あらすじ
ネットでたびたび話題になる名著!
人生のさまざまな領域で「達人」と呼ばれる例外的な人々。
彼らは自らの精神と肉体をどう鍛練しているのか?
生命のリズムとひとつになれる優美な人生修行の哲学、「マスタリーの道」をわかりやすく解説。
なにかを習得しようとする時に現れる成長の停滞期=プラトーをいかに乗り越えるかなど、新しいことに挑戦し壁に直面している人に、勇気を与えてくれる一書です。
・人生のあらゆる局面に、マスタリー(達人の境地)への道がある
・人生の意味はクライマックスの瞬間ではなく、終わりなき実践の中にある
・マスタリーの領域では、精神と身体は一つの美しい融合を遂げる
・現代文明はマスタリーの道に反している
・人はエネルギーを使うことによってエネルギーを得る
・肉体は、日常の諸問題との取り組み方のメタファーである
・運命の一打からさえも、人はエネルギーを得ることができる
・達人とは「永遠の初心者」のことである
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Posted by ブクログ
トム・ピーターズの本で紹介されていて、とても興味のある分野の話だったのでもっと知りたいと手に取ってみた1冊。これが1994年、もう30年も前に出されていたのか。。と思いながら読んでみました。例えがラリーバードだったり古いけども、内容は今読んでも色あせない、今もスキルの向上のために必要なのだと理解して取り組めている人は少ないと思うことが書かれていて、自分がこうやって読書を続けたり、その記録をつづることを続けているのも意味のあることなのだと思える、コツコツ続けることの大切さを実感する1冊でした。
Posted by ブクログ
アメリカ教育界の大家でありながら、合気道をも究めた著者が、マスタリーへのプロセスを科学的かつ思想的に捉えた一冊。
達人と愚者に見られる差異、またマスタリーに至るために重要なポイントや心構えについて体系的に記してあり、非常に学び深い。
成長が感じられず、モチベーションを保てないときにその状態をどう認識すればよいのか。納得感を持って理解することができて、よい。
Posted by ブクログ
「達人」になるためにはどうしたらよいか?「サイエンス」というからには、その方法が書かれているのだろうと思っていた。
その方法が書いてあるのは確かなのだが、それはサイエンスというよりも、精神論に近い。
だからといって、本書の価値がないというつもりはなく、素晴らしい本だと思う。
努力はしているのに、どうして伸びないんだろう?と悩んでいる人を元気づけてくれる本であり、謙虚な姿勢の大切さを思い出させてくれる本である。
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(目次)
謝辞
はじめに
第1部 達人の旅 The Master's Journey
第1章 「マスタリー」とは何か?
第2章 ダブラー、オブセッシブ、ハッカー―マスタリーに到達できない三つの典型的なタイプ
第3章 マスタリーの道とアメリカの戦い
第4章 プラトーを好きになるには
第2部 達人への五つのキーポイント The Five Master Keys
第5章 キー1・指導
第6章 キー2・練習と実践
第7章 キー3・自己を明け渡すこと
第8章 キー4・思いの力
第9章 キー5・限界でのプレイ
第3部 マスタリーへの旅じたく Tools for Mastery
第10章 決意がくじける理由―後退や周囲の抵抗に打ち勝つには
第11章 マスタリーのエネルギーを得るために
第12章 マスタリーの道での落とし穴
第13章 平凡なことをマスターする
第14章 旅の準備
エピローグ・達人(マスター)と愚者(フール)
訳者あとがき
Posted by ブクログ
行き詰まったら、この本を開くようにしています。というか、自然と開いてしまいます。
著者は言います。「人生における成功や理想の実現になにか王道があるとするなら、それは終わる
ことのない長期のマスタリー(達人)のプロセスにあるといえよう」
達人という言葉を聞くと、その分野に精通した人のように私なんかは、思ってしまいますが、
もっと、奥が深いものと言っています。
著者は言います。「マスタリーとは即座の結果を求めない、不断の努力に支えられた忍耐の道である。」
今の、時代は忍耐なんて、時代遅れの産物と思われています。しかし、本物を目指すならば、
避けては通れない道なのかもしれません。
本の分量は決して多くありません。1時間もあれば、読めてしまいます。ただ、毎回読む度に、
新たな発見があります。是非、一読を!
