さいとうちほのレビュー一覧
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やっとめぐり会えた父、指揮者のケント・グレゴリーが死去。花音(かのん)は葬儀のため、三神(みかみ)とともに米国へ。式を終え、グレゴリー邸に戻った花音と三神は、そこで互いの気持ちを確かめ合い、ついに結ばれた。ふたりは幸せをかみしめながら、帰途につく。その頃日本では、音楽学校の講師・天童が偶然、グレゴリーの遺書を発見。そこには、花音の父親についての驚くべき真実が書かれてあった。花音の本当の父は、ケント・グレゴリーではなく、なんと三神だったのだ!三神はその事実に気づき、花音の前から姿を消す。花音も天童から真実を告げられる。あまりのショックに花音は生きる力さえなくしてしまうが!? ●収録作品 花音
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湖都(こと)は、日本海軍士官の妻でありながら、インド独立運動の闘士・サジットと生きる道を選んで・・・。昭和を彩る歴史ロマンス。
太平洋戦争の足音も間近な時代。16歳の少女・青樹湖都(あおきこと)は婚約者の海軍軍人・鬼堂院将臣(きどういんまさおみ)と共に、あるパーティーに出席する。そこで湖都は兵に追われるハーフの青年サジット・アスターの危機を救い、恋に落ちる。イギリス統治下のインド総督とインドの名門階級・マハラジャの娘の間に生まれたサジット。彼はインド独立運動の一員だった。将臣を振り切り、サジットと結婚し上海(シャンハイ)に渡る湖都。その地で湖都はドレスを作る店を始めるが、サジットは独立運動の -
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氏家ひなこは、幼い頃に両親を亡くし、財産家の祖父に育てられた。祖父の死後、高校卒業と同時に、信頼する顧問弁護士の甥・堤英心と結婚した。ところが、夫の英心は異常なほどの愛情過多で、愛情の表現だと言っては彼女のことを虐待する。ひなこはついに離婚を決意し逃亡をはかった。しかし、簡単には離婚できない。顧問弁護士の恩田を説得しなければ離婚は成立しないのだ。書斎で自分が虐待されている証拠写真をみつけ、それを持って恩田の事務所まで行ったが、恩田はすでに故郷の萩で隠居生活してるという。英心の追手が来て、捕まりそうなところを、風間と名乗る男に助けてもらうが…!? ●収録作品 死が二人を別つまで/月下香小夜曲
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女子大生の大賀満ちるは、3月に卒業したら故郷の九州に帰って結婚することが決まっている。婚約者は写真で見ただけの、全然好みでない男。しかし、相手は資産家なので、傾きかけた父親の会社を救うためには、むげに断ることはできない。ヤケになった満ちるは、友人の結婚式で偶然にぶつかった男に、突然「わたしの愛人をやる気ありませんか?」と声をかけた。3次会まで行って、ふらふらの満ちる。気がつくと、自宅のマンションまで運んでくれたのは、さっき彼女が声をかけた、氷河と名乗る男だった。彼は自分が愛人にふさわしいか試験してみて、合格なら連絡をくれ、と言ってきて…!? ●収録作品 時計じかけの愛人/ブルー/秘めごとの夏
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15世紀末から16世紀初頭。イタリアは小国家に分立して抗争に明け暮れていた。そんな時、ヴァチカンの法王の息子・チェーザレは、枢機卿職を辞任した。法王に次ぐ高い地位を捨ててまで彼が望んだのは、死んだ弟・ホアンに与えられた教会軍の司令官の地位だった。法王領を狙うヨーロッパ諸国から直接自分の手で守り、領土を広げるため志願したチューザレ。しかしチェーザレの本当の目的は、一国二国の国盗りではなく、イタリア全土の統一だった。そのために邪魔なものはどんな手を使ってでも排除した。そして利用できるものは何でも利用した。たとえそれが愛する妹でも…。 ●収録作品 チェーザレ・ボルジア/影−オンブル−/北の国の野ばら
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2年前までは、なんの取り柄もない普通の女の子だったありさ。だが、人気デザイナーのローラン・クレールとの出会いをきっかけに、スーパーモデルにまでのぼりつめた。そして、秋のコレクションが終わって、彼女が20歳になったら、ローランと結婚することになっていた。しかし、ローランのひとり息子・ジュールは、ありさのような小娘と、大御所の父との結婚に反対だった。父の名声にあやかりたいだけのつまらない女だとローランに分からせようと、彼女を誘惑することにした。ところが、初めはその気がなかったジュールなのに、次第に彼女に本気で魅かれていき…!? ●収録作品 ミューズ/真夜中すぎのシンデレラボーイ/とじられた夜
