藤田真央のレビュー一覧

  • 指先から旅をする2

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    音楽家の真摯な姿とその生活に圧倒される。オーケストラとの共演の難しさとそれに立ち向かう気概と。自分の生活と掛け離れているからこそ、僅かではあるが、触れる事が出来るこの本の有り難さ。音楽って素晴らしい。共演する時の相手の解釈と自分の解釈の擦り合わせが、こんな風に交わされると初めて知った。
     曲を知らない私は、曲名をYouTubeに。そして聴きながら読む。楽しい!

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    2026年10月29日
  • 指先から旅をする

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    予想以上に面白く、「世界を回り人と巡り合いながら」生きるアーティストの生きざまにほれぼれする。
    一方で音楽をつくるストイックな緊張感やマエストロとの対話等、職人的な「仕事ぶり」も格好いい。
    高校のOBで「研究者は学会で世界を旅することができる」と言っていた人がいる記事を読んだが、まさに世界を肌身で感じる生きる・働き方への憧れが増幅されたとも言える。例えば、国際機関ポストのことも頭をよぎる。

    真央と二人のマネージャーのグループチャットの名称が「Mao dreamteam」っていいな。(p.201)
    あと、野島先生に少しでも近づくため、タバコを始めたという話も印象的(p.49)。
    いろんな人のつながりで、アーティストは舞台に立っている。

    それから、「言語表現をもっと深めてみたくなり」別冊文芸春秋でエッセイの連載を始めることにした、というのは、星野源みたいでもあるなとか。(p.125)


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    音楽や作曲家に向き合う信念:
    ・宗教、信仰との関係。これまでバッハをコンサートのプログラムに入れることはほぼないとのこと。(p.16)
    ・解釈のため、入手できるものはすべてチェックする(スケッチ、自筆譜、、、)(p.58)
    ・モーツァルトは「頭で形式や構成を考え、響きを計算し尽くすほどに、かえって彼の持つピュアで天国的な音楽で相反してしまう。モーツァルトの前では、長時間にわたる練習や研究がかえって足を引っ張ることになりかねないので、時間をかけたらかけた分、新鮮さを失わないように気を付けねばならない」(p.144)
    ・ショパンのポロネーズ全7曲を通して演奏することについて、「作品がどう演奏されるべきか、その姿勢と演奏の真正性に対する議論というものは、幾分デリケートな話題だと理解している」とするものの「後世に生きる私たちにしかできない至高の選択であることも確かではないだろうか」と信念をぶつける。アムステルダム国立美術館でみてフェルメール展(28点が年代順に展示)も参照しながら。(p.190)

    世界を回る楽しみ:
    ・「前回アムステルダムを訪れたときに「行きたい店ランキングトップ10」を作成し、コロナ静養時にはそのリストを眺めながら毎日耐え忍んでいた」(p.155)
    ルツェルンのレストランでのアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノとの運命的な出会い、まさに「また食べに来たい」と思わせるもの。「我々ピアニストも、どんなに素晴らしい音、解釈で演じようとも、また聴きに来たいと思ってもらえないと生きていけないのだ。そんな哲学を街の小さなイタリアンレストランのアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノが教えてくれた」(p.160)
    ・しかし次回芳しくないペペロンチーノを食べて、「一度素晴らしい演奏をしてお客さんに感動を与え、次のオファーをもらったとしよう。しかし、次の演奏では前回よりも遥かに上回る感動を与えられなければ、そこでお役御免だろう。つまるところ日々鍛錬し、更に良質な音楽を目指し続けないと、生きていけない」(p.172)
    ・先輩ピアニストたちがピアノを独占中で、「手持ち無沙汰で舞台袖にあるケータリングのバーニャ・カウダをつまみ食いすることにした。ディップ・ソースがたまらなく美味しい。黙々と食べ続けていたら、あっという間に無くなってしまった」というこの力が抜けた感じ!(p.232)
    ・噴水のある可愛らしい広場やラ・ロック=ダンテロンの街の散策と、「旅行計画ではなかなか候補に挙がらないような知らない街の魅力に出会えるのも、ピアニストという仕事の愉快なところだろう」(p.257)
    ・「2021年の暮れのこと。私がベルリンに拠点を移し、欧州でのキャリアを築いていこう、なんの保証もないけれど厳しい本場に身を置いてみよう」(あとがき)

