シーナ・アイエンガーのレビュー一覧
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今年読んだ中で、最も面白かった本。2010年に単行本が出たときに既に有名だったそうだが、当時私は育児休暇から復帰して間もなくだったためか、全く知らなかった。
今回は文庫がたまたま行った本屋で話題の本コーナーにあったので購入することができた。やはり、本屋は実店舗があってこそ、巡り合える本かある。
内容は選択という行動がどのように起こるのか、という内容。どれもこれも面白い。日本人は親の顔ばかり伺って、自分の意思で決めることが出来ないのが悪いこと、みたいに言われてきたが、この本によると、日本人を含むアジア系の子供は、親が決めた選択肢の方が自分で決めた時より頑張れるという結果とのこと。なんだ。じゃあ、別に悪いことってわけじゃないのか。もっと早く読んでおけば子育てとかにも役にたったかもなーと思った。 -
Posted by ブクログ
本著、『選択の科学』を著したコロンビア・ビジネススクール教授による「アイデアの作り方」をまとめた本。著者の本を読むのは2冊目ですが、今後は著者名を見たら必ず読むと決めて問題ないな…と感じました!
アイデアと言っても、ひらめきも天才的な才能も必要なし。創造は一握りの超人のものではなく、「手順を理解すれば、どんな人でも創造性を発揮できる」というのは希望に溢れたカッコいいフレーズだと思います。
1. (前提として)『選択の科学』のジャムの話
2. 伝統的日本企業に刺さるはず!
3. ついでに…コングロマリットのあり方
1. (前提として)『選択の科学』のジャムの話
本著でも再掲されていますが、『選択の科学』であった有名なジャムの実験の話にちょっと触れておきますと…
スーパーの店先に2台テーブルを用意し、1つには6種類、もう1つには24種類のジャムを並べる。人が来た人数は24種類の方が1.5倍。ただ、うち実際にジャムを買った人は24種類が3%、6種類が30%!
選択肢が多すぎるとイヤになってしまう。人が把握できる項目は「7個プラスマイナス2個」だよというお話です。さすが心理学者という感じですが、本著内でもアイデアづくりで行き詰まりそうなポイントに現実的な解決策を提案しています。
2. 伝統的日本企業に刺さるはず!
本著で著者が提唱している「Think Bigger」の手法、読んでいて感じたのは、失敗を避けるための、試行錯誤に頼らない手法であり、石橋を叩きまくるコトを、短時間で理論的にできるようになるのでは?というコトです。
つまり、慎重な日本企業にぴったり!
フレームワークを用いてこれこれ分析して、こういうリスクが想定されるのでこうしてみまして…と説明すれば、少しは案件が通りやすくなる…かも?(笑
※どこどこのフレームワークを用いて、と言うとそれだけで反発心を持つ偉い人もいるかもしれませんが…
3. ついでに…コングロマリットのあり方
本著では、先行事例としてGEの経営に触れていましたが、個人的に問題意識を持っている「コングロマリットって結局良いの?悪いの?」への手掛かりになるなと思いました。
GEのトロッター・マトリックスは、「多種多様な業種が連携すればするほど、お互いから借用できる成功法則の幅が劇的に広がり、よい結果が生まれる」と主張しているそうで、このあたりもう少し深く学んでみようと思います。
ただ、最低限「借用できる成功法則」が社内で広く認知されていないと(その認知を実現する仕組みがないと)ダメってコトだなぁ。。
あとは、ブレストよりも個別にアイデアを考え出してから、複数人分をまとめてリスト化した方が質・量とも優れたアイデアが出る…というあたりも記憶に残りそうな重要ポイントだなと思いました。
本著を読んだ上で必要なアウトプットは、このレビューだけでなく、実際にやってみるコトだと思います。ちょうど目先でThink Biggerが役に立ちそうなオシゴトがあるので、活用してみようかと! -
Posted by ブクログ
ネタバレ選択の科学
「選択」という行為をめぐる科学的な知見の本です。
”選択肢は多ければ多い方が良い”という常識を覆した「ジャムの実験」をはじめ、辛い選択は強く長く選択した人を苦しめる事例や野生動物に比べてはるかに安全で衛生的な動物園の動物が早死なことなど多くの実験結果や論文の知見が読みやすくまとめられています。
何よりも、著者自身の失明という運命にありながら、その中でも自ら様々な選択を行うことによって人生を切り開いてきた生き方が素晴らしい。
竹蔵も自ら決めることが重要と思い、実践してきましたが、選択を他人や運命にゆだねることも時には必要であることを知りました。
