林直樹のレビュー一覧
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メンタルヘルスのお勉強。
日本をはじめ世界で広く採用されている診断基準のDSM(アメリカ精神医学会『精神疾患の診断と分類の手引』)では、パーソナリティ障害とは、「その人の属する文化から期待されるものから著しく偏った、内的体験および行動の持続的様式」とされています。
■境界性パーソナリティ障害のおもな症状
・感情コントロールの障害
>見捨てられることを回避:人に見捨てられることに不安があり、見捨てられないためにはなりふりかまわず行動します。
>不適切な怒り:不適切で激しい怒りをコントロールできません。
>感情が不安定:情緒不安定で、短いサイクルで強い不快気分やいらだち、不安が起こります。
・行動コントロールの障害
>自殺企図や、そのおびやかしの行動:自殺するそぶりをして脅かしたり、実際に企てたり、自傷行為を繰り返したりします。
>2つ以上の領域での衝動性:浪費、性行為、アルコールやその他の物質乱用、無謀運転、むちゃ食いなど、自分を傷つける可能性のある衝動的な行為をします。
・対人関係の障害
>ストレスに関連して生じる妄想念慮や解離症状:一時的なストレスに関連して、妄想的な思い込みが生じたり、重い解離症状が出たりします。
>慢性的な空虚感:生きている実感が持てない、自分は空っぽだ、などのむなしさの感覚を抱いています。
>自己同一性障害:自分自身のイメージが安定せず、自分はどういう人間なのかという感覚や確信が持てません。
>不安定な対人関係:安定した対人関係が保てません。たとえば、理想化とこきおろしの両極端に激しく揺れ動きます。
■認知療法:認知の偏りやクセを変えていく治療法
認知への働きかけ
1自覚:さまざまな認知のクセがあることを自覚してもらいます。
2検討:その認知は正しいのでしょうか?ほかの考え方も可能ではないでしょうか?
3再考:そうした認知のクセをとらえ直すように促します。
4変化:最も変化しにくい、中心にある思い込みを変えていきます。
■援助者の在り方
1過剰に反応して振り回されない
2過度に自分の責任を感じすぎない
3できないことはできないと言う
4改善には時間がかかると考えて、あせらない
5本人の行動は、本人に責任があるという姿勢を貫く
6本人だけでなく、自分も変わっていく
7相談する相手を持つ -
Posted by ブクログ
地方再生に関しての本。クマモンやB級グルメの意味のなさを語ってる点は面白かった。
クマモンについては、わざわざ東京からくまもんに会いにいく人は少ないわけで、基本は県内の人たちの盛り上がりとなる。同じ区域内で消費が行われる事は悪い事ではないが、大事なのは区域外からのお金を入れる事。
商売でも何でもそうだけど、人のポケットから自分のポケットにお金を入れる事が構造で、それを自分のポケット内でやっても意味がない。
つまり、全て国内消費だとすれば、日本国内でのお金をどれだけ自分のところに集められるか?というのが、地方再生には大事という事だ。
B級グルメについては、県外からの人を集めて開催しても、収支でプラスになるのか不明だし、食材を県外で購入して持ち込んでいたら、購入してキャッシュが落ちるのは県外なので意味がないという事なのだ。
人口も結局、国内の人の取り合いなので、どこかが増えれば、どこか減る。ましてや人口減少国なので、確実に減るのである。
人もお金も外から取ってくるしかないのであり、その頭でやらないと衰退するよっていう話をしてくれている。人口なんて基本は増えないし、お金だって勝手には増えない。
それでも交付金とかっていう麻薬があるので金銭感覚が狂ってくるのだ。
行政もビジネスだと橋下さんが言ってたけど、収支で黒になる方法を必死に考えていかないと先は暗いよって話なんだろうな。
国の制度もあるだろうけど、いかに頼らずにやれるか?を考えておいた方が、国に左右されずに行政運営ができる気がする。 -
Posted by ブクログ
彼女のほっそりとした前腕には、何十本もの傷がある。それは、彼女の中に棲んでいる右利きの少女と左利きの魔女が互いの利き腕を傷つけ合った結果だ。
でもそれは彼女が「生きたい」と願う印でもあるということを、改めてこの本を読んで強く思わされた。少女は自分を貶めようとする魔女と戦おうとして、魔女は自分をいつまでも幼く未熟なままでいさせようという少女を消し去ろうとして、互いに傷をつけ合っているのだろう。
彼女が純粋な他者への適切な依存を学び、十分に節度を持った人間関係を築けるようになった時、少女も魔女も彼女の中のあるべき場所で眠りにつくのだろうと思う。
彼女は自分のその未熟な状況を、自分がそこから脱したいと思っていることを、うまく言葉にして私たちに伝えることができない。そしてそのことに誰よりも怒り、苛立っていることも。だから少女と魔女が代わりに傷をつける。それが私たちの目に見えるように。
本書はそんなふうに、実際に自傷行為者に接している人たちが、相手の状況を少しでも理解することを、わかりやすく助けてくれる。もちろんそれが簡単かつ単純なことではないことも、しっかりと記されている。
まず、相手を理解すること。そのために何が必要か、もう一段次のステップを考えるきっかけになる。とても良い入門書であります。 -