    アーティストの味わう緊張感:
    ・エルサレムの奇跡のコンサート。「生涯忘れ得ぬであろう体験をした」「イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団は、ふわっと優しい極上の土台を築き上げ、私はその土台にピアノの音をすっと乗せる。瞬間、鳥肌が立つほど美しい音楽の磁場が生まれました。ピアノの音が辿る先を、その場にいるすべての人が追っている。演奏者と聴いてくださっている方が、同じ空間で繋がっていることを、肌身で体感できたのです。それはまったく、信じられないほど素晴らしい時間でした。この音にすべてを捧げたいーー震えが止まらなくなるような感覚を覚えながら、わたしはそう願っていました」(p.12~13)
    ・カーネギーホールの舞台に上がるときに皆から「Toi toi toi!」と声を掛けられた話。(p.134)
    ・「これで私の実り多き1か月の旅が終わる。これほど充実した1か月が今までにあっただろうか。憧れのアーティストたちから得たものも非常に多く、全ての瞬間が幸せそのものだった。ベルリンの自宅へ帰ると、長いこと練習室の壁にセロテープで貼っていた自作の<7月の演奏曲目一覧>が目に入った。少し躊躇したものの、私はそれを潔く壁から剝がした」(p.261)

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    2026年08月22日
  • 指先から旅をする2

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    シリーズ1がとてもおもしろかったので続けて2を読んだら、もっとおもしろくてとにかく真央さんのピアノを聴きたくなった!
    音楽はもちろんのこと、文章もとても上手で饒舌。ユーモアもすごくあっておもしろい方なんだろうなと思った。

    彼のキャリアを見るともっと歳上かと思ってたらまだ28歳。まだまだこれから音楽家としても成長して広がりも深みも増すんだろうな。楽しみ。

    ヨーロッパの音楽祭に行ってみたいなあとか夢のようなことを考えつつ、現実的には真央さんの日本公演を聴きに行けたらいいな。

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    2026年07月25日
  • 指先から旅をする

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    ご自身の言葉で語られる音楽についてのあれこれはとても興味深かった。
    尊敬する師のこと、急遽代役を頼まれて演奏したこと、巨匠たちとの共演、タイトなスケールで世界各地を飛び回る演奏旅行、同世代の演奏者仲間のこと、曲を演奏する際の解釈、プログラム構成のこだわり、贅沢な音楽祭の様子、各地のホールや劇場でのエピソードなどなど。

    藤田真央さんのリサイクルは2022年に聴いたことがあるけど、この本を読んであらためてまた演奏を聴きたいと思った。

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    2026年07月21日
  • 指先から旅をする2

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    前作の続編。この人の文章は何と楽しいのでしょう。読んでいて、いろんな旅に連れて行ってくれるかのような気分にさせてくれます。
    ワーグナーの作ったホールはテレビで紹介されてその存在は知ってはいたけど、藤田さんの文章だと演奏会の臨場感がたっぷり。
    また、音楽家同士のコミュニケーションや個性的なピアノとの格闘の様子は、相変わらずスリリングで読んでいてドキドキハラハラさせられました。
    旅先でのエピソードやクスッと笑わせるような文章なども散りばめられて、今回も魅力的な内容の一冊でした。

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    2026年06月24日
  • 指先から旅をする

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    藤田さんの誰からも愛され且つ度胸あるお人柄が窺える。リハーサルや本番時の心境や緊張について綴られていたが、場数を踏んできた方でも私のような一般人と同じように緊張されるんだなとどこか少しほっとすると同時に、その緊張の場に頻繁に身を置かれていること、凄いなぁと思う。
    こちらも一緒に旅の楽しみを体験しているかのようで、読んでいてワクワクするエッセイだった。

    先日念願叶ってコンサートに足を運ぶことが出来た。その時のことをエッセイとして綴っていただけるのを、一ファンとして心待ちにしている。

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    2026年02月11日
  • 指先から旅をする2