竹蔵 -
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・イノベーションを生み出すプロセスの構造:課題を明確かつ具体的に定義する→次にそれを重要な部分に分解する→各部分を解決する既存の方法を探索する→それらの解決策を全体として調和して機能するように、新しい方法で組み合わせる
・人間が把握できる項目は「7個プラスマイナス2個」
・制約がなければ、あなたのアイデアはただの「騒音」で終わってしまう
・課題:誰かが欲しがっているが、手に入らずに苦労しているもの
・「この新技術をどう活用すべきか」など、解決策を押し付けることが間違った課題解決で多いケース。技術は課題を解決するためにあるのだから、課題を定義することが先に来るべき
・課題の階層を上げ下げして、解決可能性とインパクトを考慮したモチベーションが最大になる「スイートスポット」を探す
・何かを本気で考えるためには、柔軟性を持って、それをいろいろな方法で捉え、捉え直すことが欠かせない。課題を何度も定義し直すことでこそ、それをほんとうの意味で理解し、価値あるものを生み出すのに必要な知的、精神的エネルギーを費やす意欲が自分にあるかどうかを判断できる
・課題を解決するための第一歩は、あなた自身と他の人達が目的をはっきり理解できるような方法で課題を定義することから始まる
・経験上、適切なサブ課題を選べたかどうかの判断基準にしているのは(フレームワークでMECEにできたかではなく)「これらのサブ課題を一挙に解決するアイデアがあったら、既存の解決策よりかなり良いと言えるか」である
・外部者は、あなたの解決したい課題に思い入れがないから、フラットな目で課題を捉えられる
・理性や合理的手法によって課題を解決することはできるが、その課題は一体何のために解決するのだろう?もちろんあなたの望みを叶えるためだ!
・「顧客第一」ではなく、あなたの望みを第一に考える
・一般的な知的能力よりも感情的知性のほうが、起業家の成功を予測する有効な判断材料になることが示された。自分の感情に向き合い、それを意識すれば、自身と力を与えてくれる解決策を選べる可能性が高まる。だからこそ、Think Biggerでは望みを比較することを重視する
・臆面もなく盗む文化を広める
・多くの領域にまたがって探索し、先行事例の戦術を収集し、それらを組み合わせて新しいイノベーションを生み出す能力ーそして好奇心ーがThink Biggerの柱である
・好奇心を指針にしよう。ただし、特定分野の専門知識を身につけることと、全く無関係な分野を好奇心の赴くままに探索することのバランスを図ることが大事だ
・アイデアに含まれる「原材料」の組み合わせにおいて、親近性(なじみ深さ)と新規性(目新しさ)のバランスが取れたアイデアはより創造的と評価される
・急いで生み出したアイデアの価値は低い
・多様な文化を理解する人は、柔軟で開かれた心を持っているから、創造性が高い。
・新しいアイデアを考えるときには、最初に遭遇する情報がベンチマーク(基準点)となって、最終的なアイデアの新規性と有用性に大きな影響を与えることを、頭に入れておこう。想定内のものに遭遇するか、想定外のものに遭遇するかによって、その後のアイデア創出の道筋が全く変わってくる
・このアイデアはすべてのサブ課題を解決するだろうか
・市場の競合製品・サービスよりも全体として優れているだろうか
・あなたとチームメンバーはこのアイデアを気に入っているか
・他人はあなたのアイデアをどう「見る」のか
・人は判断に迷うときには、社会的影響を受けやすくなる
・SNSのせいで、ありとあらゆるものを評価することが、世の中の習慣になってしまっている
・アイデアは、多くの人がそれを理解し、共感し、自分のものにしてこそ、「大きな」アイデアになる。アイデアを見守る一人ひとりが、それに自分なりの理解を与えるうちに、アイデアそのものが、構想者が想像もしなかったほど大きくなっていく -
Posted by ブクログ
筆者は1969年カナダのトロントで生まれ、両親はインドのデリーからの移民で厳格なシーク教徒。そのコミュニティで育ち、学者となった彼女が選んだテーマは『選択』。豊富な事例と緻密な論考が紹介されています。
この本はずっと気になっておりましたが、やっと読み終えることができました。 いや、本当に歯ごたえのあるものでございました。ここまでの本を読んだのは本当に久しぶりのことでございました。
本書は2011年11月27日(日)からNHK教育で放映の始まった『コロンビア白熱教室』のテキストであります。僕自身はこの番組を1.2回程度しか見たことはありませんが、もし機会があれば一度全てを通してみてみたいと思っております。