Posted by ブクログ
メンタルコントロールの為何度も読み返す価値あり。
・マスタリーに到達する最善の策は練習の為の練習をすること。そしてプラトーを不満に思わず感謝してエンジョイすることである。
・偉大なあるバスケット選手はお金、名声、特権もそうかもしれないがなによりもスカイフックシュートを愛した。
・どんな競技でも達人はまず練習の達人はである。
・すべての達人はビジョンを思い浮かべる達人である。
・達人は基礎に忠実である。
・達人は肉体の健康を維持する。
・素直であれ、ただし自己のの暗い部分に振りまわされるな。
・大胆さの中には非凡な才能があり、活力があり、魔法がある。
・達人に成りたいならその分野での人間関係においても達人になれ。
・自分を譲れば譲るほど強くなれる。
Posted by ブクログ
私自身、仕事においてプラトーな期間が長く、悩んだことも多かったですが、やっと自分のすべき方向性が見えてきたと思います(o^^o)成果をもたらす過程(マスタリー)を大切にして、初心を忘れず、学び続けていきたいです☆教師のあるべき姿についても、心に響きました(*^_^*)
Posted by ブクログ
達人に至る道を解説し、現実に適用するための道筋をつけてくれる名著。
達人は一日にして成らず、ただ、地道な修練と、不断の努力こそが
非凡な才能を開花させるための方法と解説。
自分には類まれな才能などない、と実感した人間にとって、
それでもなお、たぐいまれな存在=達人へ至る道が万人に開放
されていることを深く納得させてくれる書である。
自分は天才、と思える人間には不要な書であるが、
いつかその思い上がりは、達人となった凡人に打ち砕かれるであろう。
個人的には類まれなる情熱的な努力こそ、人生の成功を
決定づける唯一の要素と考えているため、納得できた。
何度も読み返し、不断の努力を継続するモチベーションに
したい本である。
Posted by ブクログ
達人といわれる人たちの言動には驚くほど共通点があるとは思っていたけれど、この本でその思いは確信に変わった。武道やスポーツを究めようとしている人だけでなく、万人に参考になる内容です。
普段の家事を含め無駄なことなどないという考え方や、エネルギーは使うことで得ることができるという話は、なるほどと思った。
Posted by ブクログ
自己啓発本の類には、だいたい書いてあることがわかってしまうので飽きてきていた私も、本書には唸ってしまいました。
本書で紹介されている「マスタリーの学習曲線」が頭から離れられません!
「学習は直線的ではなく階段状に進歩し、
全然進歩していないと思っているうちに、
急に上達の瞬間がやってくる」
まさに、あらゆる分野における成長の過程を言い当てていると思います。
マスタリーの道を歩もうとするならば、「プラトー(学習高原)」と呼ばれる長い水平の状態といかに楽しく付き合うか、というのが本書の内容でしょう。
「マスタリーとは即座の結果を求めない、
不断の努力に支えられた忍耐の道である」
こういう信念、好きですね〜^^
学習曲線にはスパートという急上昇があるように見えますが、
「実際には学習は最初から一貫して進展していたのである」
と考えると勇気がでてきます。
スゴイ本に出会ってしまいました!
