鈴木二郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
さらさらと読みやすく、楽しめる作品だった。
就職して1年3ヶ月で会社が倒産、デザイナーの職探しをするが、なかなか経っても決まらない主人公の遠山健一。
健一は、小さな広告で出会った変わり者の男 天津功明と、新しくフリーでの仕事を始めるのだが…
指示待ちで仕事をするどこにでもいる平凡な若者の健一が、天津にテスト的な仕事の出来から「優秀なデザイナー」と言われるのが何だか不思議な感じ。
どんどん、健一が成長していくし、力になってくれる仲間が現れるし、軽くてハッピーな物語なんだなと思いつつ、それだけではない良さを感じます。
健一のような若者は、結構リアルだと思うし、会社が倒産しなければ与えられた仕事を真面目にこなしていったと思う。
そんな健一が天津と出会って、仕事への向き合い方を学び、成長していく姿は、現実の今の社会を生きる若者にも、夢や可能性を感じられるようで、とても気持ちの良い読書になりました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ流れに流されフリーランスのデザイナーになった健一と、彼を雇うではなく、相棒として迎えた天津の物語。
健一は会社員になって守ってもらいたかった。が、それは守ってもらうのではなく、ただ流されて、思考を放棄していただけだったのかもしれない。
自分の仕事がどこに流れ着くのか。そこにどんな思いを乗せて、欲しいと思ってる人にどう届くのか、そこが見えてきた時に、人として仕事への取り組む姿勢が物凄く変貌を遂げた。
責任が〜とか、こうやれって言われたから〜とか、こうしなきゃ〜とか、そんな事に縛られて、苦しかったり、ストレスを感じる人が多い。そんな中で、その仕事のゴールが見えていたら、もっと楽になれる。ただただ欲しいと思っている人に届けることを考えて、その瞬間を集中する。仕事は愉快に、上機嫌に行うことのコツなのかもしれない。
―備考―
自分用の記録を読書メモに記載 -
Posted by ブクログ
ネタバレ爽やか系お仕事小説、嫌みなところがなく、小さいものが大きいものを倒すというテンプレ的なストーリーではありますが、天津の「仕事は愉快に、上機嫌に」というポリシーや気負いのないキャラにつられてのめりこんで読んでしまいました。
脇を固める天津の同級生の長谷川もナイスキャラですし、水島の抱える憂鬱も物語のなかではちょっとしたアクセントになっていて、さらには主人公である遠山が勤めていたが倒産してしまった会社の社長の後押しもあってプレゼンの成功へとつづく流れなど、おもしろポイントがそこかしこにちりばめられています。
池井戸潤氏の半沢直樹シリーズのようにドロドロした人間の憎悪を主人公の正義と対比させて読ませる方法もありますが、本作のようなシンプルな物語も十分アリですね。欲を言えばその爽快さゆえ、もっとたくさん読んでいたかったというのが正直なところなのですが、これ以上長いストーリーにしようとすると、敵役に関する描写が増えてしまって、大事な”爽快さ”が失われてしまうかも、むずかしいところですね。