厳格なシーク教徒の家庭に育ち、なおかつ全盲というハンディキャップを持ちながらコロンビア大学ビジネススクールにて教鞭をとるというシーナ・アイエンガー教授は『「選択」こそが、人間に活力を与える。』というスローガンの下に20年間に渡って、ずっと「選択」をテーマに研究し、さまざまなユニークな実験や調査をおこなってきた方で、その成果が本書に凝縮されております。
冒頭に掲げられている
「選択権を持つことは生き物の基本的欲求である。」
という言葉を膨大なエピソードや情報を提示して検証を重ねる文章と考証には本当にひきつけられるものがございました。
その一例として野生のアフリカ象の寿命は56歳ですが、動物園のそれは17歳。という本当に驚くべき事例が記されており、動物園の動物には、過剰な毛づくろいや、意味もない往復運動などの神経症状をみせる動物が多いのだということが紹介されてあって、そういわれてみれば確かに動物園の象にはそんな行動が見られることが多かったと思います。
その理由は、野生のときのような、「選択」ができないからだそうで、こういう事例を提示されると、『自分で自分の運命を選ぶ』ということがいかに重要なことだということを思い知らされました。
その法則には人間にも当てはまるそうで、人間にも同じようなことが言えるそうで、本書では英国の20歳から64歳の公務員男性1万人を追跡調査して、さまざまな職業階層と健康状態の比較を行うというものがありました。ここまでのことを調べ上げる筆者の執念には本当に驚くものがありましたが、その結果は『「モーレツ上司が、心臓発作をおこして40代でぽっくりいく」という予想と真逆の結果が出ていた』のだそうです。
そう考えると本当に空恐ろしいモノを感じましたが、『職業階層が高ければ高いほど、寿命は長かった。これらは、職業階層の高さと仕事に対する自己決定権の度合いが直接相関していた』ことに理由があったそうで、多くのビジネス書なんかにかかれてあるような
「やりたいことがあったら、早いうちに出世しろ。」
というのはある種の真実なんだな、ということでございました。
このほかにも、僕は本書を読むまで知りませんでしたが、産業界に広く応用されているといわれる「ジャムの法則」という事例も紹介されてあって、筆者がドレーガーズという高級スーパーマーケットを舞台に1995年に行った実験で、「豊富な選択肢は売り上げをあげる」というお店の方針を実証しようとするものでした。
ところが、実際のところは逆の結果が出て、24種類のジャムを売り場に並べたときと、6種類のジャムを売り場に並べたときでは、前者は後者の売り上げの10分の1しかなかったという話で、この話は様々な分野に応用されておりますが、僕は故スティーブ・ジョブズがグーグルのラリー・ペイジがCEOに復帰する際、
『いまのグーグルは何でもありだけれどもし5つだけ残すのなら何を残す? 大事なものは選択と集中だ。余計なものは切り捨てて、大事なものに全てを集中させるんだ。』
と死の床で語っていた場面でした。
このほかにも本当に面白い事例は紹介されていて、彼女のルーツに関する話も興味が引かれるのですが、ここに書かれていることは日々、何かを『選択』しなければならない全ての人間にとって、重要なヒントになることは間違いないと言えると思っております。
※追記
本書は2014年7月10日、文藝春秋より『選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫 S 13-1)』として文庫化されました。 -
Posted by ブクログ
「選択の科学」の著者シーナ・アイエンガーが13年ぶりに出版したこの本は、イノベーションを生み出す方法を示そうとする意欲作。
イノベーションは「既に知っているものの組み合わせ」によって生まれるというものは、ヨーゼフ・シューペンターの「新結合」やクレイトン・クリステンの「関係なさそうな事柄を結びつける思考」を踏襲している。
また、良いアイデアを生み出すには「解決すべき課題の定義」が重要であると言う点についても、クリステンセンの「ジョブ理論」と根底を共有している。
以上のように、イノベーションに必要な要素・理論という意味では新規性はない。
その上で、この本の最大の価値は、イノベーションを生み出す方法について、誰にでも使いこなすことができそうなわかりやすい手法に落とし込んでいることだ。
その手法の肝となるツールが、「選択マップ」である。
まずは課題を決める。良い課題の判断基準は2つ。
1.自分はこの課題を実際に解決できるだろうか?