マスタリーへの道を歩みたいものです。
Posted by ブクログ
能力開発 (自己成長) について、色々と改めての気付きが得られました。
多少古い本でフォントも古めの明朝体ですが、内容は読みやすい部類だと思います。
Posted by ブクログ
プラトーの期間を忍耐して継続すること。
ある程度のレベルにアップをするには多くの経験値が必要である。
その多くの経験値を得る期間がプラトーであると考えられる。
ホメオスタシスは変化しないもの→これを習慣化させることで少しずつ変化させることが秘訣。
Posted by ブクログ
【読み終えた日】
2023/8/8
【最も印象に残った話】
最も印象に残った話は、マスタリーのエネルギーを得るためにはするべきことの優先順位を決めなければならない話の中で出てきた記述である。
「一つの目標を選ぶとは、多くの選択可能な他の目標を諦めることである。」
「われわれの世代は、自分の選択の幅は広げたままにしておくべきだという考えで育ってきました。だけど、自分の選択の幅を本当に広げたままにしていたら、結局何もできないですね。」
「無限の自由が与えられているがためにかえって何一つ選択する気がなくなり、結局テレビの前に座り、刺激の強い画面を長時間眺め、だんだん生気のない虚ろな気分になっていく。決断がないために行動もしなくなり、活力が低下して憂欝や絶望的な気分に襲われる」
Posted by ブクログ
合気道の達人の本。プロでもほとんどの時間をプラトー(上達しない停滞期)を過ごす。この期間に、研究したり、練習を続けたりすることが大事。通常人間には、変化を嫌がろうとする性質(ホメオスタシス)が働いている。だから、何かを変えるためには多くのエネルギーが必要。その状態を抜け出すためには、小さく始めて、それを習慣にしてしまおう。
自分もやりたいこと、好きなことを再確認して、決めたことに対して努力を続けたいなと思った。プラトーの期間でさえも楽しんで続けられるかが素人とプロの違いになる。
Posted by ブクログ
急成長する時期までの長く辛い「停滞期(プラトー)」の心のあり方が詳しく解説されている。
ここを習慣化し、楽しみを見いだせるセンスを身につけられると、何度も「成長期」を意図的に積み重ねることができ、かつその道程を他の分野に応用することができるようになってくる。
Posted by ブクログ
個人の成長のための自己啓発、自己管理本。外国人による著作だが、合気道の師範ということもありなんだか読みやすい。スポーツでも仕事でも家庭生活でも、完成形というものはなく、常に成長途上であると思うことが大事。そうすれば、スランプやストレスは本来ないはず。「好きなだけプラトー(成長の踊り場)にとどまる」「熟練者など存在しない。あるのは学びの途上の人間だけ」「ホメオスタシスに気づく」「達人とは明けても暮れても歩み続ける人」
Posted by ブクログ
充実した人生を送るためには、限られた時間で最大の成果を上げる必要がある。そのためには効率を重視し、なるべく早く結果の出るやり方を選んだり、地道な努力を馬鹿にしたりせざるを得ない。結果として、長期的な成長、本質的な成長ができず、マニュアル人間、投機の失敗、安易な離婚、アルコール等への依存などなど。そこまで行かなくても、短期的な望む結果が得られないことによる不満感、不足感に苦しんでいるということはないだろうか。
日々の細かなノイズに煩わされず、地道にこつこつと努力を継続し、最終的に偉業を達成するかもしれないし、達成しないかもしれない。結果はどうあれ、そういう姿は美しく、充実しているのではないだろうか。
例えば合気道の修行は、うまくなったかと思えば壁にぶつかり、再び基本技を繰り返し、一生を通じて完成することはない。
本書では、このような生き方を「マスタリー」と呼び、マスタリーの道を選ばないことのデメリット、選んだ場合のリスク、そのための準備について、教育評論家で合気道四段の著者が経験をベースに述べている。アメリカでの四段というのがどれくらいか分からないが、1970年からアメリカで合気道を学び、道場を主宰しているのだから、きっと普通の人とは違う世界が見えているのだろう。
最後のおまけのエクササイズは、まるで「ゆる」。かなり気持ちよい。
Posted by ブクログ
達人になるためのステップが書かれている本。意外と見落としている達人にもステップがあったんだという事がわかる。自分がこれから成長していくうえでも参考になる点が多かったと思う。
Posted by ブクログ