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    私がここ数年世界中で最も推しているピアニスト真央くん、やっぱり考えていることもすごい。前作を読んでから2年、最近つまらなくてなかなか読み進められない本が続いていましたがこの本は手に取って4時間、一気に読まされてしまいました。音楽の話題はもちろんなのですが、音楽以外のグルメやその他ちょっとしたこともとても楽しく読ませていただきました。アルジャーノン、素晴らしい1冊ですよね。私の座右の書です。伊藤園のプレミアム玄米茶のティーバッグもいつも飲んでます。本当に大活躍ですがお身体には気をつけて、演奏活動と書くこともライフワークとして長く続けていただきたいと思います。また2年後を楽しみにしています。

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    2026年01月25日
  • 指先から旅をする2

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    昨年第1巻を読み今年に入り第2巻を読みました。真央さんの紡ぐ文章は非常に瑞々しくてワクワクさせられました。よく寝てよく食べる、そしていつも笑顔。そして謙虚。掲載されている写真もとても美しく真央さんの魅力満載でした。

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    2026年01月11日
  • 指先から旅をする2

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     この本のシリーズ1を読んだら、とても面白かったので、シリーズ2も読んでみた。相変わらず、真央さんは、世界中を飛び回り、 一流のオーケストラ、指揮者と共演している。今は、ベルリンに在住して研鑽に努めているらしい。
     このエッセイは、日記風でもあり、旅行記風でもあり、とても面白い。来年は、絶対真央さんのコンサートに行きたい。

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    2025年11月26日
  • 指先から旅をする2

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    前作以上に緻密に音楽を作り(オーケストラなどと共演や指揮者とのやりとりも、一つ一つ丁寧でした)奏でなれる音楽、誠実にひたむきに音楽に向き合っていて、音色も変化する様子が聞いていないのに伝わってくるような気さえしました。様々な人や場所との出会いも印象深く、時にユーモアを交えて音楽を通して旅をしている様子が分かりました。続きがあれば、また読みたいです。

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    2025年10月18日
  • 指先から旅をする2

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    前作は見るものすべてが新鮮で、無垢な気持ちで溢れ出す想いをキラキラと語る口調だったが、今回は世界の名だたるホールでの再演が増えるとともに少し落ち着いたトーンで、より音楽の深淵に迫ろうとする様子が伝わってくる内容だった。

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    2025年09月30日
  • 指先から旅をする

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    藤田さんの弾くモーツァルトを聴きながら読みました。
    あらゆる場面から、彼の温かい人柄と、ピアノへの底なしの愛情が伝わってきます。恩師・野島稔さんや世界中の音楽家たちとの交流エピソードも、とても興味深く楽しい。
    まだ20代と若い藤田さん。これからもたくさん、素敵な音を届けてほしいです。

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    2025年08月27日
  • 指先から旅をする

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    最近クラシックがとても好きなので、世界中を飛び回るピアニストの生活ってどういうものなのか知りたくて読みました。

    やっぱり歴史を生きてるって感じ。
    歴史的な建物やホールを舞台に、歴史的音楽を奏で、自分も作品を残し、のちのち歴史に刻まれていく。
    1つを極めるって凄い事だ。

    でもその中でもベルリンで自炊して暮らしてるし、ベイスターズが大好きだし、なんらかわらない1人の青年。

    有名な海外のアーティスト達と肩を並べての音楽祭。
    本人もドキドキだろうけど、読むこちらもドキドキです。

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    2025年07月22日
  • 指先から旅をする

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    世界的に活躍するピアニストなのだから、ピアノのことや曲の解釈、名だたる指揮者やオーケストラとの共演、若手音楽家との交流など、興味深い話ばかりなのはもちろん、藤田真央さんの人柄の良さも伝わってきてファンになってしまった。とても真面目で謙虚で音楽に真摯に向き合っていて、共演者やスタッフ、聴衆に対する尊敬と感謝を忘れず、礼儀正しい好青年(K-POPアイドルみたい)。
    驚いたのは、若かりしとき(今も十分若いけれどもっと若いとき)の失敗エピソードも多く、巨匠たちに諭され、反省したということを隠さずに書いていること。こんなふうに失敗したことにきちんと向き合える人だから伸びるんだろうなと思う。
    文章も読みやすく、言葉づかいが美しく上品で、気持ちよく読み進められる。その上、ユーモアもあるので、巨匠ヤノフスキに「初めてのSirを頂戴した」ことや、アムステルダム国立美術館のフェルメール展で出会ったマダムの話などクスッと笑ってしまうこともしばしばあった。
    藤田真央さんの演奏は生ではまだ聴いたことがないのでいつか聴いてみたい。