2.自分はこの課題を本気で解決したいのか?
課題を決めたら、より小さなサブ課題に分解する。大きく考えるために、小さく考える。
次はようやくアイデア出し。サブ課題を解決するアイデアを考える。このとき、全く新しいことを思いつく必要はない。領域内と領域外の先行事例を見つければよい。領域内とは、自分の課題と同じ業界・製品の事例、領域外とは、自分の課題とは関係がない事例のこと。
これらのアイデアを組み合わせることで、筋の良い解決策に最短ルートで辿り着けるという。
以下は著書で紹介されていた具体的な事例。
キング牧師は「アメリカの人種差別と隔離をなくすには」という大きな課題に対して、ガンディーの非暴力・非服従運動に倣って人種分離された市営バスへのボイコットを呼びかけた。
GEは「家電の卸販売からオンライン販売へ移行するには」という大きな課題に対して、「家電をオンライン販売するには」というより小さな課題に縮小したうえで、社員向けのオンライン金融商品提供をヒントに「社員とその家族にオンライン販売する」というアイデアにたどり着いた。
NASAはコロナ禍で「人工呼吸器不足を緩和する装置をつくるには」という自分達が力になれる正しい課題を設定し、「医療従事者が扱いやすく、医療サプライチェーンに負荷をかけない人工呼吸器」というさらに具体的な課題に落とし込み、VITALを開発した。
要するに、課題は大きくとらえる(Think Bigger)だが、その課題を実現可能な方法にまで細分化することが肝要であるということと理解した。
また、良いアイデア得るための「良い手段」とされてきたことは、最新の研究によって否定されているものも多くあるらしい。
以下、気になったもの5つを記載。
①ブレスト(ブレインストーミング)では創造的なアイデアは生まれない。
集団力学が創造性を妨げる。忖度やさまざまなバイアスが「グループシンク」(集団で性急に合意形成を図ろうとして、誤った結論を導き出してしまうこと。集団浅慮)を誘発してしまう。複数人でアイデアを出し合うのであれば、事前に個人でじっくり考えたものを持ち寄るほうがよい。
ヘンリー・フォードは自動車の量産ラインを作るためにブレストは行わなかった。使えるアイデアを世界中から探してくるようにエンジニアに命じたことで、食肉処理工場の「動くライン」にヒントを得た。
②クリエイティブなオフィス空間は、役に立たない。
スタートアップがガレージから始まるように、創造性に必要なのは白い無地の壁。それから気が散るものがなく一人でじっくり考えることができる環境と休憩所などの人と気軽に会える場所。
③シャワー中に浮かんだアイデアは思ったほど役に立たない。
最高のアイデアが生まれるのは、頭を働かせている間、タスクに取り組んでいる最中。
推理作家アガサ・クリスティは、『オリエント急行殺人事件』を風呂場で思いついたが、その背景には何時間も机に向かって構想を練り、執筆に励んだからこそ、探偵物語の構想を得た。
④根本原因分析の限界。
なぜ?を繰り返す根本原因分析は、機械のような自立型システムには適している。しかし、社会的な課題、「ウェイターの仕事では収入が足りない」と言った問題を解決するには、分析を掘り下げれば掘り下げるほど課題が大きくなってしまう。シフトを十分に入れられていない、不況、労働者を過小評価する社会、チップが少ない・・・・。
⑤MECEの限界。
複雑な課題はさまざまな要因が複雑に絡まり合っている。全体として漏れがないリストはいつまで経っても実現できない。 -
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「選択」という単純、かつ毎日何気なく行っている作業をここまで掘り下げるとは!(感動)
