シーナ・アイエンガーのレビュー一覧

  • 選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義

    Posted by ブクログ

    この「選択」について書かれた本が、他の作品と大きく異なるところは、著者の出自だろう。
    アメリカのシーク教徒移民の居住地に生まれ、インドの習慣の中で育った彼女が語る「選択」、そして後天的に盲目になった彼女が語る「選択」は、(偏見を露呈したような書き方になってしまうが)自由の国アメリカの文化の中で生まれ育った白人の語る「選択」とは、まったく趣の違うものに感じられる。

    いや、僕は別に、何が普通かとか、何が良く何が悪いかという議論をしたいわけでも、もちろんアメリカを否定しているわけでも無い。
    ただ、異なる文化を行き来し、異なる文化に生きる人々を愛す彼女だからこそ、そして、見えない世界とかつて見てきた世界を俯瞰し、それらを『言語によって』架橋してきた知性だからこそ、このような作品が書けるのだろうと思うのだ。

    作品中に出てきた名言を書き連ねると長くなってしまうので、巻末の解説から養老先生の言葉を抜粋したい。
    「目の見えない人は論理に優れていることがある。百聞は一見に如かず、と俗にいうくらいで、目で見るとアッというまに結論が見えてしまう。いわば目は論理を飛び越す。(略)これが著者の最初の本なのに、筋が通ってわかりやすく、よく書けているのは、全盲のせいもあるのかもしれない。」

    訳者の仕事も見事で、ほんとうに読みやすく仕上がっていると思う。英語で書かれた論説文を訳したことがある多くの人には、同意してもらえるのではないだろうか。

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    2023年06月09日
  • 選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義

    Posted by ブクログ

    様々な実験、事例とともに、わたしたちの「選択」について科学する。

    「選択は人生を切りひらく力になる。わたしたちは選択を行い、そして選択自身がわたしたちを形作る。」

    パラパラと捲って最初だけ読み、その時はイマイチ感しかなくて何年も積んであった本。時を経て、あるとき本棚で光って見えた。
    きっと読むべき時に読んだから良いのでしょう。これもきっと自分にとっては最良の「選択」。

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    2023年03月27日
  • 選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義

    Posted by ブクログ

    意思決定に苦手意識があるので、ベストセラーになっていた本書の文庫を見つけて買いました。選択権がないのが当たり前の文化で育った著者が、選択の力やその反面をさまざまな研究からとりまとめて紹介されています。特に、「選択肢が多い方がいいわけではない」というのは当たり前だけど体感していて、だからこそ選択肢を適量に持つことが人生において有益と感じました。

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    2022年11月05日