アシュリー・ウォードのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ図鑑のような楽しさがあるが、写真はまったくない。ぽつりぽつりとイラストが掲載されているが、あとがきによればこれは日本語翻訳版オリジナルだそうな。博物学の楽しみを伝えるには写真は不可欠だと思う。「モモアカノスリのように、木の少ない荒涼とした土地で獲物を探すため、何羽かが積み重なって生きたトーテムポールのようになる鳥もいる。」とか書かれてたら写真で見たいじゃんよ。ぐぐっても見つからんし。
だがまあ、文章だけでも十分楽しめた。内容は多岐にわたり、原題"The Social Lives of Animals"にふさわしく、海洋生物から霊長類まで、社会性を築く動物たちについてエッセイ風にまとめられている。
ニワトリ
ニワトリの間には序列があるという。『動物のお医者さん』を思い出した。ヒヨコどうしで遊んでいるように見えても、それは序列決定の争いなのだという。
ネズミ
カルフーンの研究。「行動シンク」。ネズミが過密状態になると、行動に病理学的な影響が出るという現象。
ライオンはプライド。ハイエナはクラン。オオカミはパック。いずれも群れを指す。内実は似て異なる。
オオカミは生涯伴侶を変えないというが、群れの中で交尾できるのはアルファだけ、伴侶を持てるのは群れのボスだけとなれば、その印象は変わる。一夫一婦だとしても、ハーレムではないとしても。 -
Posted by ブクログ
書店でめくった時点で事例集かと思ったが、読み始めると著者の経歴語りが始まる。
少々混乱しながらではあるが読み進めていくと、この本がただの事例集や自分語りではないことに気づく。
この本は、事例集であることに変わりはない。
変わりはないが、しっかりと体系的に(進化論に沿って)章が進んでいく。
その上で、人間も含む動物とは、と考えさせられる内容であった。
個人的には、マイノリティ側の属性であるため、はぐれ者描写が多く心が痛む場面があった。
初めて動物行動学の本を読む方にはおすすめの本である。
しかし、私としてはある程度知っている内容が多かったため面白さで言えばこの評価とした。