ビオリカ・マリアンのレビュー一覧

  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    メモ
    もうひとつの言語を持つのは、もうひとつの魂を持つに等しい-初代神聖ローマ皇帝カール大帝
    ドイツ語を話す人は、橋について「美しい、エレガント、壊れやすい、きれいな」と描写するが、スペイン語を話す人は「大きい、危険、長い、強い」といった印象を持つ。
    高齢者の場合、マルチリンガルであることは、アルツハイマー病やその他の認知症の発症を4年から6年遅らせ、「認知予備脳」(脳が認知症の状態になっていても、症状が出にくい状態のこと)を強化する。
    生涯を通じて見ると、2つ以上の言語を習得することは、脳の実行機能の向上につながり、大切なものに集中し、そうでないものを無視するのがより簡単になる。
    そして創造

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    2024年11月23日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    言語を学ぶ、複数の言語を操れるとはどういうことか、いろいろ興味深い考察があった。

    p19
    「高齢者の場合、マルチリンガルであることは、アルツハイマー病やその他の認知症の発症を4年から6年遅らせ「認知予備能」(脳が認知症の状態になっていても、症状が出にくい状態のこと)を強化する」

    p27
    「全世界に暮らす人の過半数がバイリンガルかマルチンガルだ。(略)
    ヨーロッパ、アジア、アフリカ、南アメリカの多くの国では、生まれたときから複数の言語に触れながら育ち、さらに学校で、あるいは大人になってからも新しい言語を習う。ルクセンブルク、ノルウェー、エストニアでは、人口の90%以上がバイリンガルかマルチリ

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    2025年09月14日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    「言語を学ぶ」とは、単に語彙や文法を知ることに留まらず、異なる世界観や価値観を内面化し、柔軟な思考力や高い認知能力を獲得することであり、現代社会における協調性と理解の深化に不可欠な力となることを主張している。
    言語に興味がある人、外国語を学ぶのが好きな人、言語学を専攻している人にはぜひ読んでほしい一冊。

    モノリンガルとマルチリンガルの違いを脳科学的な観点からも分析していて、多言語を学ぶモチベーションが上がった。

    言葉を習得して終わりではなく、世界を見る窓を増やすという意識で言語の可能性を広げたい。

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    2025年07月02日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    外国語の学習の意義を一変させてくれる素晴らしい本
    本書の主眼はバイ/マルチリンガルにあり、多言語を習得することで如何に脳が物理的に変化し高いパフォーマンスを発揮できるか、という盲点なテーマに驚嘆した
    今井先生による解説も必見

    普通に流したけど、「単行本」に解説が付いてるの凄くないか?
    まぁ洋書の翻訳だからあっても不思議じゃなけど、慣れてないからびっくりした

    あのね、この本ホントに良いの
    マジで十数ページ毎に目が覚めるような文章が刺さって読むモチベーションを上げてくれる
    内容も、心理学者故の人間に焦点を置いた研究がテーマだから、文章にも人間味がある感じで読みやすい

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    2025年01月02日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    ・マルチリンガルはストループ課題で他よりもいい成績になることが多い
    ・マルチリンガルの失語症は、母語を失ってから取り戻す、第2言語を失ってから取り戻す等さまざま
    ・バイリンガルの脳は、一次聴覚野などの知覚処理を司る部分や、実行機能を司る部位が特に発達している

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    2024年09月19日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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     「言語」の力とは何か?という問いに対し、この本は様々な実験結果を提示し、言語を取得する事で得られるものを教えてくれる。
     我々にはメインで使う言語があり、所謂「第二言語」は後天的に取得する場合がほとんどである。
     私は正直言語を取得するのは苦手である。英語はいつまで経っても上達しない。だが、この本で示された、第二言語を話す際は「自身の人格が変わる感覚がある」というバイリンガルのイメージは、重要ポイントであると感じた。
     言語は成り立ちやその土地柄に影響し、形成される。もしかしたら、他言語を話す際は、マルチバース的な自分に意識を飛ばし、体と全身をその言語圏にあるイメージにするのが重要であるかも

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    2024年05月10日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    本文を読んでいてふと思いついたのは、
    村上春樹は最初、英語で自分の小説を書き、それを自分で和訳したと聞いた。あの独特の離人感はこうして作られたのか。という感慨だった。

    母語を持つこと、第2言語を持つことの意味が感じられるエピソードであることが本書を通して体感できる。

    今井むつみ氏の解説はピリッとスパイスがきいていて、本書の巻末を飾るのにふさわしい。

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    2024年04月24日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    AI翻訳が発達した時代に、語学を学習する意味はあるのか?語学に限らず、なんでもAIがやってくれる時代を前に、自分の脳を使うことの大切さを教えてくれる本。
    バイリンガルであることは、様々な良い刺激を脳に与え、認知症の発症を遅らせる可能性さえあるらしい。
    使用する言語によって思考が変わるという話は面白かった。母国語は感情と強く結びついているため、第二言語で話したり考えたりする方が理性的な判断ができるとか。
    本編を読み終わって言語学習に前向きになっていた私だが、最後の解説には腰を折られた。
    解説者にそのつもりはなく、むしろ親切心からの指摘と読めるが、なんだかなぁ。

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    2024年02月09日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    バイリンガル、マルチリンガルの人の脳の特性を説明した本、といったらいいのだろうか。

    複数の言語を習得するとよいこととして、以下のことなどが挙げられていた。
    脳の白質、灰白質がともに大きくなる。
    作業で取られてしまう部分を空けておくことができ、他の認知的なタスクに当てられることもできる。
    もちろん高齢化すれば、脳の働きはモノリンガルの人同様に衰えるが、衰え方がゆっくりになる。
    アルツハイマー病の進行を遅くすることができる。
    常に脳内で複数の言語をコントロールしている状態になるため、脳の実行能力が高まる。
    他の人が気づかない関連性に気づいたりするなどの、創造性が高まる。

    こんな風に次々と挙げら

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    2024年08月04日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

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    マルチリンガルの頭や体で起きていることに驚き。ただ、因果関係と相関関係はまったくの別物なので、本書で紹介されている実験結果について誤解しないように注意が必要。

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    2024年03月22日
  • 言語の力 「思考・価値観・感情」なぜ新しい言語を持つと世界が変わるのか?

    Posted by ブクログ

    キノコが発する神経の電気信号のようなものが発せられてるとは知らなかった。
    タイトルに惹かれた方は読んでみたらいいと思う。

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    2024年02月23日