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ネタバレ地域再生について、まちづくりの第一線で活躍する面々が、各々の持論を披露し、現状の地域再生の問題点を洗い出している一冊。
以下、印象に残った点。
・地域活性化に取り組むプレーヤーも「競争」という意識が欠如していることが多い
→学生時代、まちづくりを学んでいるときに、「人から選ばれるためのまちづくり」というのもあって良いのでは。と考えていたため、「競争」というものをもっと意識した地域再生があって良いのかな。と改めて思った。
・プレーヤーには、問題意識や成長意欲、開放性が大事。
→僕は開放性(というか仲間を巻き込む意識)があまりないので、恐らくプレーヤーとしての素質はないだろう。と思った。自分が大学卒業後、まちづくりの世界に残ら(れ)なかったことに妙に納得してしまった。
・結局は「人」がいるかいないか、強力なリーダーシップと問題意識を持った人が現れて、みんなと話をして説得できるか。
→やはりまちづくりで必要なのは、問題意識、開放性そしてリーダーシップ。特に2つ目と3つ目は、各々の元々の性格的な部分も大きい。僕はリーダーシップ皆無なので、自分がまちづくりの世界で飯を食うには向いていないということに、更に納得してしまった。
・新しい発想ができる人間は、公務員試験を普通は受けない。公務員の多くが、真面目で手堅い。
→特に地方公務員だと、優等生タイプ、学級委員タイプが多いのかもなあ。という印象。公務員の仕事は法律に則って行うのが大前提である以上、真面目な人が多くなるのは仕方ないのでは。
・地方では公務員は比較的エリートなので、志が高く野心的な人もいる。
→地方だと、自分の生まれ育った町で一旗上げようとか考える人が、その手段として公務員を選ぶ、ということが割とあり得ることなのかな。と。あと地方だと優秀な人材が、地元に戻って安定して高収入を、と考えると、インフラ・地銀・公務員あたりが選択肢になるというのもあるでしょうが。
と、色々と考えてしまった。全て素人の考えですが。 -
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自傷行為について知りたかったのと、南条あやさんについて書いてあるということで読んだ本。
「リストカット」という題名ではあるが、内容はリストカットだけでなく自傷行為と過量服薬についてであった。自傷行為はそれ自体が問題として現れるというより、過度なストレスや抑うつ感といった問題から逃れるための手段として使われる。そのもととなる問題は一人ひとり異なるため、治療・援助はきわめて難しいと思った。
リストカットを含む自傷行為は、思春期によく見られる行動である。初めは軽いものであってもどんどんエスカレートし、しまいには取り返しのつかないことになってしまう可能性もある。自傷行為を理解することは、思春期臨床において非常に大切なことだと思った。 -
Posted by ブクログ
精神科医の立場から過去の有名人(ダイアナ妃、マリリン・モンンロー、南条あやなど)を例に、きっかけや回復過程や帰結を分析して、普遍的な部分を抽出して「自傷者」と「自傷者の回復を手伝う身近な人」、それぞれの立場や責任を明らかにして取り組もうという流れ。
自傷者特有の「あなたが○○してくれないのならまた自傷する」という脅しに対しての「あなた(自傷者)の行動の責任を私(回復を手伝う人)に転嫁する論理はおかしい」という切り返し方はなかなか。
あと、自傷行為は自傷者にとって「善い」(メリット)が生じているし、それ自体が問題を解消する一つの努力ととらえるという解釈は新鮮。
メリットが生じているというのはまあ理解できるし、一般的に間違った方向であれ当人になんのメリットもないのなら意図した行為として発生しないわけだし。
それが治すべきものなのか、主義とまでいかなくても利己主義的な考え方の一種として割り切って、最善ではないけれどというカッコつきの感じで自傷者本人が許容しているのなら周囲も問題とすべきではないのか。
そういう考え方自体が病的なのか。
私の中ではなかなか答えが出ない。 -
Posted by ブクログ
人生で悩むのは分かる。でもなぜ、自分の身体を傷つけるのだろう。しかも、「生きているのを確かめたかった」なんて、結局死にたいの?生きたいの?
八方ふさがりになったり、処理能力を超えた負荷がかかると、人間はエネルギーをため込む。それをスポーツやおしゃべりで発散させる人、他人を傷つけて発散させる人、自分を傷つけて発散させる人に分かれるのだと思った。
癌(細胞分裂のエラー)はどんどん増殖して、自分を殺す方向に向かう。精神的なダメージ(判断のエラー)も、困難が積み重なると、自分を殺す方向に向かうのかもしれない。癌で言う免疫機能が、精神的なダメージだと「生きたい」という願いになるのだろうか。
「性格」の要素は人類皆共通していると思う。それぞれが持つ要素の量の違いが「個性」を生み、社会規範の範囲を超えた個性が「病気」として認識されると私は考えている。もし自分がリストカットをするようになるとすれば、それはどの要素が肥大したことによるものだろうか。今後も考え続けたいと持った。