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    2025年04月26日
  • 指先から旅をする

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    音楽と誠実に真摯に向き合い、作曲者が紡ぎ響かせたかった音を分析し追い求め、その上で観客には自由に受け取ってほしいと願いながら演奏する姿。ストイックで、ときにチャーミングな語り口。なんて魅力的なんだろう…ぜひ生で演奏を聴きたいと強く思いました。

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    2025年02月16日
  • 指先から旅をする

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    ピアノを弾くように話す姿を見て、本を読みたいと思いました。本も同じく、柔らかい語り口で、綺麗な言葉で綴られています。音楽に真摯に向き合い、音を追求する気持ち、師事する方々へのリスペクト、努力する姿勢、彼のピアノを聴きながら読みたい本です。

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    2024年11月13日
  • 指先から旅をする

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    若き音楽家の成長物語でありながら、終始音楽そのものに焦点が当てられており、先に読んだ反田さんの本との対比が興味深かった。

    著者が世界的に名を馳せる転機となったチャイコフスキー・コンクール2位のことは、あまり触れられていないのが意外だった。その代わりに、ヨーロッパでの活動を通して、一人の音楽家としていかに成長していくのかが淡々と描かれている。音楽祭での出会いや指揮者との共演を経て、音楽に向き合う自らの姿勢を着実に形づけていく藤田さんの姿がとても素晴らしいと感じた。

    彼のように、作曲家の心に触れようと心血を注いで研究と工夫を重ねる演奏家たちがいるからこそ、私たちはその美しい世界に触れることが出来るのだと思う。
    今年8月の来韓公演で、藤田さんがどのような音色を届けてくれるのか、心待ちにしている。

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    2026年07月27日
  • 指先から旅をする

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    『蜜蜂と遠雷』の風間塵のピアノ演奏を担当した、と知って俄然読みたくなったこちらのエッセイ
    なんですか、ピアノだけじゃなく文才もあるんですか……穏やかな文章でとても心地よいです
    ここに掲載されている曲目を聴きながら(もちろん藤田真央さんの演奏で)読みたくなりました
    そんな読書体験、贅沢すぎませんか……?

    『指先から旅をする』なんてとても秀逸なタイトルで、ピアノを弾くその指先が、その曲の時代、その国に連れて行ってくれるようでなんとも心地いい読書時間でした

    コンサート行きたいなぁ……
    秒で完売するみたいですが………

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    2026年07月15日
  • 指先から旅をする

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    こんなに文才まである人だとは思わなかった。ぷっくりな頬のイメージしかなかった。約2年間の海外演奏行脚の記録。P49日本の師とのエピソードに目が滲み、P112恩田陸との貴重な対談、P223プレトニョフの贈り物のハラハラドキドキ!、

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    2026年06月25日
  • 指先から旅をする

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     本を読みながら感じたのは、まだ若いのに私らの人生の数倍以上の経験、それも世界の名だたる人たちとの素晴らしい友好を重ねていることに驚きと羨望を持った。
     演奏をしていくなかでその作曲者の持つ個性特色を指先に伝えていく技術、感性というものがこれほど深かったのかと思い知らされた。そして改めてクラシック音楽の芸術性と深さを感じた。
     演奏された一つ一つの曲が記されているが、その曲を知っていればなおさら興味を惹かれたと思う。
     千人、二千人、さらにはもっともっと多くの人たちを前にしてピアノに向かう。指揮者、オーケストラと息を合わし合わされて曲を組み立てていく。その行程にある信頼感と芸術性。さらにしっかりとした自信に裏付けられた緊張感、集中力と充実感。尊敬しかない。
     

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    2026年06月14日