じゅそうけんのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
今や年内に(推薦・総合型で)大学合格者の半分が決まる時代。親世代から見ると、今の大学受験は激変している。あらかじめ親が情報を仕入れ、適切なタイミングで動き始められるかが勝負の分かれ目になりそう。「部活に時間を使うならその分勉強しなさい」と親としては言いたくなってしまうけれど、今の時代、それは逆効果らしい。アピール材料になるかもしれない貴重な経験を、親が奪ってしまうことになる。これは大きな学びというか、今の受験のリアルを知った部分だった。よく考えたら、私たちの頃の「私立を滑り止めにしつつ、ほぼ一発勝負」という仕組みは、それはそれで大博打だったなと今になって思う。本書で紹介されているマンガの例はかなり過激だけど、逆に言えばそれくらいやれば安心なのかもしれない(子ども本人の負担を思うと、どうなんだろう?とも思うけれど)。また、首都圏と地方の大学受験に対する温度差(授業の進捗も含めて)は、今もかなり大きい模様(塾でもそう聞いた)。地元を出たい人は、その格差も頭に入れて動く必要がありそう。それにしても、マンガの絵柄が怖すぎてインパクト大。もう少しマイルドにならなかったかなあ。
-
Posted by ブクログ
我が家のまわりは親の教育レベル、経済レベルが高めで、娘の小学校では半数以上が中学受験する。
娘の友達も塾に行き始める子がちらほら出てきており、娘も塾に行きたいと言ったりする(楽しい習い事感覚)。
私自身はまわりに私立中学などない田舎育ち。
でも小学校の女友達のトラブルやいじめなどがあって毎日苦しかったので、中学受験できるならしたかったと思う。
私が子供に望むことは健康でたくましく幸せを感じて生きていってほしいだけ。
でも受験がからんでくると、子供の幸せのためというもっともらしいお題目を掲げて、裏に自分の見栄のためにいい学校に行ってほしい、行かせたいという欲が出てきてしまう。
この本を読む前も後も、もやもやが消えず、むしろ増えてしまった。
日本で経済的に生きていくにはまだまだ学歴が必要。
でも幸せとは経済的なものだけではないはず。
そうは言っても経済的な豊かさはとても大事だ。と、ぐるぐる。
我が家は中学受験はしない。
家族会議で決めたことだけど、娘の選択肢を狭めてはいないかと、時々不安になる。
選択肢が多いって、とても悩ましいことだ。 -
Posted by ブクログ
受験オタクの著者が集めた情報をまとめた本。研究家ではないので口コミベースの情報も多いと思われるが、自身の中受から20年経っていて何となくの現状を掴みたい自分にはちょうどよかった。
少子化の時代、1人の子にかけられる教育費が増え中受界隈は盛り上がっている。SAPIXでは小学校1,2年生のクラスが満員になる校舎もあるらしい。幼稚園の満2歳児保育が進むことで年少で入る枠がなくなっている話に似ていて、大変な時代だと感じた。
逆に教育熱心な家庭が中受までに抜けるので、小学校~大学まで、一般的には受験時期が後ろにずれたほうが難易度は低いと言われている。
自分の経験談しか持っていないので、別学or共学、附属校or進学校、管理型or自由型など、それぞれのメリットデメリットを簡単に整理しているのも助かる。
ただ偏差値だけで判断するのではなく、子の特性を踏まえて学校選びをする必要があるので、中受までは本当に親がちゃんと勉強しないといけないと改めて感じた。 -
Posted by ブクログ
過熱する中学受験に一石を投じようとする一冊。と感じた。
・そもそも、中学受験をするのはその世代全体からしたらほんの一握り(10%程度)
それだけ上位層が参入してレベルが高い、狭き門になる
・中学受験した子の親は、高学歴者が多い
→Xで筆者が取ったアンケート結果が載っていたが、もっともらしいが正直参考程度にすべきと感じた。
母数が数十人と、小規模。
またその論点で言えば、対照群として中学受験しなかった子の親の学歴を、学歴以外の条件を揃えて調べる必要があるのでは?
・高校受験→GMARCH→JTCがコスパ最強
→その考え方も有るっちゃあるが、割と大きく出たなと思った。
・公立中学のほうが、私立中学より様々な人々と交流することになり、多様な人間関係の経験が積める、視野が広がるというような内容。
例えば社会に出て就職してからも、思い切って別の進路を取る決断がしやすいというような。
→でもそれって前述の高校受験コスパ最強とは矛盾しないか? -
Posted by ブクログ
全国の中高大の偏差値が頭に入っている(?)、"受験・学歴オタク"のじゅそうけん氏の処女作。
内容は意外にもクセがなく話題選びもオーソドックス。
「学校は偏差値だけで選ぶものではなく、個性を把握したうえで、子どもや家庭の教育観とのマッチングを考えるべき」と指南する。
そのうえで、「別学or共学」「進学校or附属校」「管理型or自主性尊重型」それぞれの特徴、長所短所、合う人合わない人を述べ、いくつか代表的な学校を短文で紹介する。
中学受験における学校選びの軸としては一般的だし、学校紹介で書いてある内容も割と容易にアクセスできる内容が多く、全体的に中学受験について情報収集を始めたばかりの人向けの一冊と思われる。
少しいじわるな見方をすると、実際に学校を訪れて事細かに取材してきてはいないのではないかと思わせる書きっぷりが目立つ。(「~~な印象だ」「~~のようです」「~~だと思います」)
あくまで外部から収集できる情報(と少数の卒業生等の口コミ)を元に、「恐らくこれは流石に外していないだろう」と判断できるような無難な話題や評価をチョイスしているように見受けられる。
もしかしたらネットで熱心に情報収取すればたどり着けるくらいの情報深度ではあるが、それが一冊にまとまっているから、普段SNSや受験情報サイトを眺める習慣がない人が手に取る一冊としては悪くないのかもしれない。
あ、ただ、第6章の「発達障害の子の受験校選び」は、今の時代に求められていながらも、類書であまりみない切り口で、これはニーズのある情報だなと感心しました。