別」の続編。今回は二学期の物語ということなので、時系列としてそれほど進んだわけではないのですが。架月めっちゃ成長してませんか? と驚き。時々やっちゃうところはあるけれど、まあそれが彼のいいところでもあるしなあ。新キャラも魅力的。自然発生した探偵架月と葉山警察のコンビ、めちゃ良いぞ。
今回も日常の謎なのだけれど、当事者にとっては些細ではないけっこう深刻な謎が多いです。そして謎を解くことができたからといって事態が解決するわけでもなく、そこがしんどい。誰かに悪意があるわけではないけれど、自分たちが「普通」じゃないことを受け入れるのが苦痛だという彼らの気持ちも理解できるし。差別するつもりはなくても傷つけてしまうこともあるのだな、という気づきは、読む者の胸にも痛い部分があります。
どうすれば友達を救うことができるのか、という観点で探偵を務める架月がどんどんカッコよくなってるんだよなあ。そういえば容貌についての描写はなかったと思うんだけど、もしや架月ってかなりイケメンっていうか可愛いのでは? 年上も年下も虜にしちゃってる気が。 -
Posted by ブクログ
特別支援学校を舞台にした学園ミステリー第二弾
特別支援学校に通う生徒たちが、複雑な感情を抱えながら成長していく
誰にとっても普通のことってないだろうし
私たちも人の考えてることがすぐにわかるということはめったにない
え、それが嫌なの?
ということや、それは大丈夫なんだ!って人によって基準は随分変わってくるもの
私だって、こんなの気にする方が変なのかなって思うことはしょっちゅうです
学校生活っていうのは
楽しくてキラキラしていて、まさに青春!
っていうものばかりじゃない
行きたくなくなったり
憂うつだったり
万人にとっていい場所ではないのは確か
でもその場所が自分を成長させてくれたりするのも確か
優しい場所であってほしいなぁ -
Posted by ブクログ
高等支援学校で学ぶ高校生たちを描いた学園ミステリ。勉強はできるけれど空気が読めない架月、天真爛漫だけどトラブルを起こしやすい莉音、なんでもそつなくこなしてしまう深谷、それぞれの個性がとにかくまぶしいです。彼らのような人たちには、事前の知識がないとどのように接していいかがわかりづらいため敬遠してしまいがちだけれど。逆にどのようにすれば仲良くなれるのかをそれぞれが模索し実行しているところが良いです。特に利久のような人が接し方の難易度はトップだと思うのですが、仲良くなれたら一番魅力的で面白い人なんだよなあ。
彼らはいわゆる「障害者」なのですが、この環境が彼らの長所を伸ばすためのものであるせいか、ただ個性豊かな少年少女としか思えません。誰にだってできないこと、苦手なことはあるんじゃないかなという気がしました。普通の学校で「特別」として扱われてきた彼らだけれど、この学校ではそれこそ「ちょっとだけ」特別なのかも。
彼らの特性を前提にしたうえでの数々の謎も魅力的。そしてそれをどのように解決するかも読みどころです。誰も傷つけない解決法って案外難しいものです。