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私立宝永学院の文芸部所属の姫宮暁(あき)。彼女は小説を書く時に横になると、物語が浮かんできて、熱中しているうちにいつのまにかトランス状態に陥ってしまう。その状態を見た、顧問の壬生先生に病気だと言われてしまい、ショックで部屋を出ていく暁。その時部屋にいた文芸委員の栗栖(くりす)は、文集に載せる自分の原稿がまだ終わってなかった。そこで、途中までしか書かれていないが、暁がトランス状態で書いた「暁の姫君」を無断で掲載してしまった。その後、暁と栗栖と壬生の3人の周りで「暁の姫君」を真似たような不気味な事件がおき始めた。どうやら「暁の姫君」は暁と壬生の2人の前世に関係が!? ●収録作品 暁の姫君/永遠の好
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貴和子は、深町建設の会長の娘で、秘書も兼ねている。彼女は海外支社の秘密調査のために香港に出向いた。しかし、調査報告をするはずの現地社員のマーク・イーハンは何者かに殺されていた。そして、彼女自身も、イーハンが盗んだ黒い手帳を持っているという怪情報のために、マフィアの若きドンのリュウ・ウォングに拉致されてしまった。手帳には、日本、タイ、香港をまたにかけた大きな売春組織の顧客が書かれていたのだ。いずれも著名人ばかりで、警察もマフィアも欲しがるリストだった。しかしリュウは、それを探し出すまでは彼女の身を守ると約束してくれて…!? ●収録作品 キューピッドの降りた夜/シャングリラの庭で/いっしょに朝ごは
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貴和子は大手建設会社会長の娘で、現在妊娠中。おなかの子供の父親とはワケありで結婚できないのだが、子供を堕ろす気はまったくない。ところが彼女の父親に話せば、堕ろせと言われることはまちがいない。頑固な父親も、生まれたかわいい子供の顔を見ればきっと喜んでくれると思い、貴和子は偽装結婚を計画。その相手に選んだのが、父の部下でエリート社員の上杉だった。貴和子は以前、上杉が冷たく女をフッたのを見ていて、彼ならば別れる時に面倒がないと考えたのだ。でもそれは友人の代理で冷たい男を演じていただけだった。自分も未婚の母に育てられた彼は、片親になろうとしている貴和子の姿を見て逆上し…!? ●収録作品 キューピッドの
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留奈は、オペラ歌手をめざしてイタリアに留学している。ミラノ・スカラ座の研修生になって2年。世界的な名指揮者のジャンニ・リナルディに、一晩共に過ごせば、今度のオペラ“椿姫”で役をあげると言われた。やっと巡ってきたチャンスのために、女の武器を使おうとした留奈。リナルディは指揮者としての名声に加え、女好きでも有名だった。留奈は、一度はヴェネツィアのホテルの部屋で彼を待っていたが、思いとどまり雨のふるヴェネツィアの街へ飛び出す。そこで青慈・レベッキーニと出会った。彼はイタリアオペラの大スポンサーの息子で椿姫の演出家だった。彼に本気で魅かれていく留奈は!? ●収録作品 黄金のモザイク/薄薔薇色にふりつも
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舞台美術家をめざす玲は、母親と共にイタリアを巡っていた。宿泊先のフィレンツェで別荘のスケッチをしていた玲。そこで、別荘の持ち主の青年貴族・ブルー・レベッキーニと出会う。そのまま2人は一夜を共にした。夢のような一夜が明けると、横には彼の姿はなかった。代わりにいたのは、手切れ金を用意したブルーの執事だけ。それ以来、玲は仕事に生きると決心した。それから4年後。玲は舞台美術の仕事に就いていた。ある日、イタリアオペラの舞台装置の打ちあわせのときに玲の前に現れたのは、4年前に自分を裏切ったブルーだった…!? ●収録作品 今宵かぎりのイエスタディ/綺羅星わたる/十七の花冠/くちびるに刃
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妹の末っ子で幼い頃から心臓が弱かった仮名子。彼女の家庭は複雑で、長男の総士は、離婚した前妻の子供。次男の忍は、後妻にきたお母さんの連れ子。そして、後妻から生まれた仮名子。彼女は忍のことが大好きで、子供の頃は忍と結婚することを夢見ていた。だが19歳になった仮名子は、長兄のすすめでお見合いをすることになる。いくら好きでも、法律上結婚などできない忍への想いを断ち切るため、政略結婚と知りつつ、見合い相手の三木と一緒になることを決意した。ところが結婚式の当日、忍のおばあちゃんと、医者の清水先生から重大な事実が明かされて…!? ●収録作品 薔薇の実を食べた?/隣のケンタウロス/チェックイン!/魔性の夏