ピーター・ブラウンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
無人島に流れ着いたロボットと、無人島に住む動物たちのお話。
仲良くなるのはなかなか難しいが、動物たちの言葉を理解して、仲良くなっていくロズ。
がんの卵をかえして、キラリを育てることになった。
ロズがロボットに思えない。本当の母親のようにキラリに接している。
そして、動物たちもそれを応援する。
キラリが南の海に渡った後の冬がとても寒かったが、ロズが火をたいてあげ、動物たちをあたたかく過ごせるようにしてあげる。
ロボットだからできること、自分ができることで恩を返している。
自分の存在意義を「わたしはみなさんのお手伝いをするためにいるのかもしれませんね」とロズ。
心に染みる言葉。
しかし最後が、 -
Posted by ブクログ
全く期待せずに読んだのにめちゃめちゃ良かった。
まじで!
めちゃめちゃ良かった。
ロボットが動物と仲良くなる物語と聞いて、しかもこのリアリティのかけらもない絵を見てうっすら予想するファンタジックでゆるふわな子供だまし感は、完全にゼロとは言えないと思うけど、読み進めるにつれてそんな些末なことはどうでも良くなってしまった。
少なくともゆるふわでは全く無かった。
ロボットファンタジーの装いをした、命と友情と正義を真摯に描いた激アツ物語だったし、実は深く広く設定されたSFへの入り口も感じる。
のどか森の動物会議みも感じる。
もしこれが最初に修得した擬態と演技の賜物だったら切ないな。
結局心はないわけ -
Posted by ブクログ
子どもが必ず夢中になる本。と、帯に書かれていたが、大人にもオススメです。読後はホッコリ。前半部分は緩やかに進み後半部分はハラハラドキドキ最後は少しホロリとする場面もあり、小学生高学年ぐらいから読んでもらいたい本です。私としては、今話題のプログラミングについても考えさせられる内容でした。なるほど野生の動物は天然のプログラミングを持ち合わせている。そしてA I時代への警鐘なのか、作者はそのようなつもりでかいたのではないかもしれないが、ロボットの良い面と怖い面が描かれていて、これから大人になる子ども達には是非読んでもらいたい。しかし、最近このような本を読む子どもが減っているような気がするのは、私だけ
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Posted by ブクログ
ネタバレ仕事で使ったので一度丁寧に読んでみようと思った次第。少し前に映画化された模様。アニメーション映えしそうだったので機会があれば映画も観てみたい。
なんといっても読みやすい。本文は全部で八十の章に分かれており、ご丁寧にそれぞれ副題も付いているが、一つ一つが短めで中には一ページ以下の長さのものもある。細かく章が分かれているおかげで場面や視点の転換が分かりやすく、中断・再開にも心理的負荷が少ない。短時間でいくつもの章を読み進めることができるので達成感もある。本書のターゲット層は小学校中学年から一般まで、であるからして、上記のようなメリットは意図的に設計されたものだろう。
細かな設定は内容にも -
Posted by ブクログ
ロボット運送船が嵐で遭難し、箱に入れられた5つのロボットが無人島に漂着する。4つの箱は壊れ一つだけが島に打ち上げられる。好奇心に満ちたラッコたちがやってきて、箱をいじっているうちにロボットの起動ボタンを押してしまう。そして、ロボットが動き始める。
ロボット・ロズは、無人島で一人(一体?)動き始める。次の嵐の日に、ロズは強風で木から落ち卵を温めていたガンとその巣を壊してしまう。親鳥と卵も死んでしまうが、ただ一つ残った卵がかえりヒナが生まれる。ガンの雛は、ロズを母親と思い二人は家族として暮らし始める。
人工知能として野生動物たちの言葉を理解するロズ。冬になると仲間と南へ向かう雛(キラリ)を送り出