林直樹のレビュー一覧
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ネタバレ地域再生について、まちづくりの第一線で活躍する面々が、各々の持論を披露し、現状の地域再生の問題点を洗い出している一冊。
以下、印象に残った点。
・地域活性化に取り組むプレーヤーも「競争」という意識が欠如していることが多い
→学生時代、まちづくりを学んでいるときに、「人から選ばれるためのまちづくり」というのもあって良いのでは。と考えていたため、「競争」というものをもっと意識した地域再生があって良いのかな。と改めて思った。
・プレーヤーには、問題意識や成長意欲、開放性が大事。
→僕は開放性(というか仲間を巻き込む意識)があまりないので、恐らくプレーヤーとしての素質はないだろう。と思った。自分が -
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自傷行為について知りたかったのと、南条あやさんについて書いてあるということで読んだ本。
「リストカット」という題名ではあるが、内容はリストカットだけでなく自傷行為と過量服薬についてであった。自傷行為はそれ自体が問題として現れるというより、過度なストレスや抑うつ感といった問題から逃れるための手段として使われる。そのもととなる問題は一人ひとり異なるため、治療・援助はきわめて難しいと思った。
リストカットを含む自傷行為は、思春期によく見られる行動である。初めは軽いものであってもどんどんエスカレートし、しまいには取り返しのつかないことになってしまう可能性もある。自傷行為を理解することは、思春期臨 -
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精神科医の立場から過去の有名人(ダイアナ妃、マリリン・モンンロー、南条あやなど)を例に、きっかけや回復過程や帰結を分析して、普遍的な部分を抽出して「自傷者」と「自傷者の回復を手伝う身近な人」、それぞれの立場や責任を明らかにして取り組もうという流れ。
自傷者特有の「あなたが○○してくれないのならまた自傷する」という脅しに対しての「あなた(自傷者)の行動の責任を私(回復を手伝う人)に転嫁する論理はおかしい」という切り返し方はなかなか。
あと、自傷行為は自傷者にとって「善い」(メリット)が生じているし、それ自体が問題を解消する一つの努力ととらえるという解釈は新鮮。
メリットが生じているというの -
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人生で悩むのは分かる。でもなぜ、自分の身体を傷つけるのだろう。しかも、「生きているのを確かめたかった」なんて、結局死にたいの?生きたいの?
八方ふさがりになったり、処理能力を超えた負荷がかかると、人間はエネルギーをため込む。それをスポーツやおしゃべりで発散させる人、他人を傷つけて発散させる人、自分を傷つけて発散させる人に分かれるのだと思った。
癌(細胞分裂のエラー)はどんどん増殖して、自分を殺す方向に向かう。精神的なダメージ(判断のエラー)も、困難が積み重なると、自分を殺す方向に向かうのかもしれない。癌で言う免疫機能が、精神的なダメージだと「生きたい」という願いになるのだろうか。
「性格