太平洋戦争研究会のレビュー一覧

  • 東京裁判の全貌

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    軍国主義へと突き進む日本の中心となった被告人たちを擁護する気は毛頭ないが、裁判官は概ね検察寄りであり、ここまであからさまに「勝者が敗者を裁いた裁判」だったとは。それでも愚かな戦争によって多くの命が犠牲になった責任は免れない。

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    2025年08月26日
  • 太平洋戦争全史

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    真珠湾攻撃から終戦までに至る戦局の流れを辿るのにはもってこいの一冊。いかに無謀な戦争であったかを改めて痛感する。

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    2025年08月19日
  • 101人の人物で読み解く太平洋戦争

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    個人的に列伝を読むのが好きなのだが本書もその形式に属す。太平洋戦争に関与した101人だが軍人だけではない。東條英機が諸悪の根源みたいな扱い(昨今は減った様にも思う)だが寧ろここまでの状態でバトンタッチさせた方にも問題はあるだろう。当時の日本人が強く支持した近衛文麿が日中戦争にケリをつけておけば展開も変わったのではなかろうか。そういう意味では本書が言う伊藤博文などの明治の政治家達に及ばず壊滅的敗北を喫する事になるという趣旨は頷ける。現場の軍人が有能でも上役たる人物達が英雄的且つ玉砕思考に取り憑かれていた事も勿論敗因の一つではある。
    長々と歴史書を読むよりも人物を通しての戦争史なので分かりやすかっ

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    2025年05月14日
  • 写真が語る満州国

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    豊富な、そして貴重なモノと見受けられる写真を添えて「満州国」に纏わる事柄を語る一冊である。読み応え、写真の見応えが在った。
    日露戦争の辺りで大陸に権益を求めてそれを獲得して行き、中国大陸での様々な行動という前日譚のような事柄が在って、やがて満州国が建国されて行き、満州国での産業活動や文化活動や建設や入植が在り、日中戦争や太平洋戦争という局面になり、戦争に敗れて満州国の経過に幕が引かれる。そうした経過が非常に判り易く纏められている本文が在るが、本文の各章の始めに貴重と見受けられるモノも含む豊富な写真を説明を添えた形で示している。時間と空間を越えて「満州国」というモノが登場し、姿を消して行く迄の経

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    2025年03月22日
  • 写真が語る満州国

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    満州国の写真集。ビジュアルから満州国を理解したい場合の入口になる。勿論文章は簡潔ではある。

    「満州国は私の描いた作品」とのたまわった岸にとっては満州は巨大な被検体に過ぎなかっただろうし、もう少し理系にシフトしていたら、丹下の前に岸がいたのかも知れない。

    もし父が満州国で生まれていたら今自分は存在していただろうか、と改めて考えさせられた。もし小倉に原爆が投下されていたら。

    高久書店にて購入。

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    2025年09月06日
  • 東京裁判の全貌

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    極東軍事裁判が事後法・法律不遡及に反した、眉唾物の裁判である事を前提とした、文章は少し簡素だがよくまとまっている一冊だと思う。

    文章がコンパクトな分、図表や写真は多く、ビジュアル的に入り易い。今後読み返す事もあるだろう。

    谷島屋書店本店にて購入。

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    2025年08月31日
  • 写真が語る満州国

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    20240829-0905? 写真が豊富。昭和7年から20年までのわずか13年で消えた実験国家の成立前後の事情について簡潔な説明があり、ここを読むだけでも昭和史の一端が理解できる。私は満鉄調査部の成り立ちとその後に興味があったので、岸信介が満州国の産業開発5か年計画などに深くかかわっていたことも知れたのは大変興味深い。写真の出所がNDLなのも、憲政資料室かなあと思ったり。

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    2024年09月16日
  • 101人の人物で読み解く太平洋戦争

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    太平洋戦争に関わった101人のキーパーソンに触れながら時系列でその内容を紐解いていく構成。各個人にこれだけフォーカスする構成のものはなかなか見られないと思うので、書店で手に取ったが、非常に面白い内容だった。

    独ソ不可侵条約締結時の動揺や、ポツダム宣言受諾をめぐる逡巡、そして玉音放送を前にしたクーデター計画など、リアルで生々しく迫り来る臨場感を感じた。

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    2023年08月17日
  • 写真が語る満州国

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    興味深い写真が多数掲載されている。重工業の発展、日本社会の貧困を背景にもつ開拓民の生活、都市の賑わいや国際化を示すものなど、幅広い。

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    2025年09月20日
  • 写真が語る敗戦と占領

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    マッカーサーと昭和天皇が並んで写っている写真。誰もが一度は目にしたことがあるとおもうが、あの写真に映る二人を見て長年勘違いしていたことがある。それは二人の年齢についてである。昭和天皇は当時四十代、対するマッカーサーは六十代。本来なら(左に映る)マッカーサーの方が歳上なはずであるが、右にいる天皇の方が疲れた表情なのか、敗戦国の主人だからか、年老いた様に見えてしまう。この写真自体がマッカーサーのラフなスタイル、天皇との身長差を意識して、よりマッカーサー自身を強く威厳のある様に写したという、戦略的な面もあったと言われる。私はその戦略に思いっきり乗せられてしまったようである。
    こんな風に、写真は撮り方

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    2025年07月17日
  • 写真が語る満州国

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    ネタバレ

    写真が語る満州国

    著者:太平洋戦争研究会
    発行者:喜入冬子
    発行:2024年7月10日
    ちくま新書

    日本が満州に溥儀を立てて成立させ、経営をしていた満州国について、当時の写真を多く集めて語っていく、なかなかの労作。各章、前半に写真をたくさん掲載し、後半に文章で歴史を語っていく。したがって、文章自体がコンパクトにまとまっているので、満州の歴史を知るために辞書的に置いておきたい一冊でもある。

    もちろん、詳細まではカバーしていないが、これぐらいのことを知っていれば全体像を掴むには十分だろうと思われる。

    とくに満州国の歴史に詳しくはないが、意外なことが書いてあった。知っている人には意外でもなん

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    2024年09月27日
  • 図説 写真で見る満州全史

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    戦後生まれの私は、満州に行った父親の当時の写真を見たくらいで、今まで何も知識は無かった。当時の写真や現存する建築物等の写真を見ながら、当時夢を見て満州に渡った人々の気持ちに思いを馳せるのに絶好の写真本である。

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    2017年09月01日
  • 太平洋戦争の秘密

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    太平洋戦争の主要な戦闘がまとまっている。

    どのような流れで戦争が進み、そして、終戦に進んでいったか。太平洋戦争の流れを押さえるため、また参照用としては良い本だと思う。

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    2013年04月24日