トラヴィス・バルドリーのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
あなたは、珈琲はお好きだろうか?
お気に入りのカフェは?
あったとして、そのカフェの店主がオークで、もと傭兵。さらに、闊達で聡明な女性だったら?
このお話は、そんなカフェのおはなし。
店主の名はヴィヴ。腕が立って、格好良くて。
闊達で、優しい。シャイで、ね。
珈琲、私たちの世界でもおいしいけれど。
ヴィヴの世界では、まだ珍しいようで。
カフェラテは、受け入れられるのか?
正直に言うと、久しぶりの翻訳もの。久しぶりの創元。
ついでに言うと、久しぶりに夢中になって読んだ本。
洋物のファンタジー、私はあまり得意でなかったのだけど、これは……。
この本を珈琲の香りに包まれて読むために、わざわざスタバ行ってカフェミスト飲みながら読んだ。
うっかりソーセージパイなんて食べて、後悔したり。
だってね、ヴィヴの店には、シナモンロールが似合うと思って読んでいたら……。
いや。
夢中になりすぎて、一時間過ぎても居座りそうになったのは、ここだけの話。
ヴィヴがどう自分の店を軌道に乗せていくのか。
どんな人達と知り合うのか。
じっくり読んで頂きたい。
読み終わった頃には、すっかり私たちも常連になっている、と思うので。
ああ、本当に楽しかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレコーヒーに魅入られた元傭兵が稼業から足を洗い、カフェを開き、新たな場所を得る話。
ボロ屋を立て直し、協力してもらえる仲間を見つけ、だんだんと店が繁盛していき、メニューが増えていく辺りが面白い。
日本のライトノベルや漫画などでも見る題材なのだが、著者がアメリカの方と知って興味を持った。
主人公は強いが突出していない感じで、いわゆるチート系ではない。
セリフ回しや、キャラの悩み方、話の流れにアメリカ風味を感じる。
ファンタジー系の内容で登場する種族も多めなのだが、性別や外見に関する描写があまりない印象で、ヴィヴが女性だと途中までわからなかった。気にならない程度だったが、ジェンダー的な某をほのかに感じた。
キャラの外見の絵は欲しかったなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレオーク、ラットキン、サキュバス等々、だいぶファンタジーの知識がないとついていけないだろうなという印象。ラットキンはPSのウィザードリィの絵で想像してしまっていたので、表紙の可愛らしい姿で上書きして読み進めた。
主役はオークで、傭兵を辞めたばかりの女性ヴィヴ。街で新たにカフェを始めるが、不思議と縁に恵まれていて、建物を改装できる職人、コーヒーに合う焼き菓子を焼ける職人、接客や看板作りの腕の良い女性が次々やってくる。一歩間違えばご都合主義なんだけど、ちゃんとその理由らしきものも示される。どんどん店が形になっていくところは読んでいて楽しかった。
世の流れとして増えてきた表現ではあるが、わたしが女性であるせいか、女性同士の恋愛描写には正直気分が乗らないというか、少々蛇足のように感じてしまった。まぁ、もしかすると相手が男性でも余計な要素に感じたかもしれない。店を形にし、それを守るという展開だけでも充分だった。ただ、恋愛に関する描写は非常に控えめなので鼻につく感じはない。私がちょっと苦手というだけで、良いバランスだと思う。 -
Posted by ブクログ
前作『伝説とカフェラテ』の前日譚。傭兵稼業真っ只中のヴィヴが、怪我をして傭兵団を一時脱退させられ、静かな港町マークに置いていかれるところから物語は始まる。
「剣と魔法のファンタジー」は好きだが、鳥山明のかわいい系の世界観で育ってきたためか、シリアス・重厚な大人っぽい雰囲気や、ちょっと複雑な世界設定を元にした戦闘の局面になってくるとついていけなくなってしまう私。肝心要の、敵役のネクロマンサー“白のヴァリン”との戦いの詳細についてはなんだかよくわからなかった。
それでも、マークの町で、オーク、ノーム、エルフなどの色んな種族が入り混じって暮らす日常の場面や、そこでの出会いと別れ、読書の愉しみに目覚めるヴィヴの様子、ラットキンのファーンの営む本屋を立て直すという筋、は楽しく読んだ。そして、前作の読者へ向けての目配せともなっているエピローグが嬉しい。
そして面白いのは、メインの登場人物に女性が多いところ。ヴィヴも、その恋の相手も、戦う仲間も、戦う相手も。男性がいないわけではないが、脇役や出番の少ない役だ。その自然さが良い。 -
Posted by ブクログ
前作『伝説とカフェラテ』が大好きで、てっきり続編だと思って読み始めたら、前日譚だった
続編だと思い込んでいたから設定に入り込めず。かつゲームとかやらないからか種族名も馴染みのないものばかりで、カタカナ出されても種族名なのか固有名詞なのか判別できずに混乱。かなり読みづらかった
本屋さんの立て直し、作者のサイン会、読書会など、本好きにはテンション上がるエピソードもたくさんあるけど、ヴィヴとメイリーの話など、ちょっと入り込めないものも多かったなあ。自分のコンディションにもよるのかな
訳語も「鮭肉色」(サーモンピンクじゃダメなの?)、「八大地獄」(それ仏教用語では?)といったちょっと原文どうなってるのか気になるものもあった