あらすじ
~その常識、もう通用しません!~
今、中学受験は新たなフェーズに突入。少子化なのに中学を受験する子どもは年々増加し、特に首都圏で競争が激化しています。
そんな状況もあいまって、首都圏の私立中学の序列やカラーも激変。
かつての名門校の偏差値が下落して進学実績も低迷、そんなことも当たり前のように起きているのです。
中学受験では成績を上げるのも重要ですが、それ以上に子どもの人生に大きく関わるのが「受験校選び」で、合わない学校に行けば最悪中退も。
本書ではそんな不安を払拭すべく、受験情報を365日リアルタイムで収集する著者が中学受験の“今”をくわしく解説。
「令和の正しい学校選び術」について、わかりやすく伝えていきます!
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Posted by ブクログ
受験オタクの著者が集めた情報をまとめた本。研究家ではないので口コミベースの情報も多いと思われるが、自身の中受から20年経っていて何となくの現状を掴みたい自分にはちょうどよかった。
少子化の時代、1人の子にかけられる教育費が増え中受界隈は盛り上がっている。SAPIXでは小学校1,2年生のクラスが満員になる校舎もあるらしい。幼稚園の満2歳児保育が進むことで年少で入る枠がなくなっている話に似ていて、大変な時代だと感じた。
逆に教育熱心な家庭が中受までに抜けるので、小学校~大学まで、一般的には受験時期が後ろにずれたほうが難易度は低いと言われている。
自分の経験談しか持っていないので、別学or共学、附属校or進学校、管理型or自由型など、それぞれのメリットデメリットを簡単に整理しているのも助かる。
ただ偏差値だけで判断するのではなく、子の特性を踏まえて学校選びをする必要があるので、中受までは本当に親がちゃんと勉強しないといけないと改めて感じた。
Posted by ブクログ
全国の中高大の偏差値が頭に入っている(?)、"受験・学歴オタク"のじゅそうけん氏の処女作。
内容は意外にもクセがなく話題選びもオーソドックス。
「学校は偏差値だけで選ぶものではなく、個性を把握したうえで、子どもや家庭の教育観とのマッチングを考えるべき」と指南する。
そのうえで、「別学or共学」「進学校or附属校」「管理型or自主性尊重型」それぞれの特徴、長所短所、合う人合わない人を述べ、いくつか代表的な学校を短文で紹介する。
中学受験における学校選びの軸としては一般的だし、学校紹介で書いてある内容も割と容易にアクセスできる内容が多く、全体的に中学受験について情報収集を始めたばかりの人向けの一冊と思われる。
少しいじわるな見方をすると、実際に学校を訪れて事細かに取材してきてはいないのではないかと思わせる書きっぷりが目立つ。(「~~な印象だ」「~~のようです」「~~だと思います」)
あくまで外部から収集できる情報(と少数の卒業生等の口コミ)を元に、「恐らくこれは流石に外していないだろう」と判断できるような無難な話題や評価をチョイスしているように見受けられる。
もしかしたらネットで熱心に情報収取すればたどり着けるくらいの情報深度ではあるが、それが一冊にまとまっているから、普段SNSや受験情報サイトを眺める習慣がない人が手に取る一冊としては悪くないのかもしれない。
あ、ただ、第6章の「発達障害の子の受験校選び」は、今の時代に求められていながらも、類書であまりみない切り口で、これはニーズのある情報だなと感心しました。