中田康憲のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「達人」になるためにはどうしたらよいか?「サイエンス」というからには、その方法が書かれているのだろうと思っていた。
その方法が書いてあるのは確かなのだが、それはサイエンスというよりも、精神論に近い。
だからといって、本書の価値がないというつもりはなく、素晴らしい本だと思う。
努力はしているのに、どうして伸びないんだろう?と悩んでいる人を元気づけてくれる本であり、謙虚な姿勢の大切さを思い出させてくれる本である。
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(目次)
謝辞
はじめに
第1部 達人の旅 The Master's Journey
第1章 「マスタリー」とは何か?
第2章 ダブラー、オブセッシ -
Posted by ブクログ
行き詰まったら、この本を開くようにしています。というか、自然と開いてしまいます。
著者は言います。「人生における成功や理想の実現になにか王道があるとするなら、それは終わる
ことのない長期のマスタリー(達人)のプロセスにあるといえよう」
達人という言葉を聞くと、その分野に精通した人のように私なんかは、思ってしまいますが、
もっと、奥が深いものと言っています。
著者は言います。「マスタリーとは即座の結果を求めない、不断の努力に支えられた忍耐の道である。」
今の、時代は忍耐なんて、時代遅れの産物と思われています。しかし、本物を目指すならば、
避けては通れない道なのかもしれません。
本の分量 -
Posted by ブクログ
メンタルコントロールの為何度も読み返す価値あり。
・マスタリーに到達する最善の策は練習の為の練習をすること。そしてプラトーを不満に思わず感謝してエンジョイすることである。
・偉大なあるバスケット選手はお金、名声、特権もそうかもしれないがなによりもスカイフックシュートを愛した。
・どんな競技でも達人はまず練習の達人はである。
・すべての達人はビジョンを思い浮かべる達人である。
・達人は基礎に忠実である。
・達人は肉体の健康を維持する。
・素直であれ、ただし自己のの暗い部分に振りまわされるな。
・大胆さの中には非凡な才能があり、活力があり、魔法がある。
・達人に成りたいならその分野での人間関係に -
Posted by ブクログ
達人に至る道を解説し、現実に適用するための道筋をつけてくれる名著。
達人は一日にして成らず、ただ、地道な修練と、不断の努力こそが
非凡な才能を開花させるための方法と解説。
自分には類まれな才能などない、と実感した人間にとって、
それでもなお、たぐいまれな存在=達人へ至る道が万人に開放
されていることを深く納得させてくれる書である。
自分は天才、と思える人間には不要な書であるが、
いつかその思い上がりは、達人となった凡人に打ち砕かれるであろう。
個人的には類まれなる情熱的な努力こそ、人生の成功を
決定づける唯一の要素と考えているため、納得できた。
何度も読み返し、不断の努力を継続するモ -
Posted by ブクログ
自己啓発本の類には、だいたい書いてあることがわかってしまうので飽きてきていた私も、本書には唸ってしまいました。
本書で紹介されている「マスタリーの学習曲線」が頭から離れられません!
「学習は直線的ではなく階段状に進歩し、
全然進歩していないと思っているうちに、
急に上達の瞬間がやってくる」
まさに、あらゆる分野における成長の過程を言い当てていると思います。
マスタリーの道を歩もうとするならば、「プラトー(学習高原)」と呼ばれる長い水平の状態といかに楽しく付き合うか、というのが本書の内容でしょう。
「マスタリーとは即座の結果を求めない、
不断の努力に支えられた忍耐の道で -
Posted by ブクログ
【読み終えた日】
2023/8/8
【最も印象に残った話】
最も印象に残った話は、マスタリーのエネルギーを得るためにはするべきことの優先順位を決めなければならない話の中で出てきた記述である。
「一つの目標を選ぶとは、多くの選択可能な他の目標を諦めることである。」
「われわれの世代は、自分の選択の幅は広げたままにしておくべきだという考えで育ってきました。だけど、自分の選択の幅を本当に広げたままにしていたら、結局何もできないですね。」
「無限の自由が与えられているがためにかえって何一つ選択する気がなくなり、結局テレビの前に座り、刺激の強い画面を長時間眺め、だんだん生気のない虚ろな気分になっていく。 -
Posted by ブクログ
充実した人生を送るためには、限られた時間で最大の成果を上げる必要がある。そのためには効率を重視し、なるべく早く結果の出るやり方を選んだり、地道な努力を馬鹿にしたりせざるを得ない。結果として、長期的な成長、本質的な成長ができず、マニュアル人間、投機の失敗、安易な離婚、アルコール等への依存などなど。そこまで行かなくても、短期的な望む結果が得られないことによる不満感、不足感に苦しんでいるということはないだろうか。
日々の細かなノイズに煩わされず、地道にこつこつと努力を継続し、最終的に偉業を達成するかもしれないし、達成しないかもしれない。結果はどうあれ、そういう姿は美しく、充実しているのではないだろ