ドゥーセのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ探偵:レオ・カリングが披露するラストの公開推理パートが他のミステリーではあまり見ない、「犯人に嫌がらせをして、自白させる」とかいう容赦ない方法をとるのが、個人的に新鮮で面白かった。
物語の形式で犯人が察せてしまう部分はあるが、犯人の頭の良さ、異常性、途中の行動が錯綜する場面等は読んでいて、かなり楽しめるものだった。
少し残念なところは「とても読みにくい」こと。
言葉のリズム等は気にならなかいが、シンプルに平仮名が多く、読んでいて疲れる。
『アルジャーノンに花束を』のように、意味のある平仮名かと最初は思ったが、そんなことも無いため、個人的にその点だけ低評価という感じ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「これが面白い!」というカバーに覆われていた本書を、興味本位で購入。しばらく積読していたが、諸々から逃避するために読み始めた。
超超超ネタバレ含みます。
良かった。良すぎた。
途中からそうだろうなって思ってたけど、これが所謂、叙述トリックね??って感じ。
読めば読むほど、ファビアンも、ルネスタムも、ましてやスティナでもなくて。
だから最後に、スティナ…ボールズ夫人がどんどん怪しまれてるところで、いやいやカリングさん、そんな訳がないでしょうに!と思ってた中での、「僕なんだ!」が衝撃的だった。
「やっぱりそうじゃねえか!!!」って気持ちと、「いやでも夫人を庇っているだけなのでは???」の気持ちで -
Posted by ブクログ
「これが面白い!」「なんか読みたい」ときはこれ!
水色のカバーにガツンと大きなゴシック体が目に飛び込む。
2024年に中公文庫から出された本書は大正には書かれ、昭和には訳されていたらしいが、今回初めて手に取った。
探偵レオ・カリングが高名な細菌学者で法医学者のスミルノ博士の日記を取り出すところから物語は始まる。
日記は去年の初めに起きた、殺人事件が主として記録されていた。
警官とのつまらない諍いで警察署に連れてこられたスミルノが、知人女性と遭遇する。そう、警察署内で。彼女は殺人事件の容疑者になっていた!
法医学の専門家ということもあり捜査に加わるスミルノの他、依頼を受けた探偵レオ -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに推理小説を読んだら結構面白かった。
あまりにもルネスタムが怪しかったから、逆にこれは博士が信頼できない語り手か?と何度も思ったけれど(スミルノ博士死んでるし。怪しすぎる)そう結論づけることができずにそのまま読み進めてしまった。案の定スミルノ博士が犯人だったのが悔しい。手紙の内容を明らかにしないのが怪しいなと思ったけどそこはあまり本筋には関係しなかった。むしろスミルノ博士が妄想に囚われる性質があることを見抜かなければならなかった。序盤、太陽の元で博士は内気なり、夜中には本来の自分になれる、という記述があったがさすがにこのヒントです妄想に辿り着くことはできなかった。二重人格も考えたけれど -
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ネタバレこの本は構造が凝っていた。部屋の構造や、事実関係、謎解きのプロセス等、分かりづらいところがちょいちょいあったが、最後「おお~」っとなった。日記で語られる形式がこの話の肝で、ロリータを読んだ後にチャットと話し合い、「日記だから真実が語られているとは限らない。日記の筆者の思い込み、都合の良いように書いていることを考慮する必要がある」ということが書いてあったが、まさにそれを使ったトリックで、盲点だったと思った。裏切りがダブルにもトリプルぐらいもあった。最後の探偵による付記で、博士自身の目線から離れてこの状況を見直すことで、この話で長い時間をかけて描かれていた状況ががらっと変わってしまう、そのトリック
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Posted by ブクログ
感想を書く上で、最も難しいジャンルはミステリーである。面白かったところを書きたいのに、それを言っちゃうと致命的なネタバレになるからだ。本作も例に漏れず、ネタを知っているとそうでないとでは物語の感じ方が大きく変わる。さて、ミステリー好きの人物であれば、「フーダニット、ハウダニット、ホワイダニット」という言葉はご存知だろう。それぞれ、殺人を誰がやったのか、どのようにやったのか、何故やったのかを表すものだ。ミステリーで謎解きを進める上での骨格であり、どの要素をメインとするかで、そのミステリーの方向性が決まる。本作は「フーダニット」に全振りであり、それ自体が強みだと思う。これ以上はネタバレになるので
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Posted by ブクログ
ネタバレ本屋でのカバー表紙に惹かれて購入。
ミステリーということしか分かっていない状態で読んだ。
1917年に出た本ということで、100年以上の時を経てから読むことになる。普段はあまり海外作家の本を読まないので分からないが、読点が非常に多くてその点が読みづらかった。そういうものなのか?
犯人がずっと分からない状態で進行していき、個人的には最後まで誰なのか分からなかった。
スミルノ博士が犯人と言ってもアリバイがあるじゃないかと思ったが、カリングがそれを崩して見事に見抜いていて流石だった。
登場人物への感情移入は正直難しかったが、この時代に出されたミステリー小説としては非常にクオリティが高かったのではな -
Posted by ブクログ
古典ミステリでしか摂取できない良さってあるなぁ。
この燻ったような雰囲気がいい。
書き尽くされた叙述的なトリックでありながら、とても新しいような気持ちにさせる。
スミルノ博士の理性的でありながら、どこか狂気を感じさせる日記がおもしろい。人の日記を盗み読むのって、読んでるこっちもどこか遠慮のようなものを感じるし、スミルノ博士がすごく詳細にその日の出来事を書いてくれるのでワクワクもする。
出てくる人物がみんな胡散臭くて怪しくて、しかしスミルノ博士自身も酔っ払って警官に絡んだりだいぶ変。
ラストまで読み進めるとなんだかいろいろわかるのだけど、この薄気味の悪い不信感がたまらない。
スウェーデンミステリ