寝舟はやせのレビュー一覧
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ショートホラーとして楽しめる「隣人」の語る怪談、主人公の冷静に見えるけど確実にバグっている感覚での分析、物語全体の流れ(特にコミさんという新たな奇人の登場)など、色んな楽しみどころがあった。
登場人物がみんな普通の感覚から程遠いところにいるために、ホラー要素がこちら(読者)の身に切迫する感じがなく、日常生活に支障をきたさないタイプの怖さなので、気楽に読む事ができる。
(主人公が「怪談は夜に読むと怖い」という感覚を持っていたのは、やや意外だった。)
1を読んだ時にはそれほど続きを読もうとは思ってなかったが、読めば読むほど意外とクセになる面白さかもしれない。いずれ3も出ると思われるが、ライトなホラーを読みたくなった時に、多分手にとることになると思う。 -
Posted by ブクログ
正体不明の怪談好きの"友人"と奇妙なマンションでの日々を描くホラー小説のシリーズ二作目です。
主人公は前作同様、怪談を語る怪異の"友人"と仲良くする仕事を続けるタカヒロ。前作で彼を悩ます母親の問題から解放された彼は、それでも相変わらずこのマンションでの仕事を続けている。701号室の"友人"と、705号室の少女と、プラスその他諸々の事象たちと仲良くやりながら過ごしていた彼は、前作とはまた違う奇妙な事象に見舞われていた。バイト先から連れて帰ってしまった厄介ごとに、前職の年上の後輩のストーキング、前作ではあまり聞かなかった"友人"の口から時折出てくる特定の個人の名前たち…彼はこのまま無事に住み続ける(もしくは安全に退去する)ことができるのか――。
前作から続けて今作も読んでしまいました。淡々とした語り口と、普通の真っ当な人と思わせてやっぱりどこかぶっ飛んでそうな主人公が少し癖になりそうなシリーズです。今作はうっかりバイト先から何かを持ち帰ってしまったり、相当にヤバい度合いの高い前職の後輩に部屋を譲る話になってしまったりと、なかなか意外性のある話も含まれていました。特に前職の後輩さんのキャラが強くて…無事におかえりになれてよかったですね…本当に。
ますます今後の展開が気になるようになってきました。次作が出たらまた読んでいきたいと思います。 -
Posted by ブクログ
正体不明の怪談好きの"友人"と奇妙なマンションでの日々を描くホラー小説です。
主人公は家族に難ありで苦労人の二十歳の男性。死に方ばかりを考えていた彼は、ある時『今すぐ人生がどうにかなってもいい人』を募集している住み込みの仕事の求人を見つけ、募集先からやめた方がいいと何度も諭されたのを押し切って応募、採用された。仕事内容は隣に住んでいる"友人"と仲よくすること。その"友人"は明らかに人ではないのだが、とにかく怪談好きで、毎日のように怪談を話してくる。「友達に聞いた話なんだけどね」を枕詞に始まるそれは、あくまで架空の話で、その内容を信じてはいけない。しかし、時にその怪談は現実の彼の生活にもリンクしてきて――。
怪異が語る怪談を聞く、というのはある意味逆の千夜一夜物語か何かのようで面白い題材だと思います。「友達に聞いた話なんだけどね」で始まり、「怖かった?」と聞く"友人"の言葉で終わる怪談。中にはぞくぞくとして印象に残る話もあるのだけれど、「怖かった?」に対して「怖かったよ」と答えるタカヒロが淡々とどういうところが怖いと感じるか、ということを冷静に考えているためにほど良く怖さ加減が薄められている感じがします。
というか、こんなとんだ怪異だらけのマンションに正気を保って住み続けていられるタカヒロが一番危ないんじゃないかと思わずにはいられない出来事のオンパレード。今後も彼が上手くやっていけるのか、それとも侵してはいけないルールに抵触したり、それ以外で何かが起きたりしてしまうのか…今後の展開も楽しみなお話でした。
淡々とした主人公の語り口が癖になりそうなので、このまま続編まで読んでしまおうと思います。
怪異だらけのマンションで、人間ではない"友人"が語る怪談を聞く、少し変わったテイストの怪談小説でした。 -
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やわらかめのグミと怪談が好きで、雨が降ると「かぜひかないでね」とか言ってくれる化け物
前作を読んでから間があいたので、この登場人物(人物というかなんというか)どういう人?だったっけ?と思う部分もあり
一部だけ語り手が変わったり、謎の家族が出てきたり?
色々と???となるところがあったけど
きっと主人公が分からないところは読者も分からないのではと思った
隣人含めたそのアパートに住む怪異たち、主人公を取り巻く生きた人たち
化け物が登場するからホラーという位置付けであるだけで、これは日常会話劇、なのでは
前作のときよりも、タカヒロが隣人の扱いに慣れてきて遠慮がなくなってきてるのも良い -
購入済み
読了
入居条件の方もそうですが、怪談詰め合わせみたいな感じなのに怖いというよりポップでコミカルで
でもなんだかだんだん切なくなってくるような気がしました。
他の方も書いてるけど生肉が可愛いです。
数人の視点を介して作中がどんな世界観なのかを自分で組み立てていく感じがしました。
終始一人称形式なので合わない人は合わないかもしれませんがなんだか引き込まれる。
あとまぁ怪談好きじゃない人はあんまりこれ読まないと思うので、そういうのある程度大丈夫だとは思うのですが
ちょくちょくぐろくはないしスプラッタとかでもないんだけど、絶妙に気持ち悪いなぁと思う話がいくつかあります。
ただ入居条件もそうですが、出てくる人達になんとなく愛着が湧いてしまう感じがします。
この作者さんの新刊が出たらまた買いたいな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ内容は全然ほのぼのしていないんだろうけど、上位怪異の隣人と主人公:タカヒロ(本名はキラキラ過ぎて嫌いだから名乗っていないらしい) の関係性ややり取りがとてもほのぼのしているように読めた。
依頼主との面談の際に、とても引き止められながらも人生どうなってもいいと覚悟してやってきて、そのまま指定されたマンションの702号室に住む。
701号室(怪異)の良き隣人として過ごす中、隣人から日々怖い話を聞かされる。
主人公はそれよりも生きた人間や熊の方が怖いと思っていたし、隣人の話は架空と割り切って聞いているが、時々現実でも怪異が起きながらも主人公はそれを受け入れて割り切っている。
6階は出入りできるが施錠も無しに閉鎖されている。
5階以下は短期入居者なら可能。
7階は隣人・タカヒロ(時々ベッドに鋏腕のふくらみ)・子供の幽霊がいることを確認。
最後は子供の霊が動物園に行きたい、と首だけでタカヒロに連れて行ってもらって、子供の霊の昔の友達に会って終わり。
この本だけだったら、え?これで終わり?伏線回収無しの宙ぶらりんで終わり?ってなっていたけど、2もあるみたいなのではよ買って読む。
日常浸食ホラーは漫画で耐性ついたせいか、怖さを読むためというより関係性を読むにあたってこの本が好き。 -
購入済み
独特の恐怖
入居条件が隣人となかよくすること、っていう物件、しかしその隣人が・・・、というホラー。
しっかり怖い、というか危ないところもあるのだが、主人公は淡々として動じないのでそれが独特の雰囲気になっている。