著者の「選択」にかける情熱がひしひしと伝わってきます。
「今日はA定食にするか、B定食にするか?」といったちょっとしたものから、「転職するべきか、それともとどまるべきか」といった人生に大きな影響を与えるものまで、私たちの生活は常に「選択」の積み重ねで成り立っています。
自分の意思で選択したと思っていた事も、実は外圧や周りの環境が影響していたのかもしれません。
(自信満々に自分で決めたようでいても、そうではない)
反対に、決めかねていたものを他人が決めてくれて安心した経験もあります。
私たちが選択する時、私たちの心の中では何が起きているのか?科学的に証明しています。
(恐らく何の影響も受けず、100%自分の意思で選択するってないと思う)
そんな選択の奥深さを知ることの出来る本でした。
この本を読むと、自分が選択してきた経験と本に出てくる実験を照らし合わせ、振り返りをしたくなってきます。成功した時、失敗した時、その時の自分の心理状態はどうだったのか?何を基準に選択したのか?
自分の選択の傾向を知ることで、今後の選択を後悔なく乗り切ることができるのではないでしょうか。
実は「転職したいな~」と思っていて、自分で転職のタイミングを決めるのが怖かったので、参考がてら手に取った本なのです。
この本読んで、成行きに任せるのもアリ(それも選択)なんだな、と思ったら気が楽にりました。
あと、この本は言語化という意味でもスッキリさせてくれました。
私は占いが好きなのですが、理由を聞かれると「神秘的だから」とふわっとしか答えられなかったのです。
なんと、この本で言語化された箇所を見つけました。
(自分の言語化できなかったものを本で見つけると嬉しくなりますね!)
”苦境に立たされたとき、自分が正しい方向に進んでいると太鼓判を押してくれる人がいれば、たとえ現実の結果が変わらなくても、苦しみは大いに軽くなる。”(抜粋)
ボリュームが多く、翻訳ものなので体力使いますが、読む価値はあります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレNHKの白熱教室(おそらく)を5年前くらいにお母さんと一緒に観て、読みたいな〜ってずっと思っていた本。
念願叶って読めた。
論文だったから読み終わるのに時間がかかっちゃったけど、わかりなすい文章だったし、具体例もすんなり入ってきて、ちゃんと理解できたのが良かった。
いろんな角度から「選択」について研究していて、
一言に選択って言っても、いろいろあるんだなぁと感心した。
日本とアメリカの集団主義と個人主義の違いによって選択の要因が異なることは身にしみて理解できた。
共産主義社会から資本主義社会に移行した東欧地域での選択肢の考え方は驚きだった。コーラもペプシもスプライトも全部ソーダで選択肢は一つ。決められた選択肢がある社会で育つとそうなるんだ、と驚き。
人間(と動物)は、自分に選択の自主性がないと窮屈に思うらしい。
生まれたばかりの病気の娘を安楽死させるかどうかについての選択は、
選択の自主性があって、自分で選択したとしても心理的苦痛を感じ続ける。
それは、自分が娘を死なせるスイッチを押したという気持ちが強いかららしい。
医師が安楽死させます、とか、安楽死させた方がいいです、と言った、専門家からの助言があった方が、選択権が無かったとしても、心理的苦痛は和らぐそう。
ここまで極端な例ではなくても、わたしは割と自分の選択を他人に任せてきたことが多かったかもしれない。
論点がズレるかもしれないけど、それは自分に対して責任を持つ自信が無かったから、ということのような気がする。
選択できることは幸せなことで、
心理的苦痛を感じるもの以外の選択については、
自分自身で納得がいくまで考えて行いたいと思った。