あらすじ
昭和10年、戦争の影が忍びよりつつある激動の時代──。洋服店の娘、湖都は遠縁にあたる男爵家の次男、将臣と婚約する。そんな折、英国大使館での舞踏会に出た湖都は、スパイ騒動に巻きこまれ英国海軍将校のサジットと知り合い…。昭和の初めを舞台に描くドラマチック・ロマンス第1巻!
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Posted by ブクログ
誰が何と言おうとこれ★5です。
独断と偏愛万歳☆
当時ハマったな~。
さいとうちほ先生の真骨頂が全部詰まってます。
文豪トルストイの小説をひとつのモチーフとして、ドレス、制服(白い海軍服!)、恋、英雄、死、タフなヒロイン。
いわば宝塚的なロマンをこれでもかと満たしてくれる本作は間違いなくさいとう先生の代表作。
本当のこと言うと、続編のマグノリアワルツまで入れて★5です。
舞台はワルツは白い~が2.26事件前夜の昭和日本、マグノリア~が印度~上海・満州まで広がります。
~ちょっとネタバレ・注意~
マグノリアワルツではヒロインの恋愛面で一見、逆転劇があるように見えますが、実はさいとう先生の中では連載開始当初から最後の展開までのストーリーが既にあったそうです。
最後~~さんと一緒になる?っていうところまでね。
つまり逆転というより調和--円舞(ロンド)の完成なのです。
ただ、フラワーコミックスという舞台ではそれが出来なかったそう。
プロは掲載誌及び読者層も当然のように計算してエンターテイメントを描くのですね。さっすが。
ある意味かつてない正統派な少女漫画であるこの作品、是非一度お読み下さい。
出来れば一気読みがお奨めです。
ヒロインに
めちゃくちゃヒロインに都合よく進む話です。
まあ漫画だからと思えないのはヒロインがあまりにも自分勝手だから。
「はいからさん」のハーレムとは全然違ってがっかり。