人生の仕事の大半は平凡なものと嘆くのか、それともそこから何かを見出すのか。ルーチンワークについて悩んだことがある人には一読することをお勧めします。
by IT戦士TARO
Posted by ブクログ
達人に至るまでの過程とはどのようなものか教えてくれる良書である。
私たちは人生でも学校でも仕事でも家庭でも人間関係でもなんでも、停滞するときは何度もくる。スランプという言い方もできるし、泉が枯渇したとも言う。だが、本著では、その過程こそが成功や達人に至る愛すべき過程と説く。
何かを始めようとしたとき、成長しているとき、何時でもその愛すべき停滞は訪れる。極端に恐れる必要もないし、焦ることもしなくていいし、一喜一憂もしなくてもいい。そして、歩みを止めなくてもいい。そのまま、体験も知識も学習も経験も全て吸収しながら、日々の行動と習慣という力で乗り越えていく。日々の小さな積み重ねは1年後には大きな成果や成功や気づきを与えてくれるだろう。
私たちは成長と停滞があるからこそ、生き物であり、成長しようと意思を持つ人間だということを常々意識して歩み続けることが必須といえよう。
Posted by ブクログ
良い先生というのは、周りの生徒を見ればわかる。
生徒を叱るだけでなく、最後にアドバイス、良かった点を必ず言うこと。
達人は練習が日常になっている。
試合のための練習ではなく、練習が心の安定になっているということ。
Posted by ブクログ
練習しても上達しないプラトーに達したら、じっくりけいこを続ければ次のスパートがあることを楽しみに練習を続ける。
良い教師を選ぶ。または本。カセットはビデオはあまり効果がない。
練習と実践。プラクティスとは練習というより道。上達したからと言って道をやめることはない。何よりも練習が好き。
自己を明け渡す=上達するために今の技術を手放す。
思いの力=よいイメージを持つ。ニクラウスは成功ショットの半分はイメージの力だといった。
限界でのプレイ=限界を打ち破るために。
ホメオスタシスが抵抗を示す。抵抗が存在することをあらかじめ予測しておく。仲間の力を借りる。規則的に練習する。生涯練習する。
するべきことの優先順位を決める。自由とは制限を受け入れること。全部実行できないが、1つだけなら実行できる。その繰り返しが行動につながる。
未使用のリソース(時間、体力、関心)を活用する。
Posted by ブクログ
・重要なことを新しく学習するときは、どういう時でもバカになることが必要。初心者が自分のプライドを、人から良く見られたいという虚栄心を後生大事に守ろうとすると、学習は進まない。バカになりなさい。くそまじめは視野が狭い。自分を笑えるようになりなさい。
→バカなんだからバカだと思われたっていいじゃないか?という恥じることを恐れぬ勇気をもちたいもの。恥じる以上に成し遂げたいことがあれば、その勇気はもてるはずでしょ?
・プラトーは誰にだってくる。プラトーの間も基礎・基本を続けなければならない。本来その後に開花する人間は、そもそもその基礎練習自体が好きな人間が多いものだ。
→努力できることが才能とはよく言ったもの。英語だって3か月海外に住めば日常会話が出来るようになってくる。読書だって100冊以上読めば、世の中に新しいつながりが見えてくる。
・変化を感じる、恒常的機能が崩れている=自分の人生が決定的に変化しつつあるというサインである。または、自分にふさわしくないことを始めてしまったという合図かもしれない。判断はあなた次第。ただし、良薬ほど口に苦しである。
→1週間の中に1回は新しい人との出会いや経験はあった?コンフォートゾーンからは心の平穏は得られても、成長は得られない。
・学ぶとは、変わることである。学び方、すなわち自分が変わる方法を生涯学び続けるべきである。
→知行合一でいこう!
・教師には全面的に従うべきだが、それは教師としての相手に従うのであって、権威者として従うわけではない。また、指導が生きてくるかどうかは教師ではなく、最終的には指導を受ける自分側の責任。
→他に規範を求めすぎては、真の自由には到達できない。
・つなぎ時間は誰でもあります。これをムダとしたら人生の多くがムダになります。掃除、整理整頓、食事の買出し、子どものしつけ、自分はそれらから何を学べるのでしょうか?
→意味づけする。立ち止まって考える時間、ないんじゃないの?
Posted by ブクログ
たんたんと、そのものに集中し、真正面から、つきすすむべし。
モチベーションの本。
結果を先にもとめると失敗するよ、
①オーバーワークによって
②結果を確定させないための先延ばしによって
③結果が出た後のモチベーション低下によって
という話。