唯野未歩子のレビュー一覧

  • 正直な娘

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    感覚的で、嘘のない、青少年向け小説。

    なーんだ、こういう青少年小説がちゃんと日本にもあったのじゃない、と思った。

    ただ、全体的にみんなちょっと不良な感じが否めない。
    みんなを取り巻く状況はなんだかちょっと嘘くさい。

    でも、なんとなく、主人公が感じている物事って嘘じゃない気がするんだよなぁ…。

    なんかちょっと変な感じで、不思議な小説だった。

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    2019年01月05日
  • 三年身籠る

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    「BOOK」データベースより
    冬子29歳、ただいま妊娠9ヵ月。まごうことなき妊婦である。しかし十月十日を過ぎても子どもは産まれてこない。―個性的な女優が映画制作に先がけて初の小説に挑戦、不思議な傑作が誕生した。書き下ろし長篇450枚。

    これはアイディアも突飛でとっても面白いし、文章もかなり達者で川上弘美を思わせりるユーモラスさがある。ありえないファンタジーなんだけれども妙にリアルな手触りがある。うーん女優さんが書いたのかあなんて偏見かもしれないけれど大したものだと思います。

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    2016年08月21日
  • ほんとうに誰もセックスしなかった夜

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    書かれているのは時間、である。
    あのひとと私が経てきた時間の差を埋めるように、ゆっくりと重ねられた言葉である。

    完全にタイトル勝ちな題名である。
    できれば裏表紙の梗概も帯の惹句もなにも見ないで読んだ方が良いかと思われる。
    何ならこの題名も意識しない方が良いかもしれない。

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    2015年02月03日
  • 花曇り (『青きを踏む、花曇り、その他の短篇』より)

    購入済み

    終わりの方で納得。

    自分は自分だけのもの。でも、本当になりたい自分になることができないー…。そんなジレンマが痛々しいような、でもどこか、夢見心地のような、不思議な文章に引き込まれた。
    不思議な違和感も終盤で納得。

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    2014年10月03日
  • 三年身籠る

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    十月十日を過ぎても赤ちゃんが産まれず、三年が経過してしまうタイトル通りの話。京極夏彦のウブメの夏を連想してしまったが、こちらはミステリーではありません。それにしても食べ物の描写が多く、食欲をかきたてられてしまう。

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    2013年07月11日
  • 正直な娘

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    ぼちぼちかな?
    主人公の、周りの人物の良いところ・悪いところをようくみていて、それでいて好きになれるところが素敵。

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    2012年03月21日
  • 三年身籠る

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    読み終わって冬子三年身籠る意味がわからなかった。普通に生まれるまでの間十月十日で物語れるんじゃないの?

    解説を読んで気がついた。周りの大人達に迎える準備ができていないということを。そこに気がつかないくらい、個性的なキャラが多かった。母親に対して辛辣な評価をする緑子が好き。

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    2012年03月17日
  • 三年身籠る

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    身籠った赤ん坊が十月十日で出てこないなんて、
    普通に考えればとてつもないホラーなんだけど、
    あまりにも淡々とした文章なので、
    普通のことのように思えてしまった。
    動物と違って人間だけは本来”生理的早産”で生まれ、
    立つことも歩くことも出来ないわけで、
    とにかく親に面倒見てもらわなくては生きていけない。
    赤ん坊が生まれたがらなかった理由は、
    親としての心理的準備が出来ていない両親への反抗か?
    でも、文章の中では、
    主人公が妊娠を継続したがったからだと書いてあったかも?
    何とも曖昧なのだが、その曖昧さゆえに、
    不思議な面白さを醸し出してる本であった。

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    2010年10月11日
  • 三年身籠る

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    映画化されているのは知っていた(西島さんが出演しているので)。
    ほのぼの系なんだろうな、と勝手に想像していたら、意外と壮絶?普通じゃないなぁという印象。
    なんで3年間妊娠していたかなぞ。意味あったの…?

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    2010年08月14日
  • 三年身籠る

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    夫婦関係の修復だったり、信頼関係を築いてゆく過程が3年間子供を妊娠する中で描かれてる。

    本の中に出てくる女の人たちは、とっても変わっているように見えるけど、
    実はどんな女の人でも持っている気持ちをはっきりあらわすだけの、普通の人なんだなと感じた。

    とっても不思議な話だったな。。

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    2010年04月23日
  • 三年身籠る

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    何と言っていいのか、不思議なお話でした。冬子も夫の恋人も一緒に赤ん坊の誕生を祝って欲しいと恋人のもとへ押し掛けてみたり、過去の恋人達のもとを訪れ、あなたは宇宙人じゃないかとか、変な病気を持っていてうつしたということはないかと尋ねてて廻ったりしていて、十分風変わりでしたが、それにも勝って、妹、緑子の自由奔放なところが印象に残りました。

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    2015年07月17日