アシュリー・ウォードのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
様々な動物たちの知られざる行動や生きていく知恵などが、いっぱい詰まっている一冊です。700ページもの分厚い本ですが、驚きや感動の連続で、スイスイ読めました。
「動物行動学」という学問を、ウォード博士が楽しく分かりやすく解説してくださっています。
コウモリ、シロアリ、ネズミなど、普段は敬遠したくなる生き物たちの社会も、この本を読むと「みんな生き抜くために工夫し頑張ってるんだ」と、思わず尊敬の念を抱いてしまいました。
人間だけが特別な存在だと胡座をかいていてはいけないと強く思いました。
【本書の内容】
はじめに
1章 氷と嵐の世界に棲む謎の生物
2章 シロアリはコロニーを守るために自爆する
3章 イトヨが決断するとき
4章 渡り鳥は「群衆の叡智」で空を飛ぶ
5章 ネズミ、都市の嫌われ者が私たちに生き方を教えてくれる
6章 家族の死を悼むゾウ
7章 ライオン、オオカミ、ハイエナが生き延びるための策
8章 クジラ、イルカ、シャチ、最も謎めいた動物
9章 類人猿の戦争と平和
エピローグ -
Posted by ブクログ
少しでも生物学に興味がある人に読んでほしい一冊。
本書では動物の社会的行動について研究した事が書かれていますが、決して読みずらいものではなくむしろ凄く親しみやすいものでした。
様々な動物について書かれていることもその理由の一つですが、まず始めに上げたいのは文章が細かく分けられていることです。大きく九章でまとめられていて、章ごとにそれぞれ見出しがついた文章で区切られているので、分厚い本ではあるが少しずつ読み進めることができて有難かったです。
また、ただ調べた事を書き連ねているだけでは無く、著者が実際に体験した事や思った事をユーモアも交えて紹介しているため、より親しみが湧きやすくなっていました。
私は本書の中でも特に「世界一ハチに刺された男」というのがお気に入りで、何度も読み返してしまいました。 -
Posted by ブクログ
700ページくらいある分厚い本書だが、最初から最後まで大変興味深く読んだ。手首が若干痛くなるのだけが欠点か。
動物の行動やその理由を紐解く内容で、様々な動物が登場する。これだけの知識を得るのに、著者は一体どのくらいの時間を費やしたのかと思うと頭が下がるし、知識を惜しみ無く分け与えてくれることに感謝する限り。
動物は思ったより、他者との関わりの中で生きていた。他者に依存したり、上下関係があったり、仲間の死を悼んだりと、まるで人間と同じ。(人間も動物なのだから、彼ら動物と分けて考える必要はないが、人間しか知らないのでどうしてもこういう感想になってしまう。)しかも、人間より好ましく思える部分もあった。
例えば、「ハイエナの社会は雌が優位」という点は羨ましい。人間を含めほとんどの動物は雄が優位だが、ハイエナ社会は完膚なきまでに雌が上位にあり、最下位の雌ですら雄より上のポジションとなるらしい。
動物は他者との関わりなく生きられない。人間を含むすべての動物がそうなのだ。それって、大変なことでもあるが、素晴らしいことだと思う。 -
Posted by ブクログ
出かける時はいつも本を持ち歩くが、この本の厚さはそれを許さないので、この夏休みに読み終えよう、そうでなければ読まずに終わると思っていた。
短い文章でいろいろな動物のうんちくがかかれているのかと思いきや、9章のテーマをたくさんの生物の例でじっくり突き詰めていて面白かった。
単独行動の大人しいバッタが突如、見た目も変わって大集団を作る理由や、ハダカデバネズミは何百匹というコロニーの中で、ただ一匹の女王で繁殖しているなどなど、知らないことだらけ。さぞ賢くなったかと思いきや、だいぶ溢れちゃってる自分の脳が悲しい。でも、人ってやっぱり他と何ら変わらない「動物」なんだなあと思う。力を持つ人の顔色を見て動くとか、恋愛に関する攻防とか、動物も同じことをしている。男女平等、男性も育児・家事をという近年の動きは本当は生態としては無理があるんじゃ?と思ったりして。
そして、人間が様々な種の数を減らしてることが改めて罪深いと思うし、ミサイルだ、核だと言って同種さえも殺し合ってる無意味さ。人間って生物は愚かだなあ。